思い出話

「欲張り」って英語でなんていうの?

短大1年生、18歳。

とある英語の授業で自分の自己紹介をするか何かで、英文を考えていた時のこと。

私は、当時自分のことがあまり好きではなく、あれこれ手を出してしまって結局何がやりたいのかわからない自分をマイナスに見ていました。

自分って、なんて欲張りな人間なんだろう。

貪欲で、欲しがりで、傲慢だ。

それが自分って人間なんだなぁと思っていて、その授業の自己紹介で「私は、欲張りな人間です。」という英文を書こうと思いました。

でも、「欲張り」という英単語がわからない。

そこで、その授業の間に担当のピーター先生に尋ねました。

「あの~、欲張りって、なんて言いますか?例えば、私はあれもやりたい、これもやりたい、どれも選べなくって、中途半端なんです。そういう人のことって、英語でなんて言いますか?」

すると、ピーター先生は笑顔で答えました。

「You are a dreamer!」(あなたは、ドリーマーだね。)

脳天を撃ち抜かれた瞬間でした。

「欲張り」って、
別の言葉に置き換えると
「Dreamer(夢見る人)」になるのかと!!

私は、いままで自分のこの特性をずっとマイナスに見ていたので、これは欲張りっていうよりも夢がいっぱいあるというプラスのことなのか!!という発想の転換は思いもよらないもので、大変衝撃を受けました。

その発見が私はうれしくてうれしくて、自分のメールアドレスを

[I am a dreamer]

とするほどでした。(かれこれこのメアドを10年くらい使いましたが、人に言うときは、いつもちょっと恥ずかしかった…。)

 

言葉の力ってすごいなぁ。

同じことを表現するにも、言葉一つの選択で、物事の見え方が180度かわるんだもの。

 

それなら私は、より人に力を与える言葉を選んでいきたい。
同じ事実を見ても、一つの角度からではなく、横からも、裏からも、斜めからも、下からも、上からも、いろんな角度から見て、それぞれのものの見え方をできる限り美しい言葉で表現してみたい。

 

それができる人間になるには、

もっともっと心の鍛錬が必要だ。

 

私はこれからもより言葉というものを愛していきたい。

現在、「言葉」というツールを扱う仕事をしていることも、きっと運命なのだ。

 

欲張りは、英語にするとdreamer。

 

この視点を与えてくれたピーター先生。

私は、いまもDreamerです。

 

 

先日、クラファンでご支援いただいた「元気の出るご飯代」を使わせていただき、観光客向けレストランでご飯食べました。ガラッガラのレストランで一人、今後の事業プランをネリネリしながら食べました。おいしさよりも、支えてくれている人がいることを心で味わいながら、いただきました。ちえさん、ありがとうございます。