日常のあれこれ

銀行口座ができるまで

これまで、こちらでのお金は、私が現地に滞在していた時に地道にATMでキャッシング(1日の上限は3万円ほどだった)して現金にしたお金と、日本からWestern Unionで送金したお金でなんとか現地で必要なお金を回していました。

でも、正式にNPOとして動き始めた今、ずっとこのやり方はできないだろうと思っていたので何とか現地での銀行口座を手に入れたいと思っていました。

そして、本日、ようやく銀行口座を手にいれることができました!!
やっと…。

ただ、ここまでに道のりが大変過ぎたので、記録に残しておこうと思います。

 

まず、8月初旬。Banruralという銀行へ外国人が銀行口座を開設するための必要書類のリストを改めて聞きに行きました。そこでもらったのがこの紙。

①パスポートとそのコピー
②職業証明書
③法定代理人証明書
④電気または水道代の領収書
⑤この国への滞在の正当性を示す証明書

①パスポートとそのコピー
これは、すぐに用意できた。

②職業証明書
私以外の誰かが私の仕事を証明してくれる紙が必要で、初めは教育長にお願いしました。

「おっけ~!作っておく」

と言われたものの、約束した日になっても作ってもらえず。
その次の日も、作ってもらえず、
「今日こそ用意する。午後にオフィスに来て」
と言われたが、正午になって、
「ごめん、上に確認したら、私からはこの書類は出せないと言われてしまった。ごめんよ。」

なんじゃそれ~!それならもっと早く言ってほしかった…。
(ここでロスタイム1週間)

急いで元パイロット校の校長先生に泣きついてお願い。
快く受け入れてくれた。
「来週の月曜日に来て。用意しておく。」
月曜日になってみると、
「ごめん。忙しすぎてできなかった。明日の11時に来て。」
と言われたので、お昼ごと行ってみると…
「ごめん、まだできていないの。」
とのこと…。すでに村での滞在期間は、ラスト4日。
私「でも、どうしても今日必要なんです!どうにか!!」
と懇願すると、その場で5分くらいPCをカタカタやって書類をつくってくれました。
これで、何とか私がグアテマラで何をしているかを第3者から発行された書類をゲット。

③法定代理人証明書
これは、法的な手続きということで弁護士によって国に登録してから発行される書類。
弁護士に値段を聞くとQ3,000(5万円ちょっと)とのこと。
高すぎると思って他の弁護士にも聞いてみたら、同じくらいの値段を言われたので、あきらめて手続きをすすめることに。

こちらは、一週間くらいで手に入れることができました。

④電気または水道代の領収書
これは、すぐに手に入ります。

⑤この国への滞在の正当性を示す証明書
これが問題。
紙の記述によるとあまり詳しく書いていないので、受付のお姉さんに質問すると県都にある移民省の支店で発行してもらえる(らしい)ということがわかりました。受付のお姉さんもあまりわかっていない様子だったので、少々イライラ。とりあえず、言われたとおりに県都に行ったところ、移民省の人もよくわからないようで、一緒にもう一度銀行窓口へ。
そこでいろいろ聞き、言われたとおりに移民省の方に書類をつくってもらいました。

 

これで、8月24日すべての書類をそろえて、ドキドキしながら銀行へ。

すると、結構あっさりと認められて、無事に自分の名前で口座をゲット!!

 

のはずでした…。

 

次の日、私が不在中に口座の管理をしてくれる代理人と一緒に改めて銀行へ手続きに行くと…。

受け付けのお姉さんが
「実は、あなたの提出してくれた書類にちょっとした問題があって、現在口座が凍結しています。」

とのこと。

なに~~!!!

そもそも書類確認できていないのに、なぜ一旦口座開設できたん??
開設できても使えない状態って、それってどんな状態??

 

まず、一つ目の問題。
③法定代理人証明書の中で、必要な言葉が抜けていると。

しらんがな!

あれだけ高いお金出して作ってもらった書類なのに、今更不備があるとか、やめてちょうだい。

結局、本店に確認し、この書類のまま通るかどうか翌日答えが出るとのこと。
ただ、この日はこの村で過ごす最後の日。
次の日は首都へ上がる予定の日でした。

あ~、どうしたものか。

もう一つの問題は、⑤この国への滞在の正当性を示す証明書が本来必要とされている書類と違うとのこと。

はい!?
だって窓口で何度も確かめましたよ??

はじめのお姉さんが県都の移民省に行けと言ったけれども、実はネットでできる手続きだったらしく、近くの物知りのお姉さんのところへ行けと言われて、お願いしてみるとものの10分ほどで必要な書類を出してくれました。

(はじめから言ってくれよ…。)

そもそも、最初に渡された紙は、本来お客へ渡す紙ではなかったらしい。
あまりに書き方が雑で、読んでもどんな書類をそろえたらいいのかしっかりを記載されていなかったらしい。

 

こんな状態で、私は村での最終日を終え、次の日朝4時半から所要のため首都へ。

実は、私の代理人も別用で首都に来ていたため、それぞれの用を終えた後に首都の銀行へ一緒にGo。

そこでもひと悶着ありましたが、何はともあれとにかく最後は全てが認められ、つい数時間前にようやく銀行関係は今後扱えるようになりました。

これで、海外送金もちゃんとできるようになった!!

 

よかったぁ~。

グアテマラらしい困難がたくさんありましたが、最後にはなんとかできちゃうのもグアテマラの面白いところ。

この口座開設にあたっては、本当にたくさんの方が力を貸してくださったので、ありがたかったです。

大切に扱っていきたいと思います。