心と会話

人が最期にすること

夜、電気を消し、ベッドの中で目を閉じる時、皆さんは何を考えるだろうか?

私は、目を閉じるとき、考えるんです。

「もしこのまま死んで、もう目を覚ますことがなかったとしたら、私は何を思うだろう。」

 

それでね、この前わかったんです。

人が死の間際、最期にできること。

それは、

「祈り」

だということが。

 

声が出なくても

体が動かなくても、

魂が体にある限り、きっと祈ることはできる。

 

きっと多くの人が最期にやったことは祈ることだ。

それは感謝の祈りかもしれない。

他者への愛の祈りかもしれない。

未来への願いを込めた祈りかもしれない。

 

 

私は、心を裸にして、目を閉じて、想像してみた。

私がこの世を去る最期に祈ることはなんだろう。

 

「私の命と引き換えに、どうか明日、あの人の前に小さな花を咲かせてください。」

 

そんなことを思った。

きっと私はそう祈る。

 

最期の時までに、私は「あの人」と頭に強く思い浮かべられる人を今よりもう少し多くできたらいいなと思います。

 

この命すべてを擲ってでも、祈りを捧げたいと思える人。

そんな人に、人生のうちで何人出会えるのでしょうね。

それがたとえ1人だけだとしても、きっとそれは美しい人生だと思います。