ソロラ県パナハチェル市で毎年開催される、アティトランマラソン。
5k、10k、15k、21k、42kのコースがあり、私は人生で初めて42kのフルマラソンに挑戦しました。
今年1月から準備する予定でしたが、さぼりにさぼって、結局ちゃんと走ったのは、2週間前から。
しかも1週間前に急に走ったもんだから足を痛め、結局その足は治らず、当日を迎える。
こんなコンディションでほんとうに42k何て走れるのだろうか?
しかも、このアティトランマラソンのコース、なかなかえげつないんです。
しかし、このえげつない高低差…(スタート海抜1500mから最高2200mまでのコースっす。)
そもそもフルマラソン自体はじめての私なので、もう一体どうなるのかわからないままスタートを切りました。
朝、ホノルルマラソンのトレーナー経験もある体育隊員にテーピングをしてもらう。
そして、朝6時!
フルマラソンメンバー4人で挑みます。
「今日、朝彼女にプロポーズして、OKもらいましたー!」
って、プロポーズの報告かい!
おめでとう!笑
そうこうしているうちにスタート!
初回の1歩目から、私の右足は、いつも通り痛い…
こんなんで42kいけるのか?
答えはわからないままとりあえず走る。
朝焼けとともに、出だしのランニング。
4人一緒にゆっくりペースで走ります。
3月まで隊員がいたサンタカタリナパロポへ。
ここの町は、数年前からある大学のプロジェクトで村全体の壁を民族衣装柄に塗って、観光地化運動をしています。かわいかった。
続いて、お隣のサンアントニオパロポ。
湖を目の前に、最高の景色を見ながらのランニング。
いい景色!(この頃は写真をとる余裕もあったなぁ。)
この村を超えると、山路に入ります。
えげつない坂道のはじまりはじまり。
この道を走ってきました。
こんな坂道が延々と続く。
もはや走っている人はいません。
ようやくこの山路を超えたー!
と思ったら、その先にあったアスファルトの道も結局上り坂で、きつかった…
もう上り坂はほとんど歩きました。
21kを超えたあたりからようやく平坦な道に。
で、これが私がランニング中に撮った最後の写真。
ここからは、写真どころじゃなかった。
27k超えたあたりから、足の痛みが、激痛に変わってきて、一歩一歩が痛い痛い。
下り坂は、スピード出るけれど、体重を支える足が痛いもんだから、余計に痛い。
30kあたりだと、もはや足全部が痛くなって、どこが痛いかわからない状態。
ストレッチも、屈伸も、なにをやっても痛すぎる!
ここからの10kは地獄でした。
顔も笑顔はどこかに消えて、痛みでひきつっていたと思います。
マラソンやりながら、いろんなこと考えよー。
とか思っていたけど、もう無心だった。
別のことを考える頭の余裕もなく、今の一歩に必死でした。
思い出すだけでも辛いです。
そして、ようやく戻ってきた、パナハチェル。
先にゴールした仲間や、応援にかけつけてくれた仲間に温かい声援を受けながら、感動のゴール!!
やったーーーー!!!!
不覚にも感動で泣きそうになった。
タイムは5時間17分。
正直、完走できるか自信は全然なかったので、ここまでやれた自分に心から「よくがんばったー!」と言ってあげました。
フルマラソンに何度も参加した経験のある人も、このアティトランマラソンのコースはえげつなかったと言っていました。
初のフルマラソンが、これだった私は、もう怖いものないんじゃないかと思います。
でも、もうマラソンはしばらくいいかな。笑
一緒に走った仲間もみんな完走!
私以外の人も、体にいろいろと負傷があり、全員とても厳しい闘いとなりましたが、こうやってみんなでやり遂げたことを誇りに思います!
このフルマラソンを通して思ったことがある。
足が痛くて、もうダメかなーって思ったけど、気持ちがあれば一歩出せる。
つまり、「限界」ってものはなくて、
一歩を出すかどうかの「選択」があるだけ。
夢や志も一緒だよね。
なにかを成し遂げたい時、
「限界」ってのは、ない。
今いる場所から一歩前へ進むか、
そこで止まるかの
「選択」があるだけ。
そして、人間には、自分が思っている以上に、一歩進む力を持っている。
私も、頭で考えたとき、このフルマラソン完走は無理だなって思った。
でも、いざスタート切ってみると、途中でリタイアという選択はもう頭に浮かばなくて、一歩前に足を出すことだけに全力でした。
その積み重ねが自分の体をゴールへと運んでくれて、気づいたら、無理だと思っていたことが実現できました。
自分の体は、こんなことができるんだー。
思っていたよりすごいやん!と自分でもびっくりしました。
このアティトランマラソン、マジで辛かった…
体は、ボロボロ。
でも、一生忘れられない経験になった事は間違いない!
本当にありがとうございました!
そして、お疲れ自分ー!!
明日が、怖い…