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ビーズ製品の裏話

以前、日本語を教えているリセからかわいいビーズのキーホルダーをもらったことがありました。

 

「これは、私のいとこがつくったんだよ!」

 

といっていたので、いつかそのいとこにあって、どうやって作っているのか見せてもらいたいなぁと思っていました。

 

それが今日実現しました。

 

リセのいとこのアナさんは、現在21歳で、6歳の娘がいます。(私より、10歳も若いのに、6歳の娘!?衝撃。)

 

アナさんは、小学校を卒業せずに、このような内職をはじめたようです。

 

14歳のころ子どもを産み、大工の旦那さんと家計が厳しい中で、生計を立てているそうです。

 

 

ビーズ製品のお土産は結構どこでも売られているんですが、私はずっとこういう仕事をする女性は一体、どれだけ稼げるんだろう?どんな暮らしをしているんだろう?と思っていました。

 

今日は、アナさんに鳥のビーズを目の前で作ってもらいながら、お話を聞きました。

 

(ちなみに、アナさんはあまりスペイン語が話せないので、リセにツトゥヒル語で通訳してもらいながら教えてもらいました。)

 

ビーズ製品にもいろいろあるけれど、アナさんが注文を受けているのは、キーホルダーのビーズ製品。

 

トウガラシやねこ、犬、パナップルなど、いろんなものをビーズで作っています。

製品によって買値は違うけれども、だいたい1ダースQ45~Q60で仲介人に買い取ってもらうそうです。

 

ただ、材料費は自分で購入しなければいけないので、Q30くらいは買値から引かなければいけません。そうすると、手元に残るのは、せいぜいQ30。

 

以前は、ビーズ1パックQ3,5だったのに、最近値上がりして1パックQ5もするそうです。それでも、買値は変わらないので、作り手の収入は減る一方。

 

目の前で作ってもらった鳥さんで計算してみましょう。

 

1羽作るのに、20分から30分かかるそうです。

集中力もいりますし、ずっと座っていると腰も痛くなるようなので、だいたい12羽つくるのに2日かかるそうです。

 

そうすると、だいたい一週間の稼ぎはQ100(約1500円)。

 

12羽つくって実際の収入はQ25ほどなので、1羽あたり2ケツ(約30円)。

2羽作るのに1時間程度かかるので、時給60円ってこと。

 

こう考えると、日本はそこら辺でアルバイトすれば、時給1000円くらい稼げるんだから、これってすごいことなんだよね。

グアテマラの人にとったら、夢のようなお話。

 

 

 

それにしても、アナさんの手際の速いこと速いこと!

 

 

 

ビーズの仕事をはじめて5年と言っていたけれど、私からしたらもう職人技。

 

試しに、私も途中でやらせてもらったんですが、一針通すのに、10秒くらいかかってしまって、ものすんごく大変な作業でした。

 

 

 

いやぁ、すごい。

 

尊敬した。

 

 

でも、少しずつ鳥さんができていくところを見られて、とても楽しかった。

 

こうやって、ひとつひとつのものに息が吹き込まれていくんだなぁって考えていたら、なんか感動しちゃった。

 

最後に完成した鳥ちゃん、私にプレゼントしてくれました。

 

きっと私はこの鳥を見るたびに、今日のこの感動を思い出すんだろうな。

 

私の宝物がまたひとつ増えました。

 

 

 

ライン@ではすでにご紹介しましたが、今日の見学の様子をビデオに撮りました。

 

よかったらご覧くださいね!

ビーズの鳥さんができるまで 2019/9/8