今日の朝、現地の協力者ロサ先生にヒアリングをする。
(大事な内容だったから、画面録画したんだけど、後から見たら無音だった…。会話って音入らないのかな?)
今年もロサは6年生の担任をしていて、クラスに一昨年のペドロのように優秀で向上心もあるが、家庭環境が貧しい子達がいると聞いていたので、今朝聞き取りをしました。
今回は、そもそもなんで貧困なのかという聞き取りをしたかったので、対象児童の家庭について徹底的に聞きました。
Aの母親
37歳くらい
仕事は、果物をどこかで仕入れ路上で売る仕事。
(1日の収入額はわかっていませんが、私が想像するに良くて600円くらい?こちら、もう少しヒアリングする必要あり)
学校で勉強したことはない。(理由は、兄弟がたくさんいてお金もなく、学校へ行けなかった。また、両親が教育に興味がなく行かせてもらえなかった)
若くして結婚。おそらく16歳前後。
Aが1歳の頃、夫を病気で亡くした。お金がなく、病院での治療が受けられなかった。
娘への愛情が深く、なんとか学校へ通い続けられる道を探している。この日もロサの元へ来て、何かしら援助が受けられる道はないのか質問しにきたらしい。
なぜそこまで娘に教育を受けさせることにこだわっているのか?→自分が苦しんできた道を娘には歩ませたくない。
Bの母親
31歳くらい。
未亡人。Bが3歳のころ病気で他界。
学校の近くでトルティーヤを売っている。(自分で作るのではなく、どこかで買ってきたものを売っているため、おそらく収入はかなり低い。勝手な想像で1日500円くらいの収入)
※こちらのお母さんとはロサともあまりたくさん話したことがあるわけではないらしいので、、これ以上の情報は今はなし。
ここまで来て、私は見落としていたものがあったことに気がつく。
本当に、本当に、心を痛めているのは、
勉強ができない本人ではなく、
その母親なのではないだろうか。
学校で勉強できなかったことから、スペイン語の読み書き会話ができず、様々な面で不利な立場に。
そして、今のところ貧困家庭の共通点は、シングルマザーであること。
社会保障もないグアテマラでは、一方の親がいなくなった時点で人生が傾き、そこから脱出できないようになっている。
思えば、日本はたとえ両親のどちらかが他界したり、離婚して片親になったとしても、生活保護制度というセーフティネットがあるし、成績がある程度あれば、特待生として私立だって授業料免除で進学できることもある。
グアテマラには、そうやって社会的弱者を守る制度は全然整っていない。だから、たまたま起きた不幸な事件があったら、そこから這い上がる道がない。誰からもサポートが受けられず、社会から孤立していく。
それを一番嘆いているのは、母親なのではないだろうか。
自分が苦しい思いをしてきた分、せめて子どもには別の道を歩んでほしい。
そんな思いだけはあっても、どうにもならないこの現実。
きっと社会を恨みたくなる気持ちもあるだろう。
でも、子どもの未来にかけて、日々を一生懸命に生きて、なんとか道を模索している。
そして、ふと想像したのだけれど、そもそも未亡人って愛する人を若くして亡くしているんだよね。
それだけで、本当はものすごく辛いことなんじゃないかな。
人生を共にしていくと決めた人が他界してしまったこと、
誰も頼れる人がいないということ、
愛する人との子どもたちのためになんとかその日を生き抜かなければならいこと…
いくらがんばっても貧困からは抜け出せないという現実。
愛する子どもに教育を受けさせられないという現実。
私は結婚もしたことないし、子どももいないけれど
想像するだけで胸が苦しくなる。
私は、支援する子どものことばかり考えていた気がするけれど、今後活動を広げていくのならば、このシングルマザーの母親の思いにもっと寄り添う活動にしていきたいと思った。
そうすると壁となるのは、言語だな。
こういった貧困家庭の母親たちは、ほぼほぼスペイン語が話せない。
確かに間に通訳を挟んでもらえばいいかもしれないけれど、私は生で彼女たちの思いを聞いてみたい。
ってことは、
次に習得する言語は
ツトゥヒル語だね。
スペイン語だってがむしゃらにやって1年で日常会話くらいはできるようになったんだから、できないことはないはず。
2年間現地で生活していても、発音が難しすぎてぜんっぜん頭に入らず全く覚えられなかったマヤの言葉であるが、きっと本気出せばいけるっしょ!
友達に頼んで、オンラインレッスン始めようかな。
うん、始めよう。