奨学金事業

ボランティア先生の声

2か月間、共に子どもたちを見守ってくださったボランティア先生の方から、2か月間を終えての感想をいただきました。

私が、今回一人で子どもたちを見るのではなく、他の人に少し役割をお願いしたいと思った理由は、単純に私のことを助けてほしいと思ったこと以外にも2つあります。

①日本で埋もれている才能をもっと世界のために使える場を用意したい。

ということと、

②「何かしたい」と思っている人が、実際に行動できる場所を作りたい。

と思ったことです。

例えば、今回の主婦をされている方もボランティア先生を行ってくださったのですが、この方は前からお話しているだけで、「ものすごく賢くて仕事もバリバリできるタイプの方なんだろうなぁ。」と思っていました。そんな中、自ら手を挙げていただき、このプロジェクトにかかわっていただけて、私の読みはやっぱり間違っていなかったと思いました。本当にすごい愛情をもって貢献してくださいましたし、もともとお持ちの力で子どもたちの成長に大きく貢献してくださいました。

そんな風に、日本人の一人一人が持っている能力って本当に高いと思うんですよ。それなのに、「私はどうせ役立たず…。」なんて思っている人も多いこの日本。もっともっと日本人が持っている力が世界に向かって発揮できる場所を作りたいと思っていたんです。

 

こちら、その主婦の方のご感想です。

ボランティア先生を行って、良かったと思うこと

ひとつは最終発表の場でもお話しましたが、ひたむきに頑張る子供たちの成長を間近で見つつ成長の一環に関われるのは純粋な喜びです。子どもの成長が見られる喜びは里親の皆さまも同様に感じていることかと思いますが、本活動のボランティア先生の立場は、参加者全員の子どもと等しく関われることが大きな特徴かと思います。但し、子ども達にとって身近な存在の順位は、咲先生>里親さま>ボランティア先生 だと思います。いうなれば私たちは、県外に住むおばあちゃんとか親戚のおばちゃんあたりのポジションです。 もうひとつは私事ながら、本活動を通して自身の育児について少し客観視できたのも思わぬ副産物でした。要するにおばあちゃんの立場の疑似体験ができたのと、おばあちゃんから見たお母さんの立場を垣間見た(気がする)体験から得たものが沢山ありました。おかげさまで、実母の話を彼女の立場を踏まえつつより理解できるようになったところもあるし、我が子に対しても多少は寛容になったかなと思います笑

 

あとの2名は、青年海外協力隊の同期でした。

協力隊を志願する方は、本当にパッションがあり、エネルギーがあり、夢があり、とっても魅力的な人たちが多いのですが、帰国後、日本社会に埋もれる日々が始まり、忙しさの中で自分の素直な気持ちと世間との折り合いをつけるのに苦労する方も多いように感じています。協力隊として海外で2年間生活するだけで、語学はもちろん、人としての生き方も磨かれた協力隊の方々は、やっぱり周りの人たちを巻き込んで社会に変革を起こしていけるような可能性を持っていると思うのです。

そんな人たちがもっと自分の持っている力を発揮でき、他者へ貢献する中で内なるエネルギーが生まれてくる場が作れたら、この活動だけにとどまらず、それぞれの日常の中でも、社会に対して今できる一歩を踏み出す力にもなると思いました。この同期の2人は、そうやって自分にできることを他者のために使うことで、グアテマラの子どもがみるみる変わっていく姿から日々を生きるエネルギーを感じてもらえたのではないかと思います。

そんなお二人の感想です。

ボランティア先生を行って、良かったと思うこと

・毎金曜夜は、レッスン後寝付くまでに時間がかかった。それくらい、1時間の中で受け取るエネルギッシュさが物凄い! グアテマラの生徒達と咲さんが目の前のことに一生懸命向き合って取り組む姿勢、そして子供達が日本人との英語ライブトークに「今の自分」で堂々と向き合う姿勢には、自然と影響を受けてしまう。心に情熱が直接届いてくるようで、元気をもらった。日々を生きるなかで大切にしたいなと思うことに改めて気がつかせてもらった。

・1つ目は、青年海外協力隊としてサモアから日本に帰ってきてずっとやりたいと思っていた途上国の子ども達への教育に関わることができたことです。ずっとずっと相手も自分も笑顔になれる活動がしたかったのです。小さな小さなお手伝いでしたが、それをかなえてもらえました。 2つ目は、私も一歩踏み出す元気をもらえたことです。異国の地で、前例もないなか1から活動を計画し、グアテマラと日本をつないで子ども達に真剣に英語プロフラムを提供している、そんな協力隊同期のさきちゃんを心から尊敬しています。そして、ほぼ0からの英語を2カ月間真剣に学び、英語を学び続けたい、もっと英語を話したいという子ども達の姿に毎週元気をもらっていました。教育とは、学びとはというものを改めて考えさせられる機会にもなりました。さきちゃんとこの英語プログラムで英語を学ぶ子ども達を見て、やってやれないことはないのではないかと思い、私も自分が以前から挑戦してみたかったことの準備を始めることにしました。成功するか失敗するのかまったくわからないけれど、前に進んでみます。 こんな素敵な機会をいただき、さきちゃん本当にありがとうございました。感謝感謝でございます。

 

私からすると、この3名の先生方には助けてもらっただけなのですが、その過程でこの3名の先生方にとってもお金では買えない価値あるものを受け取っていただけたようで、とてもうれしく思います。

こうやって、お互いが幸せになれる繋がりこそ「幸縁」だなぁと思っていて、今回はグアテマラの子どもたち、里親さんたちの心の変化もうれしく思いましたが、陰で携わっていたボランティア先生方にとってもいい波紋が広がったということは、今後の活動を考えていくうえで大きな希望と可能性を感じました。

 

また、次回もぜひこういった波紋が広がる活動をしていきたいと思いました。

ボランティア先生に興味のある方は、ぜひお声かけくださいね!