心と会話

私の声

喉に違和感を感じ始めて、1年が過ぎました。

最初は、高い声がかすれるようになり「あ、かぜひいたかな。」と思っただけでした。

でも、風邪っぽいわけではないのに、声の通りが悪いのはちょっといつもと違ったし、1か月たっても、2か月たっても治らないのは変だと思いました。

冬休みに咽喉科へ行き、喉の声帯を見てもらうと、やっぱり何かがありました。

とりあえず、その時は、大したことはないけれど、安静にしないとだめだねと言われました。

でも、教員していると声を休めるなんてできなくって、結局使い続けて、ついに声が出なくなった4月。

こりゃダメだと思って、声を使わないと決めて1週間過ごしてみました。

ちょっとは回復したけれど、結局完治することはないままグアテマラで過ごした4か月間。

常に喉の調子が悪くて声が出なくなるってことを繰り返し…(ゆるっとスペイン語の配信を聞いてくださっていた方は、20週間にわたり、私の声の変化を常に聞いていただいていました)。

きっとそのうち治るだろう

そんな風に思っていたけれど、さすがに1年経っても、治るどころか悪化しているし、9月から小1の担任が始まり、大きな声を毎日出さねばならない状況が絶対にあって、この1か月間は喉の状態は最悪でした。

現在も、普通に話すことができません。

3連休で少しは、回復できそうですが、また学校が始まれば同じことの繰り返し。

喉から声が出ないと、もう話す気もなくなってくるし、すべてにおいて気力が下がります。

 

歌うことだって本当は好きだった。

大きな声で、声を出すのが好きだった。

でも、もう歌えない。

高い音程は全くでない。

 

きっと、年を取れば体のどこかに支障が出てくるのは普通のこと。

でも、神様、どうして私の場合は喉なんでしょうか。

私から声が出なくなったら、教壇にも立てないし、オンラインでの会議もできないし、正直今やっていることはほとんど何もできなくなる。

今は、かろうじて会話はできるけれども、この先本当に声が出なくなるんじゃないかって気がしてきて、怖いです。

 

最近は、そのことを考えると憂鬱になります。

 

2018年くらいから、私は音声配信をブログやラインでよくしていて、先日昔の配信を聞いてみました。(ブログでは、今でも『聞くセニョリータ』のカテゴリーで今でもいろんな配信が聞けます)

自分の普通の声が懐かしい。

あの時みたいに、思いっきりおしゃべりしたい。

透き通った声で、ガラガラしない声で、また思いっきり歌いたい。

 

もうあの声には戻れないのかなって思ったら、悲しくて少し涙がほろり。

手にしていたものを、失うって、すごい痛みがあるものですね。

でも、そんな中でも、今でも与えられているものもたくさんある。

ないものではなく、あるものに目を向けていきたい。