奨学金事業

中間発表会を終えて思うこと

日本時間11月3日9時、

グアテマラ時間11月2日18時、

グアテマラの子どもたちの2か月間の2か月間のプログラム「中間発表会」を無事行うことができました。

正確な人数は、数えられませんでしたが、子ども7名、運営2名、日本人視聴者だいたい15名、グアテマラ人視聴者だいたい15名で、40人くらいのオンラインイベントになりました。

内容はこちら。

もう、分刻みのスケジュールで内容ぎっしり!

はじめての一般公開のオンラインイベントだったので、ここ1週間はずっとそわそわしていました。

直前なんかは久しぶりに緊張してしまって、どうしようかと…。

でも、やってよかった。

本当によかった。

イベントが終わった後、なんだかものすごく胸が熱くなっている自分がいて、その熱はベッドに入って眠るまでホカホカしていました。

興奮しすぎて、夕飯食べ忘れるほど。

胸がいっぱい時って、本当に空腹を感じないものなのですね。

 

よかったよかったといっても、何がよかったのか、それをどう表現したらいいのか、それがよくわからないまま、ブログを書き始めてしまいました。

 

何がよかったのだろう。

改めて考えてみたい。

良かったなぁと思うのは、多くの人が喜んでいたということ。

それは、確かだったと思うのです。

子どもたちの姿を見て、感動して、泣いている視聴者の方もいました。

イベントが終わってすぐに、連絡をくれて

「最高だった!!」

「めちゃくちゃいいイベントだった!」

と連絡くれた人もいました。

 

日本人向けのイベントだったので、わけわからなかった部分も多かったと思うけれど、グアテマラの子どもたちの先生や学校関係者からも、

「子どもたちが1か月であんなに力をつけたなんて本当にすごい。」

とメッセージをくれる人がいたり、子どもたちの変化を心から喜んでくれていました。

 

子どもたちもあれだけ大勢の前で堂々と自分の発表を見てもらって、とても誇らしげでした。こんなにもたくさんの人に見守られながら、自分たちの成長を喜んでもらえるってことに、きっと不思議で、でもわくわくする感覚を抱いたのではないかなと思います。

そして、何より私自身が、一番幸せな気持ちになっていたと思います。

1時間のイベントの中でたくさんの感動がありました。

その中でも、子どもたちの前のめりな姿勢がやっぱり美しかった。
大勢のネットイベントだったからか、子どもたちはいつにもましてネット環境が悪かったようでトラブルの連続。

そんな中で予定していなかったパートをやることになっても、怖気ずに堂々とやり切った子がいたり、
いなくなってしまった子のかわりに、「ぼくがやる!」といって自分から前へ出てきた子っもいたり、
事前報告なしに行った全員参加のゲームでも全員が本気で取り組んだり、
数日前までズタボロだった発音がものすごく聞き取りやすくなっていたり…。

最初の姿やその過程を知っているからこそ、彼らの頑張りと努力と内なる思いが私には見えて、感動も人一倍でした。

 

何が正しいのかわからないままに、すべて仮説の中でやってきたこのプログラム。

これで、いいのか、どうなのかわからないまま進んできましたが、方向性は間違ってはいないと思えました。

 

今回参加してくださった方々へ、改めてご興味を持ってくださり、そして時間を割いてくださり、この小さな村のたった7人の子どもたちを応援してくださり、本当にありがとうございます。

この大きな地球の中で、たった7人だけに教育を与えたって何か変わるのか?

そんなこともたくさん考えました。

でも、このプログラムはこの7人で終わるものではないと信じています。

この7人から多くの感動を受け取り、

そして、そのサポートをしてくださっている8名の里親さんもきっと今いる世界の見方や日常が変わり、

3名のボランティア先生の世界観や教育観、日常で関わる人への接し方にも変化があり、

そして、今回の発表の中で身に来てくださったおよそ30名の日本人とグアテマラ人の人にも何か感じるものがあり、そこからまたそれぞれの日常に1ミリかもしれないけど、少しの変化が起こり、

 

そして、10年後、この7名が大人になった時に、きっと何かこの2か月間の経験が彼らと関わる多くの人々に影響を与えるんだと、

私は信じているんです。

だから、私はこの7名の子どもの先にいる100名、いやもっと多くの人々のために、今この7名の子どもたちに全力を注ぎたい。そう思って、やっています。

 

リーチできる人は、少ないかもしれない。

でも、少ないからこそ、自分の力と愛情を全力で注入できる。

目の前の人だけで、きっといいと思うんです。

大勢から注目を浴びるような活動も意義があるのかもしれない。有名になったら、それだけで大きな影響を与えられる人間になれるのかもしれない。でも、そうしたら、きっと一人一人に注げる時間や愛や体力は少なくなっちゃうんじゃないかな。

だから、一人のものすごい力を持った人が1000人にお届けする愛よりも、

1人の人が目の前の10人を、
その10人が目の前の10人を、
そうして広がった100人の人が目の前の10人を心から大切にすることができたら、より愛にあふれた世界で生きている10000人現れるのではないだろうか。

きっとそこには、1人でリーチする10000人よりも、もっときっと温かい世界があると思うのだ。

私は、そういう世界を作っていきたい。

自分の人生で出会った人のために、「行動する」社会。

 

この中間発表会は、そういう自分のビジョンをより明確にしてくれる機会になりました。

 

ラスト4週間もできる限りの力を子どもたちに注いでいきたいと思います。

最終発表会もやりたいです。