学校訪問をすることで、最後に一人一人お別れを言うことができました。
訪問する中で、
あ~いろんな出会いがあったなぁ
と改めて、2年間という月日を感じました。
その一部をご紹介します。
去年のパイロット校の6年生。
まだ彼らが4年生だったころ、長期休暇をつかってつたないスペイン語で初めてバケーションクラスとして授業をやらせてもらった。
あれから、気づけばいつのまにか6年生?!みんな成長したなぁ~。
とにかくいつも優しい声をかけてくれた先生。
子どもに対してとても愛のある姿に、何度も救われました。
初めて彼女の授業を見たとき、そのカリスマ性に土肝を抜かれたことを覚えています。
パイロット校の先生ではないので、一緒に働くことはほぼありませんでしたが、いつも愛とエネルギーにあふれた、すばらしい女性教員でした。
彼に会ったのはまだ2016年のころ。
船で隣町に行くところ、目の前に座っていた彼。お母さんの作ったビーズ製品を売りに行くところでした。
とても素直そうなかわいい子でつたないスペイン語で話しかけました。
「どこの学校にいっているの?」
と聞くと、小3で中退し、学校にはいかずに働いているとのこと。
そんな子どももいるんだぁとグアテマラの現実を心痛みながら聞いていました。
すると、翌年2017年、パイロット校に選んだ学校に行くと、彼の姿が!!
その年から小学校へ復学し、勉強を再開。
この再会は、とてもうれしかったなぁ~。
彼自身は多分中学生くらいの年だけれど、小学校3年生の小さい子たちと一緒の教室で勉強しいていました。
今は、4年生です。
最後にもう一回会えてよかったです。
去年、一緒に働いていたパイロット校の先生。
私が助言したことをとても一生懸命自分流にアレンジを加えながら、奮闘してくれた先生。
去年実施した、子どもの学力テストでは、彼女のクラスがずば抜けて1位で、私もとてもうれしかったなぁ。
市内1位、数学ができる、超あたまのキレる先生。
カウンターパートに嫌気がさしている時期、よく彼の家に押しかけて、アドバイスをもらっていました。
彼の言うことは、いつもとても論理的で、的を得ていて、活動の方向性を決めるのに、とても助けてもらいました。
(こんなに、背小さかったんだ!)
1人1人に直接挨拶することで、自分がおよそ200名の先生とそれぞれに思い出があることを感じました。
上に紹介したのは、一部ですが、振り返ってみれば本当に温かく接してくれた人たちがたくさんいました。
(中には、うっとうしがられた人もいますがね)
みなさん、最後の挨拶をすると
「本当に、ありがとう。あなたは本当にこの村のためによくやってくれたね。たくさんのことをあなたから学んだよ。中には、反対意見もあったけれど、私個人はとても感謝している。嫌だ嫌だとっていたのは、一部で、みんな反対していたわけじゃないんだよ。」
「教員学力テストが無くなってしまったのは、残念だったな。あれがあったから、みんな一生懸命勉強したし、互いに学び合う機会もあった。教師の知識が不足していたら、子どもの教育の質が上がらないのは、明らかなのにね。」
「授業研究、私たちの学校の教員はみんな賛成していたのよ。なくなってしまって、残念。」
「嫌な思い出もいろいろあったと思うけれど、どうかいい思い出だけ日本へもって帰ってね。」
などなど。
みんな、私たちが計画してきた授業研究と、教員学力テストが教員労働組合の反対意見により消えてしまったことを、私に対して気の毒に思っているようでした。
でも、私はすべてがこれでよかったと今は思っていますし、くるしかった思い出も全部ひっくるめて、素敵な思い出として自分の胸に残っています。
地球の裏側から来た、外国人を、温かく迎え入れてくれたこの村と、先生方に、心から感謝の気持ちが沸いてきました。
パイロット校ではなかった学校からも、お別れ会開いていただきました。