グアテマラとのつながりを探る旅

青い空の会の活動 その1

グアテマラへついて一週間、ソロラ県ソロラ市近辺で活動されている白石さんのところにお世話になっていました。

 

「これからの人生、グアテマラとつながりをもって生きていきたい。」

 

そう思って、その手段を探しに来た今回の旅。

 

一番の目的は、「青い空の会」を発足、運営している白石さんに会うことでした。

 

一週間、白石さんの活動の様子を見させてもらったり、お話を聞かせてもらったりしたのですが、自分の今後の方向性を決めていくとてもよい機会となりました。

 

ここで簡単に白石さんの活動を紹介してみたいと思います。

 

青い空の会の活動は、主に2つあるようです。

 

一つ目は、子どもの就学支援。

 

 

 

グアテマラでは、授業にお金はかからないにしても、学校に通うために必要な物資を買ったり、服を買ったりと雑費がかかります。そのお金が出せなかったり、学校へ行くよりも一人の労働力としてお金を稼ぐために、学校へ行けなくなる子どもがいます。

 

そんな子どもたちを支援しているのが、里親制度。

 

支援者の方から年間5000円を寄付し、そのお金を学校でかかるお金や、服、くつの購入に充てています。

 

支援者は、会全体へ寄付する方と、支援者1名につき、グアテマラの子ども1名を支援する里親制度とがあって、多くの方は里親制度の中で、グアテマラの子どもを支援しているようです。

 

 

支援者と子どもたちは、手紙のやりとりや、グアテマラでの成長を写真にとって里親さんに渡すなど、一対一のつながりをもちながら支援をしています。

 

 

私も、以前「World Vision」でバングラディッシュの子を支援していました。その時は年間ではなく、月4500円だったので、この青い空の会の支援は、月額で考えると、400円程度の寄付になり、どの人でも支援できる制度だなと思いました。

 

 

現在、この制度で支援している子どもたちは150名程度で、6校(確か…。)ほどの学校で支援しているそうです。

 

私がいた一週間、白石さんはとにかくあっちこっち走り回っていました。お値打ちな商品でしかも質の良いものを買うために、首都へ支援物資の購入へ行ったり、学校一つ一つ自分の足でまわって、子どもたちから里親さんへのお手紙を回収したり…。

 

 

 

 

(支援物資を一人一人手渡しする白石さん)

 

 

 

ボロボロの服を着ていた子も、新しいカーデガンを受け取り、とても嬉しそうでした。

 

 

 

 

手紙の回収って、一言で言いますが、グアテマラでこれを回収しきることの難しさを私は知っています。

 

約束の日に学校へ行くと、校長先生がいなかったり、子どもが学校へ来ていなかったり、書き方が違ったり…。そんなんばっかのグアテマラ。

 

 

そんな中、白石さんは名簿を片手に、一人残らず手紙が回収できるようにとにかく四方八方走り回っていました。

 

 

ずっと前に提出するはずの手紙がまだ出ていない子。

(どの国にも提出物でない子はいますよね。)

 

その場で手紙を書いてもらって、なんとか回収。

 

 

ある学校では、支援している女の子が最近学校に来ていないことが判明。

 

そこでお家まで様子を見に行きました。

 

 

どうやら体調がよくないとのこと。

でも学校へは行きたい!という思うがあることを聞き、白石さんはこれからも支援していくようです。

 

 

 

 

グアテマラの学校でこのような支援をすることは、なんだか響きがいいような気がしますが、表には出ない難しさもあります。

 

全員は支援できませんから、どのように支援する子を選ぶのかとか、いろんな噂が噂を呼び、この白石さんが村の中で悪者扱いされたようなこともあったんだとか。

 

それでも、
この支援をもう15年も続けている。

 

しかも、グアテマラではお一人で活動されていて、地元の先生の協力を得つつも、コーディネートはすべてお一人でやられていました。

 

 
山奥の学校へ歩いて行ったり、

 

 

里親さんへ渡すための写真を一人一人撮ったり、

 

 

 

そして子どもに愛されながら、お一人で活動しているのです。

 

 

本当にすごいなぁと思いました。

 

 

でもこれだけで白石さんのすごいところは終わりません。

 

つづく。