ARME 校内算数相互補強活動

ARME 活動紹介編

今週もお疲れ様でした!

日本はもう4月1日、新年度が始まったのですね!

 

新たな職場、新たな仲間、新たな教室、新たな立場で、今日をスタートされる方がたくさんいるのでしょう。

 

何事も始まりは、不安ちょっぴり、わくわくいっぱい!

環境はいつでも、自分を成長させてくれるし、どんな場所でも、人は出会うべき人に、必ず出会うそうです。

しかも、一時の狂いもなしに。

 

置かれた場所で、懸命に花を咲かすのが、人生。

それでも花を咲かせられないときは、下へにょきにょきと根っこを伸ばせばいいよね!

 

どんなことがあっても後で振り返ると、全てそれは必然だったとわかるもの。

だから自分の前には希望しかないのだ!

今年度も皆様にとって、すばらしい一年となりますように!

 

まぁ、ここグアテマラでは、まったくフレッシュ感を感じませんけどね~。

 

 

 

今日は、いよいよ始まろうとしている、新たなプロジェクトの一つをご紹介いたします。

 

プロジェクト名

「ARME(Apoyo Reciproco de Matemática en la Escuela)」

訳:校内算数助け合いプロジェクト

 

直訳すると、「学校内算数科相互支援」という感じでしょうか。その頭文字をとって、「ARME」と名づけました。

「ARME」という言葉は、スペイン語の動詞「armar」(武装する、装備する、準備する)の活用形で、armeという形になると、「装備せよ!」という命令の意味になります。

 

そう、これは先生たちが対象の算数知識補強のプロジェクトで、教室での指導に備えて「準備せよ!」という意味も含められているというわけです。

なかなか、いいネーミングでしょ!?

カウンターパートと一緒にひらめいたネーミングです。

 

プロジェクト概要

2週間に一度、校内の教員が集まり、一時間の算数勉強会を通し、理解できないところ、躓いているところをお互いに教え合い、知識を補強し合う活動。

 

プロジェクトの目的

・小学校の算数科を指導するのに、最低限の知識を全教員が身につけるため。

・知識のある教員が、知識不足の教員をサポートするシステムを構築するため。

・年度末教員学力テストの点数を1月のものよりあげるため。

 

プロジェクトの経緯

 去年の授業観察から感じていた「教師の知識不足」。これを目に見える形にするために、1月に市内の全教員を対象にした学力テストを行った。すると、予想通り、小学校の算数科における指導内容を教えるための知識を十分身につけている教員は、ごくわずかであることが目に見える形で明らかになり、多くの教
員が指導内容に困難を抱えていることがわかった。

 この現状を改善するための手立てとして、教師の算数科における知識を補う活動が必要性を全員が感じることとなった。一つ目の手段として、学年別研修会を開き、全教員がボランティアと一緒の指導内容を勉強する研修を学期に一回行う活動が2月より始まっている。

 このプロジェクトは、教師の知識を補強するための2つ目の手立てとなるものである。私が、学力テストの結果から着目した点は、

・子どもに指導するために十分な知識をもっている人は、ほとんどいない

ということと、

・十分な知識をもっている人もいる

というところ

 

ここに着目し、教師間で教え合うシステムがあれば、私が指導する必要はないのではないかと考えた。

私がいなくてもまわるシステム。つまりこれは「持続可能な発展」。まさにJICAボランティアが目指していくべきところ。

 

この活動をひらめいたのは、学力テストの後の1月。

そこから、いろんな方法を想定してみたり、人からアドバイスをもらったりして、具体的な形にし、ようやく来週、校長先生への説明会&勉強会、その後各学校にて開催予定。

 

 

プロジェクトの詳細説明

①ファシリテーターになる校長先生に練習問題(2、3回分)を渡し、家で取り組んでもらう。

 

