派遣前訓練

平和のはじまり

今日は悲しいことがありました。

昼休み、部屋に一度戻るとドアに付箋でメモ。
どうやらある子からのメッセージが。

そこには、
健康面のことで退所しなければならないこと
直接挨拶できなくてごめんなさいということ
ありがとうということ

が書かれていた。

私はなにがなんだかよくわからなかった。
昨日まで一緒に共同生活していた子が突然!

なんで?
どうして?

後で他の子から事情を聞いたのですが、本人も昨夜になって初めて退所しなければならないと宣告されたらしく、彼女の心境考えると本当に胸が痛くなります。

本人どんな思いでいろんな人にこうしてメッセージを書いたのか、
泣きながら書いたのだろう。
でも、そんなことは感じさせない明るい文章で。
もし自分だったら、こんなことできないだろうなぁ。と彼女の優しい心、謙虚な心、たくましい心を本当に尊敬します。
彼女とは、班長会議で一緒に熊本募金活動をした仲でもあり、そのほかにも有志でいろいろとがんばっていました。そんな彼女だからこそ、きっとこのことに対しても何か意味があるのだと感じ、次のステップへと進んでいってほしいなと願っています。

実は他にも、この訓練がはじまってからのケガで退所した方がいて、明日より正式にH28年度一次隊は2名減ることに決まりました。
とても悲しいですが、受けとめるしかありません。

改めて、私たちはまだ

「候補生」

なのだということを再認識させられました。
私も、もう絶対に行けるものだと信じて日々過ごしていたけれど、
絶対ではない。

ここで体調を崩したり、ケガをしたら、いつでも派遣取消になり得る。
これだけ多くの人が応援してくれているのに、それだけは嫌だ。

ちゃんとこの訓練を無事終えて、任国へ向かいます。

昨日の夢を語る会で、話題になったこと。

「目の前の人を幸せにできない人が、どうして世界を変えられるだろう。」

ある人が言っていました。
ニュースで国内外の震災や問題を知ったとして、人はかわいそうだとか思いはするが、テレビという画面を通してでは、結局それは他人事であって、自分のところに起きなくてよかったーって思っている。人は、自分と関わりがない人にはそういう態度にどこかなってしまうもの。

確かに震災の時、募金したり、現地に行って援助していくことも大切なのだろう。
でも、その前に一番身近にいる家族を幸せにできているか?
目の前の人に優しくできているか?

今から国際協力をしに行く者としては、少し矛盾する会話だったかもしれません。
でも、そうだよなーって。
海外行く前に、今本気でまわりにいる人へちゃんと愛を届けているかって聞かれたら自信もってイエスって言えないもん。

私はこのことについて今日思い巡らせていて、自分がいかに外ではいい面しながら、家族ことを後回しにしてきたか。
ちゃんと家族の幸せを祈ってこなかったか、
愛してこなかったか、
考えさせられた。

確かにそうだ。
自分と直接関わりのある人たちを幸せにできないで、世界なんて変えられない。
もちろん日本だって変えられない。
まずは、一番近くいる家族だ。

これから会う時間も少なくなると思うけれど、自分がもっている愛をまずは家族に届けたいと思った。何もできていないけど、そういう姿勢でこれからは生きていこうと思う。

What can you do to promote world peace? Go home and love your family.

世界平和のためにできることですか? 家に帰って家族を愛してあげてください。

Mother Teresa マザー テレサ

写真
駒ヶ根市の小学校との学校交流で使うために、母から小学校時代の写真を送ってもらいましたー。
今日は他に写真がないので、これを。(兄に無断ですが、いいですかね?)