オリンピックで日本が沸いているようですね!
陸上男子400Mで銀メダルだとか!
すごいなぁ~。
日々の訓練のたまものでしょうね。
誇りに思います!
こちらでは、ある村で武力抗争が起き、住民6名が死亡したという知らせが大使館から届きました。
内戦時代からの争いが終結していないそうです。やっぱり、ここは日本とは違う国。私のいる場所は、安全な街と聞いていますが、同じ国ではこんなことが起きていると思うと、この国の未来について私は私のできることをやりきらねばと思います。
グアテマラに平和な未来が訪れますように。
一週間、あっという間に過ぎました。
この一週間は、自分の人生の中でもかなり上位にランキングされるインパクトのある一週間だったと思います。
おとといあたりは、現実を受け入れるのがしんどいと書きましたが、友達に話を聞いてもらったからか、憧れのN地さんの熱いFBの投稿を見たからか、人間の適応能力というもののおかげなのか、今日また日本ではありえないなぁと思う現状を見ても
「こういうものなのね~」
「こういう仕組みなのね~」
「こういう文化なのね~」
と、イラつくこともなく、ふんわり受け止められた気がしました。
この一週間は私にいろんなことを教えてくれた。
まだまだわかんないことばかりですが、ちょっとずつグアテマラの学校、生活、常識、というものを学んでいます。
今日は、共有したい新たなグアテマラの学校の仕組みについてのがあるので、聞いてください。
今日訪れた午後校では、グアテマラ文化に欠かせない食料トウモロコシに感謝する「トウモロコシの日」を祝う学校行事がありました。
実際には、8月13日が「トウモロコシの日」なんだそうです。
私は、特に予定も詰めていなかったので今日は、ずっとこの行事に参加させてもらいました。
午後は1時からですが、いつものごとく、時間通りには登校してこないので、1時半すぎごろから活動開始。
特別なお祝い事で食べるタマルというトウモロコシの粉からできる食べのもがあります。
で、スペイン語では、単語に「-ito,-ita」をつけると「ちっちゃい~」という表現になるのですが、(ほんっとどの単語にも接続可能!SakiもSakitaにすれば、ちょっとかわいく聞こえます。)タマルのちっちゃいバージョン、タマリートを各クラスごとに作りました。
まず、チピリンというハーブをこしらえて、
そのあとトウモロコシの粉を練ったものと混ぜ合わせる。
油、塩、水も入れながら、柔らかくなるようにこねます。
バナナに似ているけどバナナじゃないなんかの葉っぱを適度な大きさにちぎる。(この葉っぱはいろんな使い道がある便利なもの!)
そこに、適量の大きさの塊を入れて、葉っぱで包んで、お鍋へどん!
蒸し焼きします。
蒸し焼きの間、ちょっぴり授業をして、
行事の後半戦スタート!
2,3年生の複式学級組がかわいらしいダンスを見せてくれました。
そのあと、出来上がったタマリート、アトルブランコ、トルティーヤ(全部トウモロコシから!)をいただきました。
4年生のクラスについて一緒に一日いたけれど、みんなとってもフレンドリーでかわいい子たちです。
お手伝いも、掃除も率先してやる働き者たち。
スペイン語もたくさん教えてくれました。
一日この行事で授業はつぶれましたが、まぁこれはこれでいいか!
