去年の3月から5月にかけ、ボーダレスジャパンのアカデミーで学んだのだけれど、やはりここに参加したことはかなり大きかったと思う。
それまでもずっとずっとなにかグアテマラのためにできることをしたいと思っていた。
でも、なにができるのか、どうやるのか、なにからするのかわからなかった。
初めに2日間の集中講座に出てから、本当に入会するかどうか決めるのだけれど、私は1日目の午前中ですでに、「これは、絶対に入る!」と決めていた。
そこには、私が長いこと求めていたノウハウがあることを確信できたし、田口社長や鈴木副社長の言っていることは、無知な私でもなにか納得できるものがあった。
税金でのんのんと生活してきた私には、ビジネスという世界は全くわからなかったけれど、アカデミーでは確実に自分が前進でき、行動に移す勇気をもらった。
そこで学んだことはいろいろとあるけれど、その中ですごく印象に残っている言葉がある。
それは、
「はじめは、ひとりでやらなきゃダメた。」
という言葉。
はじめてこれを聞いた時、「え?」と思った。
だって、仲間がいることはいつだっていいことだと思っていたから。
まずは、仲間探しだろう!と思っていたのに、ひとりじゃなきゃだめなの??
と驚きの教えだった。
立ち上げ時に2人以上いると、答え探しが始まって前に進まない。
正しさを求めはじめたら、迷宮入りになる。
と。
その当時は、そうは聞いても、少し疑っていた。
そうはいっても、仲間はいた方がいいでしょと。
でも、こうして去年1年間行動してきて、確かにそうだったかもしれないと思った。
「ひとりでやる」
というのは、とても孤独だったし、苦しかった。
だれの責任にもできず、すべてが自分の責任で、
やってもいいし、やらなくてもいいし、
だれからも怒られず、責められず、
それでもやるのか?と自問自答し、
自分の本当の想いと向き合う時間がいっぱいあった。
でも、一人だったからかなりフットワーク軽く動けた。
どうするかの会議は、いつでもどこでも自分の脳内だけで可能だった。
だから、短期間にいろいろな挑戦ができた。
だれか味方がいないと動けないなんていうなら、それはきっと真の想いではない。
それが試された1年間だった。
そして、先日ついに仲間を呼びかけた。
自分の中に広がる夢がたくさんありすぎて、確実にこりゃぁ自分一人ではやっていけないと確信。
すると、瞬く間に「力になってもいい!」と言ってくれる人がいて、お茶の間協力隊という名の募集案件が2日ですべて埋まった。(それも予定人数よりもかなり多く)
ここからは、一人じゃない。
ついに仲間ができた。
すごくうれしく思った。
でも、ここまで人が力を貸してくれるのは、きっとひとりで動いた時間があったからだと思う。
「はじめは、ひとりでやらなきゃダメた。」
は、本当だったと思えた。
日本の学校では、「団結」という意識を育てることに長けていると思う。
日本人のこの「みんなでがんばろう!」という集団意識はすばらしいと思うし、この団結力があったからこそ、日本は大きく発展したのだと思う。
でも、たとえクラスの全員が味方になってくれなかったとしても、自分の頭で考えて出した答えなら、ひとりの想いだけでも集団を動かすために立ち上がってもいいんだと、もっと子どもたちに伝えるべきだったかもしれない。
「はじまりは、ひとりでいいんだ。ひとりの想いこそが集団を動かすんだ。」
と、私も子どもに声をかけられたらよかった。
何をするにも、(ひとりじゃ不安かな?)とこちらが子どもに気を利かせてわざわざグループにしたり、そういうこともたくさんしたな。
子どもたちをひとりにさせない方がいいと信じていた。
でも、それは違ったのかも。
自分らしい人生を送るために、今小中学生に必要な力は、
「ひとりでトイレに行ける勇気」
ではないだろうか。
小学生高学年にもなると、だいたい「トイレいこーぜー」とか「トイレついてきて」と、どこへ行くにもだれかと一緒じゃないと不安になる。(自分もそうだったな。)
でも、あまりに集団の中でしか動けない自分に慣れすぎると、自分の想いをもって行動することを忘れてしまいそうだ。
日本の子どもたちは、大変恵まれた環境で勉強ができ、世界の中でもとても能力の高い国民が輩出されている。
にもかかわらず、どれだけの人が実際に自ら行動しているだろうか。
できないわけじゃないのに、なぜやらないのか。
私たちはあまりに「みんなでやろう!」に慣れすぎてしまったのではないだろうか。
全国の皆さんに言いたくなった。
ひとりでいいんです!
ひとりで始めましょうよ。
本当にいいと思うことを。
命はひとつ。
与えられた人生もひとつ。
ひとりという「1」の存在も、良きものをたし算して、いい出会いをかけ算していったら、いつかきっと100、いや、それ以上になれる。
ひとりから始めた私がこの先、社会に大きな変化をもたらすことができたら、ボーダレスアカデミーの教えは真実だったと証明することができ、この会社への恩返しにもなるだろうから、ここからまた気持ち新たに前進していきたいと思う。