グアテマラとのつながりを探る旅

ヒント5 アナからの情報

今日は、パイロット校の先生ではないけれども、仲良くさせてもらった先生、アナから話を聞かせてもらった。
 
彼女はとても愛情深く、ユーモアがあり明るくって、魅力的な先生でした。
そして、理解力があり学力もある。
 
そんなアナに対して、どうやってこういう先生になれたんだろう?と私は不思議に思ったので、彼女の学歴を聞いてみた。
 
そしたら、ここからは少し遠いものの、ソロラ県内に全国から生徒が集まる公立の中学、高校があり、そこで寮生活をしながら学んだとのこと。
 
しかも、公立だから授業料もタダだし、アナが言うには寮生活でかかる費用もタダだったとか。(本当かなぁ?)
 
もしもこれが本当ならば、かなりの希望になる!
 
だって、昨日の夜私立にかかる費用を計算したら、すごいことになったもの。
 
もしも、受ける教育の質は高く、さらにお金がかからず中学、高校時代の5年間が過ごせるのならば、月々の支援金の額も現実的なものになるかもしれない!
 
 
興奮してさっそく調べてみたけれども、ネットでHPが見当たらない。
 
でも、他の団体がこの学校への奨学制度を提供しているページが出てきたので、確かにこの学校が存在し、そこで中学、高校レベルの教育がうけられるようだ。
 
しかも、この学校は他の学校とは違って、入学するのに試験があり、合格した者のみが入学できるので、それなりに学力のある生徒が入学し、他県からも多くの生徒が来るというのだから、おそらく教育の質もいいのだろう。
 
アナが言うには、彼女が学生時代、日本人の先生が何人かこの学校で体育や数学を教えていたらしい。(多分JICAのボランティアなんじゃないかなぁ?)
アナにとっては、その日本人たちとの思い出が結構強烈に残っているらしく、その人たちの名前や性格などもよく覚えていた。
 
 
さらには、チマルテナンゴという首都に近いところにも同じようなタイプの学校があるらしく、そこでこの市で働くマリオという先生がここの卒業生だと教えてくれた。
 
この先生の名前を聞いて、ビビッときた。
 
このマリオという先生、めちゃくちゃいい先生なのだ!!
 
パイロット校の先生ではなかったけれども、誰に対してもとても優しく、教員学力テストでもトップ10に入る人。
 
このタイプの学校についてもっと情報が欲しかったし、彼自身の話を聞いてみたくなったので、さっそくアポをとる。
 
もう、この村で過ごす時間が少なくなってきているので、メッセージでは「今日の夜か、明日に時間とれないかな?」と聞いたら、明日ならという返事をもらったので、さっそく明日彼に話を聞いてきます。
 
とても楽しみ!
 
 
ペドロという一人の男の子の人生に関わっていくことを決めた今、私にできることはたくさんの情報収集をして、その中でベストだと思う環境を提供すること。明日までにできる限りの情報収集をして、月曜日にもう一度ペドロと彼のお母さんに会いに行き、そこで大まかな今後の支援の方向性と彼の進路について相談しに行く予定。
 
最後に決めるのは、ペドロ自身。
 
今まで選択できる人生ではなかった彼に、できる限りの選択肢と可能性を与えたい。
 
明日が来るのが待ち遠しいな。
 
年がほとんど一緒のアナ。
 
3か月ほど前に二児を出産し、最近学校へ復帰したんだって。
 
グアテマラの先生は、産休、育休合わせて3か月がスタンダードです。
 
 
アナに対して質問をしながら、私の夢ややりたいことについて彼女に聞いてもらった。
 
その最後に、
 
「私の考えているプロジェクト、どう思う?」
 
と聞いたら、

 

「いやぁ~、正直驚いたよ。だって、サキはここで2年間働いて、それで帰国してもうそれっきりだと思っていたのに、こうして戻ってきてまた何か始めようとしているあんて、びっくりだよ。でも、とてもいいプロジェクトだと思うよ。」

 

と言っていた。

 

やっぱり、私はここではじめたい。

 

ここには、私の信頼できる人が何人もいるし、逆に私を信頼してくれている人も何人もいる。

 

やっぱりこれからもずっとグアテマラとつながっていく人生を歩んでいきたい。

 

どんどんそのつながりが生まれてきている感覚があって、うれしい。