つぶやき

ワクワクの方向へ

昔から、熱しやすく冷めやすい人間であった。

これまで熱してきたものは数知れない。

時間を忘れるほど、どれだけでもやれると思えるものにたくさん出会ってきた。

没頭した最初の記憶は、多分幼稚園か小学1年生かで、お気に入りのノートにとにかく文字かなんかの記号化をただただひたすら書くという作業だった。

文字を書いているその時間が楽しくてしょうがなかった。

次の記憶は、なわとび。
できないことが、日に日にできるようになるその過程がたまらなかった。

それから、一輪車。
放課後は毎日、毎日新しい技に挑戦するために、友達とひたすら一輪車を乗り回した。

ローラースケートからのローラーブレードもたくさん練習した。
段々と自由自在に動き回れるようになる感覚がたまらなかった。

小学校からは、バスケット。
股抜き連続がどれだけできるかと、毎日記録更新することが楽しかった。

中学校では、バレーボール。
ひとりでオーバーやアンダートスを連続でどれだけやれるか、日に日にボールの感覚が変わっていったのが面白かった。

 

とにかく私は、新しいこと、自分ができないこと、それらをやれるようになっていく過程にワクワク感を感じてきた。

今日も、ワクワクしていることがある。

ビーズ手芸だ。
ここサンティアゴでは、ビーズ製品づくりが盛んに行われており、小学生からこれを仕事にしている人も結構多い。

完成品を見ても、作っているところを見ても、今まではどうやってやるのかさっぱりでただただ「すご~い」と思っているだけだった。

でも、私もふとこのビーズ製品を自分の手で作れるのかもしれないと思い、13歳の女の子に弟子入りさせてもらった。

2日間通って、今日は3日目になるところなのだけれど、今日も習いに行くのが楽しみで仕方ない。はやくビーズに針を通したい。ハチドリを作りたい。かわいい色の組み合わせを考えたい。

自分の知らなかった世界が少しずつわかっていく過程。
できなかったことができるように変化していく自分。
未来の可能性がまた少し広がる感覚。

これがたまんない。

 

こういう時は、どんな困難があってもやり抜くエネルギーが天から降ってくる感覚がある。

今やろうとしているこちらでの活動も、日本でやりたい活動も、この感覚をヒントに進んでいったら、私は最強かもしれない。

ワクワクする気持ち、
新しい世界を知っていく過程、
未来をイメージしてドキドキする感覚。

自分がどちらへ向かって進んでいったらいいのかの答えは、いつも自分の中に眠っている気がする。

さぁ、ワクワクの方向へ。