奨学金事業

選考会 学力テスト

少し前になりますが、5月22日に予定通り次期奨学生候補生の学力テストが終わりました。

もともとこのテストは、26名の枠があったのですが、学校側が誰も推薦できる子供がいなかったとか、あとは、単純に先生に興味がない?か何かで誰も送ってくれなかった学校が3校。当日、保護者の同意が得られずドタキャンが1校。で、結局試験会場に聞いたのは、15名。

去年に比べて人数は少ないのですが、担任の先生がしっかりと選んでくれたこともあり、会場に来た子供たちの学力は、去年よりも高かったと感じました。

採点は、子供が帰った後すぐに実施。


(今年は、リセも選考会の手伝いをしてもらいました)

算数では、満点の子供も1名いましたし、作文も今まで見たことないくらいしっかりと書いてある子供も数名。

結局、1次試験を突破したのは、9名。

今年で4年目なので、どれくらいのレベルの学力ならこの後に続くプログラムについてこられるかという感覚も身についてきた気がします。

毎年感じることではありますが、この学力試験をするとあることに気が付きます。

合格者を出す学校に偏りがあるということ。

結局、誰が教えているか?で子供たちの学力がかなり異なるのです。

日本なら、多少の違いはあるものの、全国どこでもとりあえず、教科書の内容は教えてもらえるはず。

でも、グアテマラは違う。本当に、教えてもらっていないんです。

その背景にはいろいろな要因があるのですが、腕のいい先生はなんとかベストを尽くして、情熱をもって指導している。そういう教室で育った子供たちは、学力テストのの結果が全然違うのです。

そういうわけで、今回13校の学校に機会を提供しましたが、合格した9名は、そのうち4校の学校から。そのうち2校は3名推薦者を出し、その3名が全員合格するという学校が。(基本は、各クラス2名選んでもらう予定でしたが、空きが出たため、毎年合格者が良く出る学校は3名の推薦者を出してもらいました)

先生1名の力の影響力は、本当に多くの子供たちの未来を変えていると感じます。

残念ながら、現時点ではそのような力を持った先生方が現場にたくさんいるとは思えないのが正直なところ。だからこそ、これから大人になっていく子供たちには、基礎学力を磨き、10年後、20年後、この村にインパクトを巻き起こせる人材になってほしいなぁと願う気持ちが強くなるのでした。