サンティアゴアティトラン

テンション⤴︎

今日は、昨日とは一変、なんかテンション上がる日でした!

 

学校も終わりが近づいているこの土壇場になって、私立の学校の一校が「うちも授業研究のグループに入りたい!」という声が上がり、先日、ペドロが研究授業についてプレゼンをし、今日、早速授業研究をやっていただきました。

(この市では、公立の学校が強制的に授業研究することになったのですが、私立の参加は自由になっている。)

 

先生、指導書よく読んで、精一杯の授業を見せていただきました。

 

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学校に行く前にペドロから

「みんなサキの意見を聞きたがっているから、何か意見言ってね。」と念押しされていたので、目をギラギラさせて、先生の一挙一動に集中して見ていました。
先生の子どもにたいする態度があったかく、いい先生だなぁと感じながら。
 
 
授業後の、検討会。
13人の先生が観察していたのですが、今までの経験上、これだけ人数がいると、みんななかなか話を切り出さないし、意見を述べるのは一部のみ、だと予想していた。
 
が!
 
ここの先生たち、すごくいい目をもっていて、私が言おうとしたことほどんと言われてしまった。
自分たちで、「ここはこうした方がいいんじゃないか」とか、「こういう間違いを子どもたちはしやすいので、こう指導した方がいいじゃないか」とか…。
 
ほかの学校では、全然話が盛り上がらなかったり、話している内容が、全然的を得ていなかったりしたけれど、ここの先生たちは全員が発言をし、みなさん鋭い視点をもっていた!
 
本当に、初回といえど、意義のある授業研究だったと思います。
 
ペドロはいつも
「この日本人は、算数のスペシャリストで、豊富な知識をもっている人です。だから、なんでも質問していいですよ。」
とハードルあげてくるので、私も私なりに言えることを言いました。
 
(算数・数学は私にとって一番苦手な教科なのに、ここで算数の先生だと紹介されるのは、いまだに違和感。豊富な知識もありません!なんか人をだましているみたい…。笑 しかし、そんな私でもこちらの算数指導は若干やばめってことがわかってしまう、そんなレベルのグアテマラです。)
 
来年に向けて、またこの授業研究のシステムがよりよくなるようにここから考えていきたいです。
 
 
 
そして、そして、状況が一転しました。
 
その前に、昨日までの状況を簡単に説明します。
 
私が、全学校の授業観察から感じたここの算数事情の大きな問題の一つは、「教員の学力不足」。
そのため、教材とか教授法とかいう以前に、教師の学力向上が急務だと思いまして、学期ごとに各学年の先生を集めて、その学期で教える単元の勉強会をしたいと提案しました。
 
前任のボランティアの方は、5校のパイロット校だけで活動をされていましたが、私は、パイロット校との活動はしつつも、研究授業なども全校で始まっている現状から年に数回の研修などは「全教員を対象」にして働きたいという思いを伝えました。
 
しかし、ほかのことでもいろいろ口出ししたせいか、教育学区長は私が全校に介入することに対して、賛成してくれず、5校のみでやってくれと。しかも、私を送り込んだ責任は県教育事務所にあるから、そっちはそっちでやってくれ、市内の活動はこっちでやるからという感じで。私はここの市にいるというのに、なぜコラボできないのか!とちょっと納得できなかったけれど、なんかあちらの機嫌もよくなかったので、しょんぼりして帰ってきた。
 
 
 
そんな感じの状況の中、この授業研
究が終わった後に、教育学区長が遅れてやってきまして、職員室であいさつしたところ、やけに笑顔。
 
 
「昨日校長会でサキのことを話したよ。あの報告書の件で、いろいろあったけれど、今となってはみんな自分たちの学校の実態を知りたがっている。多くの校長がサキと働きたいって。だから、全教員を対象に働いてもらってかまわないよ。(ニコ)」
 
とのこと!
 
彼の気分の変わりようにびっくりだったけれど、とにかくやったー!という感じ!!
 
中には、いまだに不満を抱えている校長、教員もいるんだろうけれど、多くの人は理解してくださっているみたいです。
私の報告書が出回ったことで今まで隠されていた実態が明るみになり、それなら自分の学校の実態もちゃんと突き詰め、改善していきたいと声があったようです。
 
まさか、校長先生たちの方から私と働きたいという声を発してくれたとは。
とてもうれしく思いました。
 
とはいっても、今の私はただ学校まわりして授業見ただけ。
実際に私はまだ何も問題改善のための働きは一つもしていません。
何も与えられていないのにもかかわらず、私の活動に期待してくださっている人がいる以上、本気で頑張っていかないとね!
 
本当の勝負はここからです。
 
難しさはいつだってあるけれど、道は少しずつ開かれてきています。
このチャンスを生かせるように、バリバリ準備をしていきたいです!
 
 
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私立の子どもたちは、家庭環境も公立の子よりもよいせいか、よくしつけもされていて、授業研究後にはみんな丁寧に観察者の先生一人一人に握手、もしくはキスして帰っていきます。
 
この光景は、日本ではないものですが、なんかいいなぁ~、かわいいなぁ~と思います。
l
 
子どものほっぺ、やわらかい。