と言われて早十数年。
これは、学生時代アメリカ人のクラスメイトに言われたことだ。
Bipolarという単語はその時初めて聞いたけれど、bi「2つを意味する接頭語」とpolar「極」という単語は知っていたので、「両極」って意味かと推測した記憶がある。
あとで調べたら、日本語で言う双極性障害のことだということが分かった。
障害というほどのレベルではないかもしれないけれど、その時、そういうタイプの人間がこの世にはいるんだなということを知り、自分はそこに分類される特質があると思った。
そして、その特質は今も変わらず、自分の中にある。
私は、昔から気持ちの浮き沈みが激しく、調子がいいときは、無敵!と自分でも思えるのに、ショックなことがあったり、嫌なことが立て続けに起きると、ズドーンっとなってしまってなかなかもとの状態に戻れなくなる。
この浮き沈みをもう30年ほどずっと繰り返して、今に至る。
(そんなん、人間ならだれでもだよ!と言われそうだけれど、私はそのふり幅が大きいと思うのだ。)
最近、どうも前向きになれないことが多く、不安なことばかりが頭をよぎってしまう日々だった。
安定した収入がないということ、
職場というものがないこと、
毎日家のPCの前にひとりで何時間もへばりついているという環境は、
人間をここまでじわじわと破壊してくのかということを体感していた。
「私に出会ったことを後悔させません!」
と言っていた過去の自分がまぶしすぎて、別人ですかね?と考えていた。
情けない。
あんなに「背中で語る大人に!」なんて豪語していたのに、私自身がこんなにしょぼくれちゃって。
でも、この週末は
久しぶりに友人に対面であって、ランチをした。
ただただそれだけのことなのに、うれしくてうれしくて、人とおしゃべりできたことに喜びを感じた。
新里親さんに里子ちゃんを紹介。里親親子さんがちょうど誕生日だった里子ちゃんに向けて元気いっぱいのバースデーソングを歌ってくれて、心が温かくなった。
なっちゃんが「咲さんのまわりには本当に素敵な人がたくさんいますね。それは、咲さんがそういう魅力があるからなんでしょうね。」
と言ってくれた。後半部分はさっと受け入れられなかったけれども、私の周りにいる人は本当に心の底から素敵だと思える人ばかりがいることはゆるぎない事実だと思った。
自分はそんなに強い人間ではないのだと、改めてここ最近の自分が教えてくれた。
でも、やろうとしている活動には、価値があると思うし、そうだと信じてくれて力を貸してくれる人がいる。
私はこれからもBipolarのまま、くねくねいろんな道を迷いながら行くしかなさそうだけれども、立ち止まりながらも、人に助けを求めながら、少しずつ道をひらいていきたい。