ARME 校内算数相互補強活動

第2回ARME校長勉強会

外では雨がザーザーです。
 
こんにちは!
 

今日は先週金曜日に行った第2回ARME校長会についてご報告。

 
このプロジェクト「ARME」は
Apoyo(支援)
Recíproco(相互の)
de Matemática (算数の)
en la Escuela(各学校での)
という意味で、教員に知識向上のために各学校で校長先生の主導のもと、2週間に一度、1時間の勉強会を行うというプロジェクトです。
 
第1回目の校長会のブログを読んでくださった方はご存知かとおもわれますが、4月からスタートしたこのプロジェクトは、さぁやるぞ!というところで、一部の校長先生より
「校長の負担が多すぎ!やりたくない。」
と不満の声をいただき、実行できるのか怪しまれたプロジェクトでした。
 
その時は、
「とりあえず、2回分やってみましょう!そして、次の会議の時にどうだったか教えてください。」
と、若干強行突破した感じでスタートしました。
 
そして、今日の第2回目の校長勉強会。
まず、大きな違いが、教育学区長が同席したこと。
 
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実はこの日の2日前、事務所へ行って、学区長に次の回は、必ず出席してほしいということをお願いしにいっていました。
というのも、私だけだと校長先生が好き放題言うし、ある程度の権力がないとグアテマラの校長先生は動かないので。
 
学区長の思いもあり、結局このプロジェクトは各校長先生の希望は聞かず、全員絶対参加する方向になりました。
 
でも、どの学校からも文句はでず、会はスムーズに進行。
 
結果からいうと、今回の校長先生会はとても意義深いものになったように思います。
 
 
「教育が変われば、グアテマラはもっともっと素晴らしい国に!じゃぁ誰がその変化を巻き起こすのか。最初の変化を生み出すのは誰か!?あなたがた、校長でしょ!一緒に子どもたちの未来のために闘いましょうよ!」
 
とまずは、私から校長先生へ魂のメッセージ。
(後ろの方の人、別ごとやって全然聞いてなかったけどねー。)
 
 
以下、会の流れ。
(ケータイがうまく動かず、活動中の写真がない!残念。)
 
1.ARME2回分のふりかえり
まず、グループの中で
-うまくいったこと
-問題点
-校長としてその問題にどうアプローチできるか
 
という3点を共有してもらい、紙にまとめてもらいました。
 
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うまくいっている点としては、私が毎回つくっているテーマ別の計算問題プリントが使いやすいみたいです。
 
中には、この活動を通して、各教員の算数への興味も上がってきている学校もあるとのこと。
 
また、うれしい声が「学び合い」の中で得るものがあったということ。
 
この先生はこういう解き方だけど、こっちの先生は別のやり方を知っている。
 
それをお互いに共有することで、知識が2倍にも3倍にも。
 
ここにおもしろさを感じて、この活動を気に入ってくれている学校もあります。
 
 
これぞ、ARMEの精神。
 
基本クラスは担任任せで一緒に授業を改善していく機会が少ないグアテマラ。
こういう教員間のつながりの中で、よりよい授業づくりを目指していく文化ができたらいいなぁと思います。
 
 
また、一番今回考えてほしかったのは、現状抱えている問題に対して「校長として何ができるのか」ということ。
 
だれかがこれしない、あれしない
 
という文句は置いておき、自分自身に何ができるのかということ。
 
そう、まずは校長先生がその学校の変化になってほしい。
 
多くのグループが
「まずは校長が勉強し、準備をする」
という前向きな姿勢を発表してくだだいました。
 
校長先生は直接クラスを持っていない人がほとんどですが、校長として、職員を指導できる力をつけてほしいですし、指導者としてまずは自分が勉強する姿を同僚へ見せてほしいので、ぜひこの言葉を実行してほしい!
 
2. 宿題のプリントの答え合わせ&グループで教え合い(40分)
予想はしていましたが、宿題やってきていない人が4割くらい?
でも、この時間は校長先生方、ノンストップでグループ内で教え合ったり、わからないところは私にヘルプを求めたり、とにかくとっても活動的な時間でした。
 
これぞまさにARMEの方針、「学び合い」の時間。
 
校長先生方は、必死に取り組んでいました。
 
3.全員がつまずいている場所について、私が解説。
 
特につまずきがあったのが、分母が異なる分数のたし算ひき算。
そもそも分数が何かわかっていないと、なぜ通分するのか、なぜ分子も変わるのかということが理解困難になります。
ここを私が図を使って説明。
理解されたかどうかは微妙!笑
 
4. 確認テスト(20分)
今回は、3回分のARMEのプリントを行なったので、3回分の小テストを行いました。
一枚ずつ、できたら私の元へ持ってきて、次の小テストへ進むという形です。
 
私はその場で採点。
間違いがあった場合は、呼んで指導。
 
私はただ丸つけしてただけだけど、その姿を学区長が見て
「サキはすごい!本当に算数のスペシャリストだ!」
となぜか感動していました。
(本当は数学全然できないので、ちょっとだましているようで心苦しい。笑)
 
5. 確認テストで全員がパニックになった場所の解説
 小数と小数のわり算の仕組みについて説明。
 何人かは「あー、なるほどー!」となっていましたが、半分くらいは私が何やっているのかちんぷんかんぷんだったかもしれません。
 
ここら辺でタイムアップになったので、終了。
 
 
やりきれなかった部分もありましたが、この会で校長先生の算数の知識がちょっとはあがったという手応えはあります。
あとは、この学びを各学校でいかしていただきたいです。
 
今後は少しずつパイロット校以外の学校も回り、各学校で行われるARMEの勉強会も見て回る予定。
 
 
どれだけ先生方の中に変化が見られるのか、楽しみです。
 
あまり期待はしすぎず、でも希望をもって今後も忍耐強く、がんばろう!
 
とりあえず、今回とっても一生懸命この勉強会に臨んでくださった校長先生方に拍手と感謝!
 
あ、しかも私との活動を完全拒否している学校の校長先生もなんと来てくださった!
これは大きな一歩。
 
あの学校でARME勉強会が開催されるかはわかりませんが、この前進にも拍手!
 
 
できてないことに目がいつもいくけれど、前進しているところ、少しずつ変化しているところにも気づいて、いつも前向きな姿勢でがんばりまっしょい!
 
 
今週もよい1週間を^_^
 
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グアテマラはコーヒーがおいしい。

昨日は飲みすぎて、明け方の4時半まで寝られず辛かったっす…