パッションで生きる人

昨日は、また素敵な人と時間を過ごしました。

イサイヤという名の彼。
彼のことは、ボランティア時代から知っていました。

この村で本を読み聞かせする仕事をしていて、なかなか教育の機会が行き届かない子どもたちへ新しい世界を届けることに情熱を持っている人です。

昨年、10年ほど勤めた職場を離れ、海外からの援助が全く入っていないアルタベラパスという地域のある村で、たった一人で本を通して子どもたちに学びの機会を提供するプロジェクトを始めたのです。

サンティアゴよりも教育の機会が乏しく、家庭も極貧の中で生きている家族も多いとのこと。

私からするとサンティアゴにもまだまだ課題はたくさんあると思うのですが、確かにここの子どもたちは海外からの援助もたくさんあるし、学校も身近にある。日本から比べたら困難も多いですが、多分ほかのグアテマラの地域と比較すると割と恵まれている地域だと思います。

そんな中、イサイヤは、自分が生まれ育った村、安定した職場を自ら離れ、一人で遠い村へパッションだけをもって旅立ったのです。

そんな彼は、たまたま数日間サンティアゴに帰省していて、一昨日とあるイベントで久しぶりに再会しました。

彼のプロジェクト、というより彼の生き方にすごく興味をもって私はカフェに誘いました。

彼のこと、普通の感覚で見れば「狂ってる」って思うと思います。

お金も稼げないのに、生活も保障されないのに、たった一人でそんな遠くに行ってしまうなんて。

(ん、でもこれって日本人から見たら私も同じようなことやっているのかも)

つまり、狂っている者同士、すごく分かり合えるところがあり、応援したい思いがあふれて、私はとてもうれしくなりました。

普通の感覚では、理解できないことも、ただただ直感だけで物事を決めてしまう生き方、

他の細かい障害に目を向けるのではなく、一番大切にしたい自分の真の想い、それだけを信じて一歩を踏み出す勇気。

グアテマラ人でこんな風に生きている人もいるんだと思うと、ものすごく心強く思いました。

活動場所は違っても、彼とはこれからもどこかでつながりながら共に進んでいけると思いました。

近々彼を紹介するイベントを行いたいと思っていますので楽しみにしていてくださいね!