授業研究

やっとこさ授業研究 試行錯誤の事後検討会

つ、つ、つ~~いに!
デモやらなんやらで延期に延期を重ねまくった、授業研究2017、実施できていなかった2校の学校での開催を終え、無事に幕を閉じることができました。
 
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今回私が一番注目したのは、授業の後の事後検討会。

実は、延期に延期を重ねたこの一か月間、ほかのボランティアと12月に計画している国内研修会の計画を立てており、そのなかでこの事後検討会はどのようなものがベストなのかということについて、話し合っておりました。

 

そこで、今回実際の授業研究の中で、いろいろと他のやり方も試してみて、グアテマラにとって一番いい方法というものを探ってみることにしました。

 

 

というわけで、一校目。

突然の変更にもかかわらず、お願いしたファシリテーター役の先生は、この変更を受け入れてくださいました。

 

 

やり方は、まず観察シートをもとに、小さい紙に良かったところ3点、足りななかったところ3点とそれにたいする改善点を書いてもらう。

(日本は、付箋を使いますが、ここではそれをお願いすると、「そんなの買うお金、誰が払うの?」と絶対に言われるので、お金のかからないリサイクルペーパーを使用。)

 

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次に、その書いた紙を分類します。(自分たちで分類するのは、すこし難しいかな?と思い、観察シートの項目ごとに紙を置くというやり方。)

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そのあと、足りないところ&改善点で一番紙が多く集まったところを主テーマにし、議論を始める。

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このやり方のポイントは、以前までただただ項目ごとに話していたものを、もっと議論の焦点化をし、深い話し合いをするというところ。
 
しかし、議論の焦点化までしたはいいものの、結局みんな一言いって、終わり。という感じで、議論はあまり深まりませんでした・・・。
 
う~ん、なんだかモヤモヤがのこった一日目。
 
 
 
翌日、2校目。
 
まず、お決まりの開始時間に誰もいない現象・・・。
発表校の先生も、あきれる・・・。
 

 

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5分だけ待って、スタート。

子どもたちは、大変緊張しておりました。

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この日も、小さな紙に意見を書いて、分類し、その後話をする形に。

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昨日、焦点化まではできたものの、話し合いが深まらないという課題があったことから、他の隊員と相談し、議論が深まる発問をのせた、「質問カード」を各項目ごとに作りました。

そして、挑んだこの日。

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ここのファシリテータさんは、結構上手に会を進めてくださっていて、この質問カードの出番はなし。
 
参加者の方も、いい視点をもっている方がいて、活気のある検討会だったように思います。
 
しかし、いろいろ話したいことがあり、結局議論の焦点化ということは、できなかったんですが、ファシリテーターさんのおかげで、いい感じに最後はまとめができていました。
 
 
今回、事後検討会のやり方についてたくさん考え、これまでは導入する気もなかったKJ法のような方法もよりよい方法を模索するために試してみました。
 
今はまだ、自分の中でどの方法がいいのか、結論が出ていないのですが、確信したことは、このファシリテーターの能力、これが会を深められるかどうかのキーだということ。
 
誰かが意見を言った時、
「それって、なぜそうなのか?」
「その時、子どもはどうしていたか?」
「なぜそのような現象が起きたのか?」
「其時、教師はどのようにしたら、よりよい学びを引き出せたのか?」
などなど、
ひとつの意見に対し、さらに考えを深める発問、これができる人がいるかいないかで、会の質は大きく変わってくる。
 
しかし、授業をお互いに見ることですら、まだ2年目の任地の先生方。
ただただ、よかったと感想を言って終わってしまう程度にしか話を進められないケースも多いのです。
そこに、突っ込んで話を深められる、その存在が、ほしい・・・。
 
私も、もう来年にはいませんし、教育学区長もこの会に来ないし、カウンターパートも・・・。
 
いろいろなやり方を試してみたところで、また新たな課題が見つかってきました。
 
これについて、どんなアプローチをしていくかは、私の宿題ですね。
 
 
なにはともあれ、無事に授業研究2017が終了!
授業研究2018は最後まで、見届けられないと思いますが、今後この任地で教員同士の学び合い、授業改善を持続的に続けられるよう、来年はさらに高みを目指して、プロジェクトを進めていきたいです!