泣きたい。
今、思いっきり泣いてやりたい。
家を出て、もう60時間くらいが経っており、グアテマラまでの入国まであと一歩というとこでやってしまった。
人生の中で何度もしてきた信じられなようなフライトミス。
(空港間違える、日付間違える、チェックイン後にのんびりしすぎて乗り遅れるなどなど。)
だから、今回は絶対に気をつけて、最後まで気を張ってこの旅程に望んでいたのにも、かかわらず!!!
やってしまった。
最後の最後で、メキシコからグアテマラ行きのフライトに乗れなかった・・・。
なんでこんなことになったの??
私は5時前に起き、フライト3時間前には空港に着いていたのだ。
思い返せば、そこからの行動でもっと慎重になればよかったのだと思うが、思い出すと悲しくなるので、ここには書かない。
でも、チェックインまでは順調だったんだ。
そこから、荷物を預けるのにやけに時間がかかり、やっとこさ受付できたと思ったら・・・。
「Esta cerrado.(このフライト、もう閉まったよ)」
とお姉さんに言われる。
は?
は???
はいーーーー?????
うっそん。
だって、私ずっと並んでたよ?
3時間前に空港いたよ?
なんで?
とりあえず、荷物はもうしまって預けられないから、荷物全部手で持って搭乗ゲートへ走れと言われたので、言われるがままに走る。
そこら辺のスタッフにも、ものすごい剣幕で
「めっちゃ急いでいるから、通してくれ!」
と言い、搭乗ゲートの荷物検査の所まで行くが、そこでおじさんが
「この荷物は、諦めるしかない。もう、手荷物一つしか認められない。だから、荷物を捨てて、自分だけのるか、もう一度チケット買うか、どちらかを選ぶしかないね。」
まじかよ。
でも、ここでこのスーツケース2つ分の荷物は諦められないよ。捨てられないよ。
もう、ぬか床どころの話じゃない。
今、ぬか床を諦めたら搭乗出来ると言われたら、100個でも捨てられる。でも、流石にこれ全て捨てろというのは酷すぎる。
ここで、諦めた。
もう、フライトは諦めよう。
次のチケットを探すのだ。
もしかして、なんとかキャンセルが効いてそんなにお金取られずに振替ができるかもしれない。
受付カウンターへボロボロのメンタルで行く。
「一番早くて、6時間後のフライトね。ただ、同じ条件のは空きがないから、少し高くなるわよ。」
と言われ、額を見せられる。
11,000ペソ
ペソの単位が分からないので、アプリを使って変換してみると、
6万円。
痛い、
痛すぎる。
これでは、なんのために安く抑えるためにヨーロッパ経由にしたかわかんねぇ。
でも、これ以外に道がない。
これまで様々なフライトミスをしてきたけれど、今回のがダントツでダメージが大きい。
でも、受け入れるしかない。
泣く泣くクレジットカードで支払う。
こうして、とりあえず現在ゲートの中へ入り、今から5時間先のフライトをビクビクしながら待っている。
本当に乗れるのか。
もう絶対にミスできない。
今、誰かに優しくされたら絶対に泣く自信がある。
めっちゃ泣きたい。
こういう時、一人旅は辛い。
誰か一緒にいたら、笑い話にできそうだが、
1人でもう何十時間も移動していると、本当にメンタルがやられる。
今、唯一自分を救える道があるとすれば、この件についてポジティブに考えることだ。
物事は、必ず光と影の面がある。
マイナスなことにも、プラスの側面もあるんだ。絶対に。
「お金で解決できる問題なんて、最高じゃないか。」
という魔法の言葉も、今日はちょっと威力がない。
だって、クラファンで多くの人が応援してくださったのに、こんなバカな話でお金が消えるなんて・・・.当然.この出費は、自己負担ですが。
だめだ、プラスの側面を見つけるのだ。
ポジティブ人間になるのだ。
・もしかして、さっきのフライト乗っていたら、隣の人がマフィアで金を脅されていたかもしれない。だから、乗り遅れてラッキー。
・痛い出費があればあるほど、お金のありがたさがましますね。そんなお金を今回私に託してくれた人がたくさんいるのです。この方々への感謝が3倍になりましたね。
・ヨーロッパ経由は、今後やめましょう。特に私のような人間は、できる限り短い旅程でないとリスクが高まることがわかりましたね。咲は、新たな教訓をゲットした。
・もしかして、今からのるフライトの隣の席のが、超イケメンのお金持ちで、私に一目惚れして、プロポーズしてくるかもしれない。(もしそうだったら、乗り遅れた自分を褒め称えよう)
人というのは、目の前の現実をどう捉えるかによって、人生を作っていると思う。
今の私は、こんな自分が嫌でどうしてこんなことになるんだ!と悲観的にしか考えられないのですが、どんな状況でも前向いて歩んでいくんだというレッスンを受けた気がします。
この件を、早く笑い話にしたいです。
はい、こんな私を笑って、楽しんでくれたら幸いです。
自分より重い荷物を、何度も転倒させながらへろへろになりながら、移動したんです。
それなのに、乗せてくれないって、なんでよ!
ってのが、やっぱり本音。