お隣さんが外でお鍋を沸かしていた。
なんか美味しい物でも作るのかな??
何するの?と聞いてみると、オーダーが入ったから今から鶏一匹しめるとのこと。
お湯は絞めた後にお湯につけて毛を剥ぎ取るためのものだ。
私は以前から、この生命をいただく行為とちゃんと真正面から向き合いたいと思っていたので、この行為に立ち会うことを決める。
生命をいただく行為。
スーパーでキレイなお肉しか見ない私たちは、それが生きてたってこと忘れている。
私も忘れていた。
怖いけど、嫌だけど、目を背けたいけど、私はちゃんと生命と向き合える人間でいたい。
それはこれまで避けてきたことだけど、グアテマラにいる間に自分で鳥一匹をしめて、さばける人間になりたいと思っている。
ただ、目の前で元気に生きている動物を自分の手で殺すなんて、私には恐ろしすぎる。
びびっている私を気にもせず、ズカズカ鶏小屋に入り今日締める鳥を選ぶお隣さん。
木に吊るして、命を奪うスタンバイが完了。
鳥の殺し方は、いろいろあるのですが、お隣さんのやり方は口をぱっくり切って、生き途絶えるまで吊るすスタイル。このやり方が、痛みが少なく、あまり苦しまないで死ねるらしい。
(私には、苦しそうに見えたんだけど…。)
そうこして、しばらくしていき途絶えた鳥さん。
持ってみろというので、まだ温かい鶏さんを持ってみるが、恐ろしくて珍しくキャーキャー女の子みたいに叫ぶ私。
今はまだ目を開いて見ているだけでも精一杯ですが、近々勇気を出して自分の手で命を奪える人へとなりたいと思っていまし。
お隣さんの弟子入りです。