こんにちは!
今日は、なんだかいい気分の一日でした。
理由1
教育学区長の機嫌が良く、私が提案した今年の活動計画がすんなり通ったから。
理由2
パイロット校での研修会で、みなさんすごく真剣に聞いてくださり、この一年の対してとても積極的な態度見せてくださったから。
理由3
お家のお昼ご飯がとってもおいしかったから。
理由4
カウンターパートが最近とても協力的だから。
理由5
韓国系アメリカ人のレイチェルと深い話ができたから。
理由6
子どもが時間になっても全然登校してこないというパイロット校に導入できそうないいアイデアがひらめいたから。明日紹介するのが楽しみだから。
今日はいいことの多い一日だったな。
でもこう感じるのは、苦しい日、悩む日、うまくいかないことばかりの日、そんな日々があるからこそなので、どっちも貴重な一日ですね。
さて、今日は教育学力テストの結果の分析で見えてきたことをまとめてみたいと思います。
出来具合いとしては、予想通りの結果だったのですが、細かいところでは今まで見えなかったいろんな発見がありました。
①教科書には先生方自身が教えられてこなかった内容がある。
例えば、割合の問題。
3:5=X:20
みたいな問題を出題したところ、
「この記号(:)って何?初めてこの記号見るんだけど。」
と言われました。
現在グアテマラでは「グアテマティカ」と呼ばれる教科書が使われているんですが、これは10数年前にJICAボランティアとこちらの専門家の協力で作り上げた教科書で、中身は日本の教科書とほぼ同じ。
なので、先生方が学生の頃はまだこのグアテマティカが存在しないか、普及していなかった時代なので、中身が他の教科書と若干ズレがある。
そのため、先生方にとっては初めてお目にかかる問題があったようです。
②意外な不正解
問題をつくるときに、ある程度「この問題はこのくらいの人が解けるかなー。」と予想しながらつくったのですが、一つ私の予想と全く違う結果が出た箇所がありました。
それは、角度の問題。
直線180度、三角形の内角180度、四角形の内角360度などは、私の中ではみんな当然知っていることだと思っていましたが、多くの先生方がこれらのことを知らないことがわかりました。
そういえば、以前、分度器の使い方がわからないという声も聞いたことがあったなぁ。
これも先生方が受けてきた教育から生じる課題なんだと思います。まだまだ先生方のことを十分わかっていなかったということに気づけてよかったです。
③図形でのつまずき
少なくない数の先生方が図形の範囲を白紙で終えていました。
つまり、さっぱりわからん!という先生方が多いようです。
ここでの私の見解としては、図形の学習を教材と触れる中で行ってこなかったのではないかということです。
例えば、三角形の面積。
どうして縦✖️横の後に2で割るのか?
実際の三角形を手にして、ハサミで切って、四角を作ってみればなんで2で割るのか感覚的に納得できるはず。
でもただ公式だけ覚えようとしたら、すぐに忘れちゃうけれど、自分で教材に触れて、その中で納得することができたらもっと面白いし、公式だってもっと頭に残ると思うんですよね。
先ほどの三角形の角度などもそうですが、もっと具体物の操作があればおそらくここのテーマの正解率は上がると思う。
きっと先生方はそういう教材と触れ合いながら学ぶ教育を受けてこなかったのではないかなぁと思います。
④分数でのつまずき
これは予想していたことですが、やっぱり分数が関係する問題となると、かなり正解率が低くなっていました。
どうやら分数という概念自体がイマイチなんなのか理解されていないんだと思います。
分数の四則計算の前に、分数ってなに?というところからスタートする必要性を感じました。
以上、一部の結果をまとめてみました。
ここで思ったことは、
「先生たち、自分の知らないことを教えなければならない状況が目の前のあって、相当苦労されているんだろうなぁ」
ということ。
ここでは授業内容のことで同僚と相談するという文化はないので、わからないことを誰かに聞くこともできず、一人でかかえて大変だっただろうなぁという思いがわいてきました。
先生方のことをよりよく知るために、やっぱり今回のテストをやってよかった。
こちらからなにが提供できるかを考えるのにも、まず相手のことをよく知らないと本当に必要とされているものは提供できませんからね。
ここから、じゃぁ私にはなにができるのか、今はいろいろ考えています。
早速この先生方の学力を底上げするために、おもしろいプロジェクトをひらめいたので、乞うご期待!
この企画、今日、学区長の賛同もいただけたので、準備開始していきたいです!
温かい雰囲気で行わせてもらって、ありがたく思いました。
この一年、ここの先生方と働くの楽しみです!