奨学金事業

第3期奨学生の選考について

今年で3年目となる奨学生の選考会。

私たちはグアテマラのサンティアゴ・アティトラン市で公立の小学校へ通う6年生で、経済的な困難がありつつも、中学校での教育を受けたいと願っている学業優秀かつ責任感とやる気のある子どもを選考し、中学校へ通うために必要なサポートを提供しています。

その機会を受けるにふさわしい子どもたちを毎年時間をかけてじっくりと選考していくのです。

今年は、基本的に去年と同じプロセスで選考をしようと考えています。

去年は、流れはこんな感じ。

①市の教育長さんと話をし、対象校を10校選んでもらい、校長会を設定してもらう。

②校長会で対象となる児童像や私たちのプログラムについて説明する。

③各学校の6年生の担任の先生に推薦できる子どもを各学級2名ずつ選んでもらう。

④候補生を集めて学力テスト(算数とスペイン語での作文)※第一次選考

⑤一次選考合格者の家庭訪問をし、生活環境を調査しつつ、親と本人の考えを伺い、第二次選考(2週間のトライアルレッスン)に進むか決めてもらう。

⑥2週間のトライアルレッスンは、ケータイ電話を貸し出して、ネット環境を整え、オンライン上で私と英語の勉強をする。(この期間で本人の学習に対する姿勢をみる)

⑦トライアルレッスンに合格したら、最終選考である8週間の選考プログラムに参加。ここでは日本のボランティア先生の協力を借りながら、8週間で英語の基礎を学ぶ。

⑧最終選考を最後までやりきり、課題をしっかりとこなし、今後の可能性を感じられた児童を奨学生として受け入れる。

 

こんな感じの流れで去年は選考しました。

今年もベースは同じになる予定なのですが、今年は①市の教育長と話をし、校長会を設定してもらう。のところで長いことつまずいていました。

①の動きは、私が日本にいる3月から市の教育長に働きかけていました。去年は、すんなりいったのに、今年は「私の一任では決められない。県教育事務所の許可が必要。」と言われてしまい、その許可を得るのに長いこと時間がかかりました。

幸い、副代表のアルマンドさんの働きでかなりショートカットできたと思っていますが、さすがグアテマラ。一筋縄に行かないことが多く、①を超えるのに2か月も時間がかかりました。

でも一昨日ようやく①をクリアし、校長会の日程も決めてもらいました。

ようやくスタートラインに立てた感じです。

 

①をクリアするにあたって、県都ににある県の教育事務所へ行ってきました。

ここには、昔からお世話になっているロレンソがいて、ひょっこり顔を出してきました。

変わらず、チャーミングで芯の通っているロレンソ。話しているだけで力強いものを受け取ります。

 

私がここから始めようとしている学習塾に関しても興味を持ってくださっているので、また今後も相談しながら進めていきたいと思っています。

 

まだまだ未来の姿は明確に見え切っていませんが、道は開かれていく気がします。

現地の人の考えをよく聞いて、よりよい選択を考えていきたいです!