グアテマラ人について

現地パートナーについて

私はグアテマラは大好きだけれど、今後ずっとこの地で生きていこうと思っているかというと、そういうわけではない。

私は、日本人だ。

そういう運命を背負っているのだから、最終的には日本という国に貢献したい。
今、ここに生きてこちらで活動しているのは、一時的なものと考えている。
じゃぁ、この先どうするの??

最後は、グアテマラでの活動はすべてグアテマラ人にバトンを渡したいと思っている。

もちろん、いつも日本とのつながりはもちつつも、日本にいる私とグアテマラにいるグアテマラ人がタックを組んでこの活動を続けていくことが理想。

そのためには、私ひとりでどんどんやりたいように活動していては、だめだと思っている。

そうは思いつつも、なかなか自分のことでいっぱいいっぱいでグアテマラ人の現地パートナー探しに時間を取れず。

そんな中でも、ちょこちょこ情報を得ては、いい人材はいないかなぁと探りをいれていた。

どんな人材がいいか。

最高の理想像はこの方。
(正面の写真がなかったので、大好きな刺繍をしている写真を。)

・誠実さ100%
・パッション100%
・愛100%
・正義感200%

彼女は私の隊員時代のカウンターパートの奥さんなのですが、ここだけの話CPよりもその奥さんの方が理解力があり、情熱的で、教師としての指導力もあるとみていました。笑

そして、2年前にグアテマラに戻ってきたときに、最初の奨学生ペドロを紹介してくれた担任の先生であるロサに、私の活動を協力してもらうことになり、そこから2年間本当に献身的に私に協力してくれました。私は、そんな彼女の働きを評価したかったので、賃金を渡したいと提案しましたが、彼女はこういいました。

「私には、さきみたいにお金を出して子どもたちを助けてあげることはできないけれど、こうしてお金の管理とかなら自分の時間を提供できる。さきはこの村の将来のためにやってくれている。私も、自分の村の未来のために自分のできることをボランティアでやりたいの。だから、お金はいらないわ。」

と。

そこから、預けたお金には一切狂いがなく、Q1たりとも彼女は自分の懐にいれることはありませんでした。

とにかく、私は1000%の信頼を彼女に置いています。ただ、彼女自身は、学校で正規で働いているし、小さい子どももいるし、他のコミュニティでも活躍している人材なので、私とがっつり一緒に働いていくことができません。

どこかに、彼女みたいな人はいないだろうか…。

そこで、ロサにだれかいい人を知らないかと、たずねていました。

「バネッサはどう?私が中学校で働いていた時、当時学生だった彼女を教えていたけれど、超優秀よ!社交的だし、パッションもあるし、人を巻き込むのだって上手。おすすめするわ。」

と。

バネッサとはだれかといいますと、

実は私がホームステイしている家の娘さんなのであります。

彼女のことは、隊員時代から知っていました。

私の研修にも参加してくれて話したこともあるし、学校で子どもたちにどんな風に授業を展開しているかも見たことがあり、素晴らしい若者だと思っていました。

実は、このバネッサとお近づきになりたいというのも、このホームステイ先に決めた一因でもあります。

そういうわけで、バネッサのことは前からとても好感を持っていたのだけれども、私と働くってことは、今の学校をやめさせてしまうのかもしれないという不安もあったし、その責任を負いたくないという恐れもあり、彼女に声をかける自信がありませんでした。

でも、絶大な信頼を置いているロサの推薦を聞き、やっぱりバネッサと話をしようと思って、私の考えていることやバネッサの今後の展望など聞きました。

それが、3週間前くらいかな?

その時も、互いにとても気が合ったのだけれど、私もまだ何をお願いしたらいいのかわからず、結局そのままに。

でも、彼女は

「今は、さきはこのプロジェクト立ち上げ期でいろいろと大変でしょ。だから、空いている時間であればボランティアで手伝うから、いつでも声かけてね!」

と言ってくれました。

その言葉通り、先日貸し出したケータイトラブルがあった時、私がワタワタしているときにさっと現れて助けてくれました。

その時の子どもとの関わり方の上手なこと。

子どもにとっては、美しくて賢くて、あこがれのお姉さんだと思います。

(あ~、やっぱりロサの言う通り、バネッサはものすごいポテンシャルをもっているなぁ。)

そんな風に私の目にうつりました。

 

そして、昨日そろそろ私も本格的に現地パートナーとタックを組んでいかなければと思い立ち、バネッサをデートに誘うことに成功。

同じ家に住んではいるけれども、落ち着いて話せる場所で2人ゆっくりじっくりお話をしました。

率直に私は彼女に、

「バネッサは、どんな夢をもっているの?」

と尋ねました。

すると、こう答えてくれました。

「私、たっくさんの夢があるの。まずは、この村の女性の力になりたい。暴力を受けている女性たちの逃げ場がないという現実を知ったの。女性をエンパワメントする活動をしたいわ。そして、人々が自分で稼いで暮らしていけるようになにか研修などもしてみたい。手に職を得られるようなもの。ここの人たち、仕事がなくって何もせずに過ごしている人がたくさんいるでしょ。そういう人たちに新たな機会を与えたい。…。」などなど。

「私、自分の人生を生かしたいの。たしかに、家で映画見て過ごす時間も嫌いじゃないけれど、それだけで終わる人生は嫌なの。今ある時間を無駄にしたくない。何か本当に意味のあることに自分の人生をささげたいのよ。」

ずきゅん。

こういうこと、ストレートに言える人が私は好きだよ。

彼女は、弱冠25歳。

本当に将来性のある女性だ。

私、バネッサの将来に投資したい。

彼女がもっと能力を磨いて、力をつけたら、未来で必ずこの村に貢献する逸材になる。

そうやって想像した未来は、ほぼ確信に近い。

 

ということで、私決めました。
英語も身に着けたいという彼女に、3か月間徹底的に英語学習を提供する。

それも、あの英語日記BOYの手法で。

私は、少しの手伝いはするつもりだけれど、基本は私が個人で1名オンライン講師を3か月間契約し、毎日1時間バネッサと英語でレッスンしてもらう。そこで彼女は、毎日書く日記の添削と発音練習をしてもらい、その後彼女はその文を覚えるまでひたすら練習する。

この様子については、また追々つづっていきたいと思います。

 

 

たとえ、最終的に私と共に働かなかったとしても、きっとバネッサならこの村に必ず良いものを残してくれると思う。

きっと彼女を通して多くの子どもが希望を抱くはず。

今は、このバネッサの未来にワクワクしています。

バネッサとカフェでのんだチョコラテからのメッセージ。