②ARMEの校長勉強会で、全校長が集まる。各自やってきた練習問題の答え合わせをし、理解できなかったところをお互いに教えあう。(ここでも、私は基本的には教えないつもりです。)

ちなみに、ここでは4人一組のグループをつくって行おうと思っています。そのグループ編成も学力テストの結果より、点数が高かった上位者をリーダーとしてグループに一人配置し、各グループの学力テストの結果の平均点がだいたい同じくらいになるように仕組んであります。

 

③各校長がそれぞれ自分の学校でARMEを行う日を決め、勉強会で取り組んだ練習問題用紙を自分の学校の教員に配布し、各自家でやってもらい、校長に提出させる。

 

④ARME当日。

 1.校長が丸付けした問題用紙を各教員に返却。

 2.教員間で理解できなかったところを教え合う。

 3.練習問題の内容で「確認テスト」を行う。

 4.校長が、練習問題用紙と確認テストを教育事務所に提出する。

   5.ボランティアが確認テストを採点し、校長に返却。

 

という流れです。

ARMEは各学校で2週間に1回(計10回)、校長勉強会は1か月半に1回(計4回)行う予定でいます。

 

練習問題の内容は、1月に行った教員学力テストの内容と対応していて、これは、6月の受けたい人だけ受ける自主性教員学力テストと、9月の全教員対象学力テストの内容でもあります。

 

この活動を通して、年度末の学力テストの数値が1月に比べてぐぐっと上がり、先生たちも自分たちの成長を実感してもらい、より勉強への意欲が高まることを期待しています。

 

 

裏の狙いとしては、校長先生をファシリテーターにすることで、各学校の教員を「指導する」という意識を持ってもらうこと。(現在は事務処理だけで、あまり指導する立場という面では機能していないので。)

はじめは、ファシリテーターを校内で一番学力テストの点数が高かった人にしようかと思っていたのですが、校長先生とのつながりももっと強めていきたいし、トップが成長することが何より、現場を変えていくと思ったので、こういう形にしました。

 

今日は、来週月曜に予定している第一回校長勉強会へ向けた準備も完了!

 

さ~て、どんな結果がまっているのか、楽しみだ!

 

 

 

 

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各学校の提出ファイル。

 

経費を削減するために、奇跡の倉庫から発掘したファイルを使用。
文字が書かれた上に別の紙を貼って再利用。
 
 
問題内容はこんな感じ。
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↑一番最後の記号みたいなのは、マヤ数字です。
 
 
宿題&出席チェック表。校長先生がチェックします。
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校長勉強会に向けて配布資料の整理。
23校分準備。そのうち一校からは、私との活動を拒否されているので、来るかどうかはわかりません。
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教育事務所に置く、ARME提出&配布ボックス。提出したついでに、前回の問題用紙を受け取るという仕組みです。
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今日、最終準備をしながら、いよいよここまできたぞーという気持ちがわきました。
 
学力テストを実施する時も感じましたが、人は頭に浮かんだことを現実化させることができるんだなぁってこと。
 
 
どの活動もはじめは、ほんのひらめきから。
そのイメージを少しずつ具体化させていくと、気づくと自分の目の前で、見える形となって現れている。
 
 
これは、夢もそうなんだろうね。
 
人は、頭に思い描いたものに向かって、生きていく。
実現するにはどれだけ時間がかかるかはイメージしたものにもよるけれど、そのイメージがある限り、そこに向かって進んでいるのです。
 
 
私が今、頭に思い浮かぶ、数年先の未来、数十年先の未来も叶う日が来るのかな?
 
 
 
No seas incrédulo, sino creyente.
信じないものにならないで、信じるものになりなさい。 ヨハネ 20:27
 
 
 
人の想像力ってすごいパワーをもっていると思うの。
思ったこと、イメージしたことが現実になるように物事を引き寄せるパワーが人にはあると思うから、私も疑う人より、信じる人になりたい!なる!
 
 
 
 
 
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ロサの家で子猫が生まれたぞー!