サンティアゴアティトラン

恋するグアテマラ

「彼氏ができました!」

という報告を思春期の日本の生徒より最近よくいただきます。

 

恋する秋の季節なんですね~。

 

自分のうれしいことを地球の裏側にいる私まで伝えてくれることが私はうれしいですよ。

 

 

バケーションだというのに、毎日なんだかんだ忙しく、分刻みで予定がつまるほど充実した日々を過ごさせていただいております。

 

毎日いろんなことが起きて、いろんなことを感じていて、ブログには書ききれないのですが、欲張りな私はとりあえず今日のできごと3つ書きたいと思います。

 

1つ目、午前にある学校で開かれている「読書の冒険」というタイトルの休暇中のクラスに行ってきました。

これは、子どもたちの読書を推進する別の団体の活動なんですが、コーディネーターはグアテマラの若い女の人。

 

私は、感動しましたぜ。

この女の子、若いのにすごい素質を持っている。

すごく大きな愛を持っている。

当番で手伝いに来ている先生は、子どもほったらかしでおしゃべりしていても、なにも気にせず、自分にできることだけに集中して、全力で子どもと向き合う姿。

クラスの構成もしっかししていて、テーマがあり、導入があり、段階があり、手立てがあり、子どもを引き付ける工夫があり…。私が子どもでも、こんな先生いたら大好きになっちゃうよなぁとおもうような人。

 

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今日のテーマは「聞いて、書く」というところで、本を一緒に読んだ後に、自分で要約して文章にするもの。

私も、小1の子に付き添って、文字をかく補助をしたのですが、小1の子、まだまだ文字が書けない。

 

 

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これは、学校の指導の問題なのか、個人の能力の問題なのか、わからないけれど、ほんっとすごく時間がかかった。

私は、1時間くらいは熱意をもって補助していましたが、さすがに疲れてきちゃいました。しかし、彼女は予定時間が過ぎても子どもができるまでずっと自分の姿勢を変えずに指導する。

ほんと、尊敬した。

こんな愛をもった人がいることがわかってうれしかったし、私も算数という別のアプローチから一緒にがんばるぞという思いを起こさせてもらいました。

 

補足:この教室で発見した、ある絵本に心ときめいた。

 

 

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大好きなお母さんから離れたくない、そんなアライグマの子どもがお母さんが自分の手にしてくれたキスから、見えない愛を信じて、離れていたって愛されているんだと知り、母のもとをはなれて新たな世界へと旅立っていくというお話。とにかく、心になにか届くすごくいい本だった。

 

2つ目、マリとのスペイン語授業。

話の流れから、今日は「中絶」の話になった。

なぜその話に行きついたかというと、最近私と同い年くらいで、15歳の子どもをもっている人がいて、びっくりたまげだという話を私がしたのが始まり。

つまり、何歳ごろ妊娠したかご想像できるかと思います。

 

日本では、予期せぬ妊娠をしたら、「中絶」するケースもおそらく多いかと思います。しかし、ここグアテマラでは中絶することは違法。なので、望む妊娠であろうがなかろうが、子どもを下すという選択肢はありません。(中には、隠れて下す方もいるとは聞きますが)

そこで、私はマリに日本では中絶は違法ではなく、また珍しいことではないといいました。

すると、マリはものすごく驚いていて、

「そんな残酷なことをするの?だって、一つの命だよ。サキみたいな人がこの世に生まれてきていたかもしれないんだよ。うー、悲しいよ。」

マリの目は、うっすら涙が。

 

私、今までマリほどこんなにちゃんと中絶によって失われた命のことを考えたことがなかったな。

もちろん、私は中絶反対。だって、私たちは計画していなくても、どんな命も神様の計画の下で授かるのだから。大人の勝手で、失われていい命なんてないと思う。

でも、私の知り合いにも苦渋の決断の上に中絶を選んだ方は、何人かいます。

それはそれで、仕方ないことと思っています。批判もしません。

 

でも、私はマリみたいに全く自分とは関係ない話なのに、その失われた命に涙を流せるほどちゃんと一つ一つの命の重みを考えていなかったなと気づかされた。

そうだよ。

日本では、たくさんの中絶が行われているんだろうけれど、その一つ一つ、本気で涙を流すほど悲しいことなんだよね。

私は、もっとこの命というものの重みと尊さを知らなければならないと思った。

 

 

3つ目。

昨日と今日とバスケの試合に参加しやした!

どうやら休暇中暇している教職員のスポーツ大会らしい。

前回の試合とは違い、今回はなかなか張り合いのあるいい試合だった。

結果的には、優勝!(と言っても、参加チーム3つ)

 

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でも、そんなことより、私はいろいろ新たな発見をしたぜ!

・基本パスはせずに自分でゴールへ向かう。

・手を抜かない。常に100%。顔が本気!

・目の前が開いていたら、絶対入らないフォームでもスリーを打つ。タイミングとか一切関係なし!(しかも、たまにはいっちゃう!)

・ボールへの執着心が半端ない。

などなど…。

 

チームプレーは、正直全然機能していないんですが(基本みんな自分勝手なんで!笑)

しかし、彼女らの闘争心、まじすごい。

だってね、私これでもまぁまぁバスケやってきたんで、多少当たられてもボールキープ力はそこそこあると思っていたんですが、(実際、教えていた男バスの子ら相手だと全く怖くなかった。)今日も昨日も何度自分のボールを奪われたことか!

基礎や技術だけで見たら、絶対私の方が経験あるし、実力もあると思ってはいるんですが、この半端ない闘争心からボールを奪いに来る姿勢は、もうたまげた。

 

この闘争心を見ると、ここのグアテマラの女性って、すごいパワーを持っているんだなぁと感じる。

しかも、みなさん私より年上の子持ち!

笑えたのが、クォータータイム中、娘にベンチで母乳をあげている仲間、お乳をあげ終えて、さあいくぞ!と立ち上がる姿に笑い転げた。

(グアテマラでは、人前で大胆にお乳をのませるのが普通。)

そう、ここの母たち、女たち、みんなとってもたくましいのです。

 

私は、もう自分を若くないと自分で思っていたけれど、こんなに本気でバスケの試合をやっちゃうおばさまたちを目の前に、そんなのは思い込みで、本当はまだまだ何に対しても100%でぶつかるエネルギーがある歳なんだ。ってか、歳とか関係ないんだと教えてもらった。

 

好きだなぁ。グアテマラの人。

 

しかし、一番汗をかいたのは、試合後子どもたちとやった本気シーソー。

 

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シーソーって、楽しいねー!

30分くらいはしゃいだ。

シーソーは2人でやるより大人数でやる方が楽しいものだと知る。

 

 

男子は、チーム数も多く、年に一度の大きなトーナメントが始まっていて、町の夜は試合に燃えています。(みなさん結構お上手!)

 

 

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相手に合わせて自分の色をかえるなんてことはしない、そんなグアテマラ。

好きなものは好きなんだと曲げない、そんなグアテマラ。

その結果、ユニホーム同じデザインになっても、だれも気にしないグアテマラ。

おもしろすぎる!

 

毎日毎日、私はここグアテマラ、そしてサンティアゴアティトラン市に恋しています。

ここが大好きだ。

ここで生きられることにすごく幸せを感じています。

 

 

 

 

 

グアテマラにも紅葉があると言いましたが、この色の変化は実はお花が色づいているからなんだって!

今は、黄色のお花の季節で、もう少しすると、白いお花の季節が来るそうですよ~。

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