思い出話

ヒヤシンスの思い出

母から、味噌煮込みうどんのかわりに、お庭のお花の写真が送られてきた。

 
 
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春ですねー!
 
写真のヒヤシンスをみると、毎年小学4年の頃のことを思い出します。
 
 
学校でヒヤシンスの水栽培をペットボトルで行う活動をしていました。
 
毎日少しずつ根っこを伸ばすヒヤシンスの成長を楽しみながら、みんな一人一つのヒヤシンスを育てていました。
 
花が咲いた時も、自分が育てたんんだという誇りと、その愛らしい姿に心がときめきました。
 
多分ここまでは私もみんなも一緒の思いだったと思います。
 
そのあと、花は枯れ、カビがはえかけた球根だけが残り、みんなもう世話をしなくなりました。
 
 
あれは、もう進級する3月だったのかな?
クラスがえのために教室の大掃除をしている時にだったような気もします。
 
もう萎れて、カビが生えてしまっているヒヤシンス、どうするかと思ったら、みんなバンバンごみ袋に捨てていった。
 
大きなビニール袋は、クラス全員のヒヤシンスの球根でいっぱいに。
 
 
その時の自分の心に抱いた衝撃は、今も忘れられない。
 
「どうしてあんなに大切に育てていたヒヤシンスちゃんをそんな簡単に捨てちゃうの!?」
 
 
いくらカビが生えているからといって、花はもうないからといって、ヒヤシンスは死んだわけじゃない。
ちゃんと球根はその時も力強く汚ったないペットボトルのなかでニョキニョキ成長していた。
 
みんなはそれに気づかなかったからかわかんないけれど、まだ生きているヒヤシンスをみんながあまりに気軽に捨てるもんだから、私はびっくりした。
 
 
その時、幼いながらに
「わたしって、みんなとものの感じ方が違うんだ」
と思った。
 
 
私には、ヒヤシンスをゴミ箱捨てるなんて出来なかった。
 
あんだけ愛情かけて育ててきたヒヤシンス、そんな簡単にポイってできなかった。
 
 
だから先生にこっそり、
「せんせい、みんなのヒヤシンス家にもってかえってもいい?」
と聞いて、クラス全員の球根を持って帰ってきた。
 
お母さんに
「この球根、お庭に植えたらまだ生きられるかな?」
と聞くと、
 
「来年にはまた芽がでるよ。」
と言われたので、
一人でエッサホイサ家の庭にその球根を植えまくった。
 
 
 
 
 
そう、この写真のヒヤシンスはもう約20年前に私が学校から持ってかえってきたヒヤシンスの子孫。
 
今は、もう3本しかないみたいだけど、今でもこんなにきれいな花を私たちに披露してくれる。
 
 
なんたる生命力。
 
 
今年も春がきましたね!