現地学習塾の入塾診断テストでは、算数の四則計算とスペイン語での作文に取り組んでもらいます。
今回、経済的困難がありつつも、中学校で学業を続けたいと頑張る奨学生の弟が入塾することになり、彼にも作文を書いてもらいました。
テーマは、「私の家族」。
私は、この内容を読んで、「幸せとは何だろう。」とまたまた考えてしまいました。
(ちなみに、スペルミスは大量…。でも、内容がしみる。)
「僕の家族は、とてもいい家族です。
時々、思うんだ。僕の家族は世界で一番だなって。
だって、みんな僕が欲しいものをくれるんだもの。
僕のお母さんは、愛をくれる。お父さんも。
僕の兄弟たちは、いつも僕を助けてくれる。
僕は、そんな家族のために、一番いい子でいたい。
僕の願いは、ずっと家族と一緒に生きていくこと。
なぜなら、僕もみんなを助けたりして、僕の一番いいところを見てほしいから。」
何に感動するかというと、これを書いた小学5年生の子の家庭は、決して経済的に恵まれた家庭ではないこと。両親も兄弟も、みな中学校へは行くことができずにその日生きるためのお金を稼ぐために、働いている人たち。
でも、彼はその家庭環境について何も不満に思っていないのだ。
みんな自分が欲しいものをすべてくれると思っている。
それは、お金では買えないものではないのだ。
きっと人間の心を満たすものは、お金では買えられないものなのだろう。
この家には、お金はない。
でも、一生懸命働いてくれている家族から愛情をたくさん受け取り、僕には世界で一番の家族がいる、だから僕も彼らのためにベストを尽くすんだ。
そんな素直に言える彼の心の豊かさ。
時折思う。
本当に幸せな者は誰なのだろう。
日本人にグアテマラの子どもたちの生活を話すと、
「日本人でよかった~。日本って恵まれているんだな。」
と言う人がいます。
私は、そういう人に反論はしないのですが、心の中では思ってしまう。
(でも、グアテマラ人は、日本人よりも笑顔で生きている、愛を持って生きている。日本人は、どこか、勘違いしちゃっていないかな。)
って。
ここにいると、人の幸せについてたくさん向き合う。
グアテマラの国土で耕されるこの豊かな心に、私はいつもたくさん学ばせてもらっています。
そんな風に、グアテマラの人とつながる中で、自分の心を耕す機会をご提供します。
選考期間中は、2週間に一度(全5回)の成長報告会にて里子と英語でビデオ通話する時間を設けます(ファシリテーター付)。里親さんが英語を話すことは必須ではありませんが、中1レベルの英語で里子とやりとりをしていただけると、子どもたちの大きな励みになります。
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里親さんの詳細情報は、NPO法人幸縁のHP「里親になる」からもご覧いただけます。