2018年になってもう1ヶ月以上が過ぎたわけなんですが、今日までの私の活動の実績は…
ゼロ。
去年はこの時期にもう、教員学力テストもやって、採点もやって、返却もして、パイロット校で研修会もやって、授業観察もやって、学年別研修会の準備に追われて…
めちゃめちゃ頑張っていた。
ところがどっこい、今年のセニョリータさんは、
研修会を開くどころか、まだまともに一回も学校訪問さえしておらず。
1ヶ月ずっとカウンターパートがいる事務所でのんびり。
のんびりといっても、水面下でちょこちょこいろいろやっているので、遊んでいるわけじゃないんですけどね。
でも、去年に比べたらほんっとのーんびりしています。
任期を4ヶ月半残してもうやる気をなくしたのか!?
いや、そういうわけではないんですが、最初にもいっていたように、今年は私自身がやりたいことってそんなになくって。
一番は、私のカウンターパートの心が燃えて、彼が自分の足で動いていくこと。
それをお手伝いするのが、自分の最後の仕事だと思っています。
そして、昨年結成された算数委員会メンバーたちにどんどん活躍してもらう。
これができたら私はもう何も心残りはないでしょう。
ってことで、今のところ、毎日事務所でカウンターパートと過ごしています。
すると、少しずつ彼が変わっていく姿が見えてくるのです。
去年はなんでも私が指示しなければ動かなかった彼ですが、最近は
(これを実行するには、あの書類が必要だなぁ。)
とか思って、彼のパソコンをのぞいてみると、
もうすでにやっていたりして、私が口出ししなくても結構自分から動いている!
また、私自身の心の姿勢にも変化が。
以前は、彼に対して
(あー、仕事が遅いなぁ。待ってらんないから自分でやろっ。)
ってことが何度もあったんですが、私自身がいま大してやることに追われていないので、急ぐ必要があまりない。
すると、
(なんか時間かかりそうだけど、まぁいっか。任せてみよー。)
と、隣でイライラオーラを出すこともなくなってきたのです。
そうすると、私たちの間に以前より柔らかい空気が流れているように感じて、彼も私も以前はする気にもならなかったたわいもない話で盛り上がったりするのです。
で、今日は彼と私の共同作業による成果物がひとつ完成しました。
「教員学力テスト かけ算テストの説明ビデオ」
去年もやった学力テストですが、いくつか変更点が。
出題内容を全学年から均一に出題することと、マス計算でのかけ算テストを導入すること。
かけ算の導入は、先生方にかけ算への意識を変えたかったから。
高学年の子どもが教科書の内容がまったく理解できない、計算ができない、その理由の一つは四則計算のベースができていないこと。
なかでもかけ算を覚えるという習慣がなく、子どものほとんどはかけ算を覚えていないので、5、6年生の内容はしんどすぎる。
で、その実態の裏には、そもそも先生方がかけ算ができないという事実が。
大人になった頭で今から努力してかけ算が覚えられるのか、実はよくわかりません。
しかし、これをやることで、少なくとも
「かけ算は覚えて当たり前」
という意識を持ってほしいと思ったのです。
そして、その態度で目の前の子どもたちへの指導にあたってほしいと思うのです。
だいぶ広まりつつありますが、まだ知らない先生もいるこのマス計算。
教員テストで文句言われないように、事前にこのビデオで試験内容を周知させるのが狙いです。
「こんなのやりたくないー!」
と文句が出そうな不安も5%くらいありますが、カウンターパートと一緒に作ったビデオを早くみんなに見てほしいなぁというワクワクの方が大きいです!
このビデオも1人で作っちゃおっかなーと思ったんですが、結局カウンターパートにナレーターになってもらうことでビデオ作成に巻き込んで、一緒に作りました。
しかし、自分もちょっとはしゃべりたい!
ってことで、最後にセニョリータのメッセージでしめるという構成になっています。
お互い楽しみながら作成したこのビデオ。
これも、去年のように私が一日中忙しくしていたらきっと生まれなかったビデオ。
「やらない」
っていう選択は、昔は怖かったけれど、「やらない」ことで生まれる何かもあるんだなぁと、今の私ののんびりーなやり方に
「これでいいんだ」
と言えると思った今日でした。
スペイン語ですが、よかったら私とカウンターパートの共同作業の成果物を見てみてください!
「教員テスト用 かけ算」 (これでみれるのかな・・・?)
NGから「もう一回!」のシーン。
活動のことを書いたときには、このリンクを張ることにしよう。
ビデオにでてくる2つの間違えは、ガチで間違えたということを内緒にしてくれる人は、ここをクリック。