久しぶりに、自分の中でパラダイムシフトが起こった本に出会いました。
「後悔」をもって生きていることが、カッコ悪いことだと思っていた。
情けないことだと思っていた。
女々しいと思っていた。
でも、人間だけが脳内で過去へタイムスリップし、自分が選択しなかった道をもし選んでいたら、現在どんな感情を得ているだろうか?と仮想の未来にさらにタイムスリップできるという非常に高度な能力をもった唯一の生き物。
選ばなかったこと、行動しなかったこと、その結果、自分の願いとは異なる現実が遣って来た時に、人は「後悔」の念が心に刻まれる。
それは、なぜか?
それは、「後悔」こそが、人間をより良い人へと成長させるためにとても重要な働きをしているから。
最近どうしても「なんであんなことしてしまったんだろう…」っていう後悔の念からなかなか自分を解放できないことがあって、この本にぐ~んとひかれて一気に読んでしまった。
この本にあるように、後悔を悪いものと見ずに、自分を成長させる重要な感情だととらえなおしてみると、自分の人生の見方が少し変わった。
思い返せば、自分にも実に多くの後悔があったではないか。
でも、その後悔一つ一つから、私は只の日常からは得られなかった教訓を得てきた。
よく考えてみれば、私の人生に与えられた後悔のひとつひとつ(あのとき、こうすればよかったという経験など)が今の私が行動の選択をするときの方位磁針となっているではないか。
だとすると、今抱えている後悔も、自分の何かを修正するために与えられたギフトなのかもしれない。
私は、とても頑固で、わがままなので、すぐにこれまでの自分を手放せないから、「なんでこんなことしたんだ?」と自分自身の行いを振り返る後悔の念を抱くことで、今の自分の在り方を見直すように神様が仕向けているのかもしれない。
人間として生まれたからには、人としてより成長して人生を全うしたい。
これから先も自分は不完全だろうから、何度も失敗をして、耐え難い後悔の念をいくつになっても味わうんだろうな。
でも、これからは、そこから生まれるネガティブな感情を疎ましくおもうのではなく、その感情と向き合い、自分自身を磨くチャンスにしたい。
後悔の念こそ、自分を大きく変化させるものすごい力を持っている感情なのかもしれないから。