でも、聞いてほしいのはここからの話。
私がいつも気になるのは、学校で必要なものの資金はどこから来ているのかということ。
なぜなら、私の活動費は今のところ一切出してもらえそうになく、紙一枚印刷するのも、自分でまかなうように言われました。
日本の学校とは違って、教師たちが自由に使える教材というものはなく、全部個人で購入しています。年度初めに少しそのための資金が支給されるそうですが、まぁあってないようなもの。
授業で使う紙一枚も、自分で払っているし、学校設備の修理費も割り当てられる資金では到底足りないので、みんなで出し合うとか。
だから壊れたものがそのままになった状態になっていたんだ…。
今日の行事のお金はどこから?と尋ねてみると、やっぱり教員がみんなで出し合って用意しているんだって。
で、学校行事についてなにをどれだけやるかというのは教員同士の話し合いで決めるとのこと。
ですから、多数が「それはやりたくない」とい言えばやらない。
でも、自分のお財布を切ってでも、こういう行事を決行したいという先生たち、本当に子どもたちを愛しているんだなと感じました。
もう一つ、校長先生のフェリパから校長先生の役職についても驚きの情報を聞きました。
この学校の校長先生は、2年ごとにローテーションで変わるんだって。(校長先生も担任をもつ規模の学校はこういうところが多いらしい)
仕事はもちろん増えるわけだけど、給料はほかの先生たちと同じ。
いろんな経費を実費で払わなければいけないこともあるので、むしろ手取りは低くなってしまうことも。
なんて、不公平な仕組みなのでしょうね…。
そりゃぁ、政府に対してデモやストライキも起こしたくなるわ!
グアテマラの先生たちの、苦しい状況が少しずつ見えてきました。
もう一つ、グアテマラの働き方について。
私が見るに、なんか毎日のようにワークショップやら会議やら研究授業やら教員の集まりが頻繁にあるのですが、(これはこれでみると教員たちはかなり熱心なんだなぁとうかがえる)その裏では、先生が学校にいないということになるので、子どもは学校がお休みになる。
でも例えば、午後校の先生が午前にワークショップがあって、参加するとする。
すると、午後は別に時間はあるわけだから授業はできなくないはずなのに、午前に仕事したからということで、午後の授業がお休みになり、子どもは学校がなくなる。
私は、思った。
いやぁ、ここまでして自分の労働時間に厳密なのかと!
この権利の順守は、働きすぎの日本人は少し見習うといいのかもしれない。笑
行事の会議も授業中に。
その中でできる範囲のものを行う。
これがグアテマラスタイル。
では、日本は?
日本の学校での労働環境は、完全にブラックです。
労働時間って何?って感じです。
でも、それが「日本の常識」なんで、だれも何も言えません。
どれだけ泣きわめいても労働時間は8時間になることはまずないでしょう。
だって、そもそも子どもが8時間以上学校にいるもんね!
で、そのなかで学校行事があるとする。
そうすると、先生たちはいつもの仕事に加えて、さらに自分の時間を削って準備する。
もちろん給料は一切増えません。
それなのに、日本の先生たちはなんの文句も言わず、自分の時間を子どもたちのために犠牲にするのです。
私は、これはこっちの感覚でいうとありえないことだと心底思った。
本当にすごいことだと思った。
それが普通じゃなかったんだと思うと、自分が生徒の時、その時の先生たちが一円にもならないのに、自分の時間を割いて、私たちのために楽しく思い出にのこる時間を作ってくださったんだと思うと、感謝が沸いてきました。
今の自分はいろんな人が私のために捧げてくれた時間からつくられているんだなぁ
日本の先生たちのサクリファイス精神(英:sacrifice=犠牲、いけにえ。日本語でいい言葉がない。)はすごい。
どっちの文化がいいのかという答えはありませんが、どちらからも学ぶことがあります。
日本にいたときには、気づけなかったいろんな視点を与えてくれるこのグアテマラ生活。
まだまだきっと大きな世界を見せてくれるんでしょう。
そのとき、いろんなものに気づける純粋な心の目をもっていられますように。
そいういうものを、こうやってみなさんに伝えていくのがこうやってこの国に派遣されている自分の仕事だと思うので。
今週末は、予定があるよ~!
うれしいよ~!
友達もちょこっとずつできそうです。
先生たちとも仲良くなっています。
家族とも少しずつ距離を縮めていけそうです。
ポコアポコ、
でも志をいつも胸に、
生きます、グアテマラ。
今日研究授業で訪問した学校から、素敵な景色が見えました☻