奨学金事業

「幸」の火花がちる「縁」

最近、頭を使うことが多く、悶々としてしまう時間も多いのですが、日本の里親さんとグアテマラの奨学生との交流会の時間は本当に癒されます。

純粋に、

あ~、幸せな気持ち~

と心の琴線に触れる感覚があります。

この気持ちを忘れないうちに少し記録しておきます。

こちらは、コロナ禍特別奨学生として英語プログラムで選考された子どもとは別に短期で受け入れている子どもたちをご幸縁してくださっている里親さんとその家族との初めての顔合わせ会。

日本で音楽の先生をされている里親さんは、「ギターが後ろに見えるけど、誰がひくの?」との質問。

僕が弾くんだといって、生演奏してくれました。

こういうライブ感は、なんとも言えないものがある。

おうちが仕立て屋さんなので、職場見学ツアーもしました。
お父さんの腕前を披露してもらいました。

お父さんもお母さんもとてもまじめな方なのですが、コロナで仕事が激減し、子どもが学校に通えなくなったご家族。
里親さんのご幸縁のおかげで、この家族はとっても励まされています。

 

ここからは、2か月間の英語プログラムの時から里親さんとして見守ってくださっている方と中学生になった奨学生との交流会。

2か月ぶりの顔合わせでした。

子どもたちは2か月間ほぼ何も勉強ができていないので、以前に比べて英語がスムーズに出てこなくなっていて、こちらは少し焦りました…。

でも、お互いに受け取ったプレゼントを披露しあい、本当にあったかい気持ちになりました。

 

上:機織りで民族衣装を作っているおうちのこどもは、里親さんにお父さんの職場を見せてくれました。

下:里親さんから受け取った帽子を身に着けての登場!日本の里親さんのお子さん二人にとっては、すっかりお兄ちゃん的存在。

上:里親さんからもらったけん玉を披露する子ども。
下:里親さんのためにつくるビーズの色と種類を考え中。
(最終的に、里親さんと子どもの好きな色を組み合わせてブレスレットにすることに。ラブラブか!と突っ込みたくなりました。)

 

他にも、里子さんが作ってくれたハチドリのビーズを台所に飾って、

「毎日、これを見ながらあなたのことを想っているよ。」

というこれまた愛情しか感じられないお言葉を聞かせてもらったりと、なんだか地球をまたいだこの空間は優しい空気であふれていました。

 

前に進もうとするといつも、「これって正しい方向に進んでいるかな?」と不安になるのですが、この里親さんと子どもの交流会で心触れ合う瞬間を見ると、

ここには、確かに「幸」の火花が散っている。

と確信できます。

地球の反対側の実際に会ったことはない子どもと日本人がつながる「縁」でうまれる温かいものが確実にある。

それだけは、確かだと思えます。

私がやりたかったのは、そうこれです。

支援ではなく、幸縁。

やっぱり、これがしっくりくる。