前にちょろっと書いたけど、現在私は「ボーダレスジャパン」という会社のアカデミー生として、ソーシャルビジネスの事業計画について学んでいる。
ここでは、本当に多くのことを学ばせてもらっていて、ブログに書きたいと思ってはいるけれど、書きたいことが多すぎて書くことをあきらめている・・・。
しかし、今日は、得たものが大きすぎて、これは記録しておかなければならぬ!と思い、PCを立ち上げた。
今日は、自分のプランを実際の社会起業家さんに聞いてもらえる最後の相談会の日であった(全部で4回)。
どの方のアドバイスも本当に良い視点を与えられたのだけれども、一番一撃をくらったのは、パタゴニア日本支社元社長の辻井さんから言われたこと。
辻井さんのことは、以前に動画で拝見しており、その口から出てくる何とも言えない本質的な問いかけが本当にすばらしくって、「そもそも」の部分を徹底的に考えていらっしゃることに大変感銘を受けました。そういうわけで、今回の起業家相談会では、絶対に辻井さんに自分の話を聞いてもらいたかった。
運良くその希望が通り、辻井さんに自分の現在の精一杯のプランを聞いてもらったところ・・・。
「そもそもさきさんの考えている支援をしたところで、この社会の構造自体が変わらなければ、この負のサイクルはとまらないよね。
もちろん、こういった支援は大切だし、手を差し伸べる人はいなければならないけれど、この貧困を生む社会構造自体をどうとらえるかという視点ももっていないとね。」
そうだ。
私も、支援のための支援ではなく、
終わりのある支援をしたと思って、計画を練ってきたと思う。
でも、もっと根っこの部分の社会構造までの勉強は、まだまだしてこなかった。
やっぱり、まだこれだと言い切れる、プランは出来上がっていない。
さらに、
「今、日本の相対的貧困率はものすごく高くなっていて、お金がなければ東大には行けないような仕組みになっているんだよね。」
正直、私は日本の貧困問題って、途上国のそれと比べたら大したことないって思っていた。
だって、生活保護だってあるし、いくらお金ないと言っても、食べるものはあるでしょって。
勉強だって、努力すれば特待生として私立の高校行けたりするし、いろいろと道は開ける可能性はある、と。
でも、辻井さんに紹介された渡辺由美子さんの『子どもの貧困』という本を読んでみると、私の知らなかった日本の貧困の実態がそこにあった。
そこで、私は「わたしは、ほんっとなんもわかってないなぁ」と、なんだか情けなくなってきた。
途上国支援だ!
といってはいるものの、そもそも母国でも同じことが起こっているではないか!!
同胞の人々の苦しみさえも分かっていなかったのかと。
なんもわかってねーな、お前は!!
そして、自分がいかに多くを与えられてきた環境だったかと、今になって気づいた気がする。
自分には、両親がいて
おちゃらけて優しい父親と
しっかりもので頭のキレる母親から愛情を受け、
庭つき一軒家があり、
願った習い事はすべて通わせてもらい、
食べたいものは、好きなだけ食べさせてもらい、
病気もしない健康的な体を授かり、
頭も中の上くらいでとりあえず全教科を無難にこなせ、
見た目もブスとは言われることもなく、
(なのに、なぜモテない人生だったのか・・・。)
私立の高校へ行き、
やりたいスポーツを全力でさせてもらい、
短大へ行き、
留学もして、
車も買ってもらい、
勝手にグアテマラへと飛び立ち、
新たな世界を知る機会をもらい、
語学を学べる環境をもらい、
いろんな選択肢を与えられて、
その中で、自分の思いで行動できる環境があり、
現在、こうして生きている。
なんなんだ、私のこの人生。
与えられてばっかじゃないか。
なんか、情けなくなってきた。
なにしてんの、わたし。
こんだけ与えてもらっていて、
それに気づかず、全部自分で手に入れてきたような傲慢な気持ちをもっている。
ばっかやろう。
往復ビンタ100連発を自分にかましてやりたい。
「調子に乗ってんじゃねーぞ!」
たまったま、私はそういう環境に生まれただけで、
別に、わたしがすごかったからじゃない。
それなのに、わたし、なにやってんのよ。
すべて自分でつかんだような気になって、その力を自分の好きな時に好きなように使っている。
与えてもらってきた分に見合ったお返しを全然できてないやん。
客観的に自分のこと見て、サイテーな人間な気がしてきた。
なんなんだ、このわがまま傲慢自己中娘は!!
自分は、恵まれすぎた。
「多くを授かったものは、多くを与えよ。」
これは、聖書の言葉だったな?
煉獄さんのお母さんも確か、
「弱き人を助けるのは、強く生まれたものの責務です。」(ググった)
って、言ってたよね。
わたしは、だれがどう考えても多くを与えられている。
与えられすぎている。
もう人から与えられるのは、ここまでだ。
ここからは、自分の人生の時間を最大限に使ってお返ししていかないと、最期まで間に合わない!
もっと、本気出さねばと思った、今日の辻井さんとのお話だったのでした。