最近、オンライン家庭教師を始めた。
そこで、英検対策をしたいという女の子からお問い合わせがあったので、どんな教材がいいか調べるためにBookoffへ行ってみた。
英語学習のコーナーには、高校時代に愛用していた単語帳などがあり、なんだか懐かしく思った。
ふと下を見ると、こんな本。
「だれでもわかる、微分積分」
ほうほう。
こんなわたしでも、わかるのかね?
と興味本位でペラり。
ぜんっぜん、わかんない・・・。
そういえば先日、高2の女の子の数学の勉強をお手伝いする機会があり、絶対に私じゃ使い物にならないということはわかりつつも、問題を読んでみた。
解説書的なものも見てみた。
でも、全然、わからん。
私がついていけるのは、せいぜい中学レベルの数学だろう。
いや、中学も怪しい。
自慢じゃないが、高校時代私は数学の授業で起きていたことがない。
寝るつもりはなかったのだけれど、どうしても授業の途中から頭が停止して、おねむり状態に。
大人になってからごくたま~に、「微分が」とか、「積分が」とか、話題の中で出てくることがある。
そういうとき、私は
「その世界のことは、まったくわかりません!」
と心の中で叫んでいる。
その会話に入れない自分を、少々情けなくもあり、切ない気もする。
でも、わかんないんだよね~。
自分は、世界のことをいろいろ知っている物知りさんと見られることがあるが、全然そんなことはなく、知らない世界がありすぎる。
この数学の世界は、今も知らないし、多分この先も知ることができないのだと思う。
それは、少し悲しいような気もするが、そうやってまだ見ぬ世界がいつまでも広がっていると思うのは、ある意味でわくわくすることでもある。
全ての世界を見るには、人生はあまりに短すぎる。
でも、そうやってすべての世界を一人の人間が知ることを不可能にしたのは、神様の知恵だと思う。
そうすれば、人々は必ず協力して生きていかねばならぬ世界ができあがるのだから。
私は私の持ち場で、使命を全うすればいいの。
きっと、別の世界のことは、また別のだれかが受け持っている。
私の知らない世界がある。
それは、それで、よいではないか。
家に帰ると出迎えてくれるかわいいやつ。