リセの日本留学計画

リセの日本語コーチを募集します。

彼女に出会ってちょうど5年が経ちました。

当時彼女は小学4年生。

どこにでもいるような、10歳の女の子でした。

 

わたしにとって彼女との出会いは、特別です。

たまたま入った印刷屋さんで出会った小さな女の子。

日本のアニメが好きで、日本語を勉強したいというので、暇つぶしがてらに週に一回日本語を教え始めました。

するとどうでしょう。

彼女のまじめさ、素直さ、勤勉さでみるみる覚えていくではありませんか。

ひらがなを覚え、

カタカナを覚え、

小2までの漢字も一気に覚えてしまいました。

「こんなグアテマラ人もいるんだぁ。」

JICA隊員として巡回する学校では、こんなにまじめに勉強に取り組む感じの子どもは見たことがなかったので、珍しいタイプの子だなぁと思っていました。

 

彼女とは日本語の先生としてのかかわりだけでなく、家族ぐるみでいつも私を温かく迎えてくれていて、どこか日本人とは違う、グアテマラ人の愛情深さを感じさせられました。

帰国後も、彼女は続けて日本語を学んでいきたいというので、オンラインで2週間に1度くらいのゆっくりペースで学び続けました。

こうして、帰国後1年ほどたったあたりで、私は気づき始めたんです。

日本の忙しい生活の中でどんどん遠くなっていくグアテマラという存在。

でも、週に1度リセとレッスンするときに毎回彼女が思い出させてくれる。

グアテマラ人の素直さ。

ピュアなハート。

純粋に学びたいという思い。

 

日本にも素敵な人はたくさんいるけれど、グアテマラ人からしか感じられないどこか心の奥ある大切な何かがあることを感じました。

リセとの時間は、日本の生活でくたくたになっている私をいつも癒してくれました。

彼女自身には、私を励まそうとか元気づけようとかそんな気は全くないのですが、彼女が素直に日本語を勉強したいというその姿勢が、私にものすごいエネルギーをくれたのです。

そうして、私は確信しました。

「グアテマラという国と、私は生涯をかけてかかわっていきたい」

と。

自分の心がそう求めているゆるぎない確信がありました。

ですから、今私がここにいるのは、リセとの出会いが原点にあるのです。

 

そんな彼女もいつしか中学生になり、どんどん女性らしさも出てきました。

(中学校の制服を着たリセ)

そして、なんと一週間後は中学校の卒業式だというのです!!

いつの間にこんなに時がたったのか!と驚いています。

成績優秀のリセ。

学費がかからない公立学校でまじめに勉強し、成績トップで卒業するとのことです。

私立の学校で環境のいい中で学ぶことも子どもにとってはいいことだけれど、彼女を見ていると結局はその子ども次第だということもわかってきました。

彼女は持ち前の頭の良さもありますが、とにかく素直なのです。

人に対しても、勉強に対しても、本当に素直なのです。

この「素直さ」というのは、人としての最強のアイテムだと思います。

自分という人間を成長させるにも、
誰かの愛情を受けるにも、
日々を幸せに生きるのにも、

この「素直さ」が彼女の最大の魅力だと思っています。

 

そんな素直さがどうやらチャンスを引き付けるらしく、日本に帰国してから私から探したわけでもないのに、リセを留学生として受け入れてもいいと、私の地元の私立高校がチャンスをくれたのです。

それに向けて2022年リセ留学計画が数年前から動いていました。

しかし、コロナ禍でこのタイミングでの留学は断念。

リセは、中学卒業後、またお金が一番かからない高校へ進学し、2年間そこで学ぶことになっています。

そして、そこを卒業した2024年に、再びリセ日本留学を目標に今もやる気満々です。

 

彼女には夢があり、日本とグアテマラをつなぐ通訳者になりたいそうです。そして、日本の方に彼女の村を日本語で紹介するツアーガイドをやりたいそうです。

私は、きっと日本人ならみんなリセのファンになると思いますし、リセを通して多くの日本人が忘れかけている大切なものを思い出すきっかけとなると確信しています。

だからこそ、リセだけのためでなく、日本の皆さんのためにもリセを心から応援したいのです。

 

ただ、グアテマラに帰ってきてから、リセとの日本語レッスンはほとんど行うことができていません。というのも、私自身ほかのことで頭がいっぱいで、リセの日本語勉強に時間や体力を割けないでいるのです。

それについては、とてももったいないとは思って、何かいい方法はないかと考えていました。

(リセも、そろそろ私から旅立ってもいいんじゃないか…。)

そんな風に思い始めました。これまでは、私自身がリセとかかわっていたかった。リセから受け取るものが大きいから、私が先生でありたかったんです。

でも、こんなに魅力的な彼女なのだから、もっといろんな人と出会ってもらった方がいいんじゃないか。そうしたら、きっともっとリセとの出会いから救われる人が増えるだろうし、リセの夢を応援してくれる人も増えるんじゃないか。

それなら、もうこれ以上リセを私だけの枠の中にとどめておく必要もないし、もっと広い世界を見てもらいたいなぁと思い始めたのです。

 

そこで、リセの日本語コーチを募集します。
私の大切な人を誰かへお任せすることは、私にとっても勇気がいることですが、きっとリセにとっても日本の方にとってもそれがいいことだと思うので、ぜひここで募集させてください。

彼女の夢を応援するために、新たなことを吸収できる今、日本語を思いっきり勉強する環境を用意してあげたいです。

ご興味のある方は、12月20日までにご連絡いただきたく思います。※募集人数に達したので、現在は募集を締め切らせていただきます。(12月15日追記)
募集については、以下の通りです。

募集人数:3名
回数:月2回~4回(隔週か週1ペースで可能な方)
時間帯:日本時間朝10時~12時、夜10時~11時のどこかで1時間程度(お好きな曜日で)
期間:理想としましては、2年間(2022年1月~2024年12月)ですが、半年や数か月でも構いません。(人が変わることもリセにとって多くの出会いのチャンスになるので、長期間の約束ができなくても構いません。)
語学の条件:特にありません。すでにおおよそのコミュニケーションは日本語でできますので、日本人の方であればどなたでも行えると思います。
レッスンの進め方:大まかなレッスンプランはこちらで用意します。教材もこちらで用意します。コーチの方には、決まった学習項目の中で自由な方法でリセの日本語を指導していただきたいと思います。(ちなみに3名の方には、それぞれ別の学習項目をお願いする予定ですので、打ち合わせの時間などは必要ありません。)
こんな方におすすめ
日々の生活に疲れ果てている方→リセの素直な心で癒してもらえます!
スペイン語学習者→スペイン語をただで練習できる機会になります!
アニメが好きな方→リセが大喜びします。
高校生→地球の反対側に同世代の友達をつくる大チャンスです。
人生なんとなく過ぎている方→あなたの未来が2倍になります。

お給料はお出しすることはできませんが、私からするとリセとの出会いはお金を出してでも得るチャンスがあるほど価値があると思っています。

私の大切なリセの未来を一緒に描いてくださる方を探しています。

ご興味のある方は、公式ラインにてご連絡ください。
どうぞよろしくお願いします。

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(2017年5月)まだまだ体の小さいリセ


(つい先週)肉付きもよくなり、現在15歳のリセ。