【英語プログラムについて】①全体プログラム内容
経済的に貧しい子どもたちをメインとした2か月間の英語学習プログラム。
このプログラムの目的
①グアテマラの子どもたちにより良い教育を提供する手段として、オンライン上での支援の可能性を探る。
②2022年の奨学生の対象者となる選考の一部とする。
③日本人スポンサーとグアテマラの学生が英語で直接つながりながら、1人の学生を金銭的にも精神的にも支援していく新たな海外教育支援の在り方について検証する。
プログラム概要
期間: 10月から11月の2ヶ月間
支援額: 5000円 (通信費3000円、その他活動雑費・応援金2000円)
学習形態:週3回のオンラインレッスン(①グループ、②個人、③全体)と家庭学習
対象児童:公立小学校に在籍する小学6年生、学業への強い意欲と将来への夢があり、責任感のある児童。家庭の経済状況が不安定で学業継続のために投資する十分な資金がない家庭。親の理解があり、家庭のサポートを得られる環境にある児童。
参加児童人数:8名
参加児童の選考プロセス
①元パイロット校の校長先生にプログラムの趣旨を説明する。
②6年生の担任の先生から、数名の児童を推薦してもらう。
(学業成績、勤勉性、誠実さ、家庭環境など。)
③子どもと簡単な面談をする。(学業を続ける意思など。)
④現地協力者と共に家庭訪問をする。
(経済状況の把握や保護者の考えを知る。)
⑤学力テスト(算数、作文(国語力)、面談)
プログラム開始までに行ったこと
①グアテマラでのプログラム説明会(保護者会)
現地の先生に現地語の通訳者として付き添ってもらいながら(スペイン語を理解できない保護者も多いため)、このプログラムの概要とプログラム参加を受けるための条件が書かれた誓約書にサインをしてもらう。(ケータイの貸し出しが必要な人たちには、ケータイの貸し出し約束書のサインも)
②日本の里親さんへの「親の会」実施
8名の里親さんと、3名のボランティア先生に対し、このプログラムをどのように進めていくかのご説明とそれぞれの子どもたちの家庭環境や特性についてお話させていただきました。とても温かい人たちで、本当に心強く思いました。子どもたちを励ますための里親さんですが、実は私が一番励まされているかもしれません。
私、やるからには本気でやりたいんです。
だから、2か月間という時間の中で子どもたちも燃えるようなプログラムにしたいし、本当に力のつく内容にしたいと思っています。
グアテマラ人に英語を教えた経験はないので、やりながら提供する学習内容は決めていこうと思っています。そういうわけで、だいたいの指導事項は考えていますが現段階では100%決まっていません。
プログラムをどう流していくかという全体像はあるので、ここではそれを説明してきます。
一週間の流れ
週末:新しい文法事項、単語、今週のオーラル評価項目を発表(子どもたちは、各家庭で教材ビデオやアプリを使って学習します。)
月:4人1組のグループレッスン(今週の新しい文法を紹介、応用練習。今週のオーラル評価基準についての詳しい説明。)
火水:個人レッスン(今週のオーラルテストに向けて各自苦手なところを私と練習する。個人的な疑問や困難を解消する場所。)
木:単語テスト(こちらは、自発的なレッスン。Quizletという学習アプリで提示ている単語20語を覚えたら、私とテストすることになっており、そのテストを申し込んで受けられる場所。)
金:オーラルテスト(日本人のボランティア先生とZOOMで集まり、一人一人オーラルテストを行う。ここで一週間の学習の達成状況を把握し、フィードバックする。)
里親さんへの成長報告
このプログラムに参加している子どもたちは、家庭にネットがなかったり、ケータイ電話がない子どもたち。そんな家庭の子どもたちがこのオンラインプログラムに参加できるように、必要経費を日本の里親さんにお支払いいただいています。一人の子どもに対して、一人の里親さん。
子どもたちは、この学びのサポートをしてくれている里親さんに、自分がどれだけこのサポートによって成長をしているかを報告する会を2週間に1回設定しています。こちらでは、プログラムが流れていく過程に従って、私の通訳なしに英語で直接的なコミュニケーションをしてもらいたいと思っています。
プログラム開始前には、「顔合わせ会」を行い、そこでグアテマラの子ともたちと日本の里親さんはお互いのことを簡単に紹介し合いました。とても温かいものが心に湧き上がる時間になりました。
以上がプログラムの全体像です。