本・映画

映画『僕たちに世界をかえることはできない』

国際協力サロンでおすすめされた映画『僕たちに世界を変えることはできない』を見ました。

現在活躍している代表の田才くんが人生を国際協力の方面へ変えていくきっかけとなった映画だというので、私も見てみたくなりました。

映画の収録というより、登場人物もリアルな人だったので、半分ドキュメンタリーみたいな感じにも見えました。

実話をもとに作られた映画ということもあり、現地と日本のギャップに葛藤するところや「幸せ」について自分の心で考えること、そういうシーンは自分の初心を思い出させてくれました。

原作者の葉田さんのことが知りたくなり、書籍『僕たちはヒーローになれなかった。」』もそのまま一気に読みました。

葉田さんの等身大の表現、まっすぐに語る言葉が美しかったし、今の私が忘れていたメッセージがいっぱいありました。

 

どうやら私は初心をすっかり忘れていたらしい。

最近は、

自分にできるかできないか、
損しないか、リスクはないか、
現実的に可能かどうか、

そんな風でしか、自分の活動の将来を見ることができませんでした。

そう考えたら考えるほど、「これむずかしくね?」と思って、前に進む勇気がなくなってきていたのでした。

 

私は、なんでこれを始めたかって、その始まりは、

「グアテマラという国と人生と通してつながっていたい」

っていう個人的な思いからでした。

グアテマラと離れ、日本で職場を家を行き来するだけの生活になり、自分の心に潤いがどんどんなくなっていくことを感じた帰国後の1年間。

週に1回リセと日本語レッスンするその時間だけが、私の心を本来の姿に戻してくれたことは、確かな感覚でした。

私は、グアテマラとつながっていたほうが元気でいられる!

そういう個人的な都合でした。

そこから、せっかく何かやるならグアテマラの教育に貢献できることがいいと思って、奨学金事業、英語プログラムの構想が生まれていきました。

 

葉田さんの映画や書籍にも出てきました表現ですが、このちっぽけな私には世界を変えるような力はない。でも、目の前の人の幸せを願うことや、少しでも人の困難を取り除くことはできるかもしれない。

自分のためにかんばっているよりも、

大切な誰かのために、がんばっている自分のほうが、私は幸せを感じる。

葉田さんの等身大の言葉は、私の中にある忘れていたものを思い出すきっかけになりました。

 

 

そして、葉田さんの書籍を読んで、私も本を書いてみたくなりました。

私のような普通の人が発信するからこそ、届くメッセージもあるのではないかと。

それから、グアテマラ人のもっと濃密なストーリーも書いてみたい。どういう環境で育っていて、どんなことを考えているのか。そこには、日本人が忘れかけている何かがあると思います。

またちょっとやりたいことが浮かんできてしまいました。