授業研究

授業研究 第2ラウンド①

こんにちは!
日本では、もうすぐ夏休みが終わりですね~~。
 
素敵な夏の日々、過ごせましたか??
 
こちら、サンティアゴでは授業研究2017第2ラウンドが開催されました。
 
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グアテマラの先生にとって、他の教員の前で授業をするという習慣はもともとなかったため、このように人に見られながら授業をするということは、簡単なことではないはず。

 

しかし、どの先生も堂々と自分の授業を行ってくれました!

 

また、今回は同県で働く小学校教育隊員Nちゃんが、今後、任地での授業研究導入を見据えて、同僚を連れてサンティアゴの授業研究に参加してくれました。

 

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実際に、授業研究はどのように進められていくのかを自らの目で見てもらったことで、彼女の同僚にもとてもいいきっかけとなったようです。

私も、そんな機会を提供してくださった先生方を誇りに思いました。

 

サンティアゴアティトラン市は、ソロラ県で県都以外で最初にボランティアが派遣された場所なので、今後こうしてソロラ県の教育を引っ張っていくという気持ちで先生たちには頑張ってもらいたいです。

 

 

授業を見ていて感じたことは、同じテーマ、同じ指導書を使っても、それぞれの教員がもつ個性を使って授業を行うと、十人十色でおもしろいなぁということ。

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例えば、ある先生は、私の言うことあまり理解してくれない。

同じことを何度も何度も言わねばならない。

 

でも、子どもたちに楽しく学ばせるという点ではいろんな技をもっている。

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イラっとするときも多々ありますが、どの先生からも学ぶことがあるなぁと思うのでした。
 
 
授業観察に関しては、観察する先生方の多くが観察シートによくメモがとられていました。
 
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ただ、自分の反省点で、先生の授業の出来というものは、子どもがどれだけ理解しているかという点と大きくつながると思うんですが、観察する先生は、まだまだ子どもがどれだけ理解できているかという点までしっかり観察できていないケースが多かったです。
 
教室を回っては、
「子どもがどんな風に問題を解いているかも、まわってみてみてくださいね。」
声をかけていました。
 
 
表面上だけではばく、実際に子どもがどんな思考しているのか、ノートをみて分析。
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来年に向けて、観察シートには「子どもがどれだけ授業のめあてを達成できているか」という点も入れてみたいと思いました。
 
 
事後検討会。
 
今回もいろんなおもしろい意見を聞くことができました。
 
 
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アドバイスを受け、真摯に受け止め自分のノートにメモをとる先生。
教師としてあるべき姿だなぁと思います。
こういう姿が見られるのは、まだまだ少ない・・・。

 

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事後検討会は、ファシリテーターという人を中心に進めていくんですが、その人がどう突っ込みをいれ、話題を深めるかがカギになるかと思っています。

 

しかし、まだファシリテーターもただ項目ごとに質問するだけで、わりと表面的なことだけしか話がでいていないことが多い。

 

そこで、私がたまに邪魔して質問を投げかけます。

 

「ここの問題、授業では一発で正解が出てしまったけれど、実際には何人の子が自分のノートに正しい答えを書いてましたか?」

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本時の問題に対し、95%の子どもが自力で答えをかけていなかった。

でも、教師がたまたま1人できる女の子を当てて、正しい答えを黒板に書かせたという場面があった。この場面について私が観察者に投げかけたのです。

 

「みんな正しい答えをかけていなかった。でも、あの子が黒板に書いた瞬間に、みんな消しゴムで答えを消して、書き換えていた。」

 

「本当はもっといろんな考え方があった。そこを共有することで、もっと学びが深められたかも。」

 

つまづきがなくすらすら流れていく授業がいい授業というわけではない。

あえて、子どもにゆさぶりをかけ、いろんな見方があって、そのうえで「一体どれが一番いいだろう?」と子ども自身に考える機会を与えることで、より深い学びが実現できるのではないか?

 

そんなおもしろい内容の検討会にもなりました。

 

 

また、ある教室では30人以上の生徒をもつ先生の授業で、観察者の一人が、

 

「内容はよかったけれど、今日は一部の子どもしか黒板に自分の考えをかけなかった。できることならもっと子ども一人一人が参加できる授業だったらよかったと思う。」

という意見があった。

うんうん、とうなずくだけで話が流れそうだったので、私からの突っ込みをいれる。

 

「でも、ここには30人以上の子どもがいます。一人一人が前に出て、黒板に自分の考えを書くというのは、時間的に厳しいものがあるかと思います。では、どうしたら全員が参加できる授業が実現できるんでしょう?どなたかアイディアありますか?」

先生A「例えば、グループ活動を入れてはどうですか?」

 先生B「ペアでもいいんじゃない?」

 

というように、先生自身にどういう工夫をしたら、子どもがより参加できる授業になるかという方法がいろいろと上がってきました。

 みんなでじっくりとどうやったら学びのある授業が実現できるかを考える。

 

私が言わなくても、みなさんの知恵をしぼりあえばいろんな可能性が広がる。

これが授業研究の醍醐味だなぁと思います。

おもしろい。

 

 

最後の15分は、参加者全員での振り返りの時間。

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まずは、授業者からの声を聴く。
 
「とても緊張したけれど、すばらしい経験になりました。」
 
「自分にとっては、いつも通りの気持ちでやれた。」
 
「1人だけで授業をしていると、気づけない部分を今日はたくさん学ばせてもらった。」
 
こんな意見をたくさん耳にしました。

 

 

 

 

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そして、観察者からの意見。
 
「黒板がとても見やすかった。以前は、書いては消して、書いては消してとやっていたが、この使い方の方が整っていて、見やすい。」
 
「観察シートは、項目が沢山あって、よかったけれど逆に一つ一つじっくり話せなかったので、前のフォーマットの方が私は使いやすかった。」
 
「私は、今年の観察シートの方が使いやすかった。去年のものは、項目が抽象的だったので、発言力のある先生しか話し合いに参加しなかったが、今回は全員参加でしっかりと話し合えた。」
 
など、2年目ならではの去年との比較からの感想もいただきました。
 
なには、ともあれ毎回私自身もこの授業研究から学ぶことが多いです。
ここまで運ぶのには、私も先生たちもいろんな壁にぶつかり、衝突や苦労もあったのですが、やっぱりこうして今年もこの授業研究が開催できてよかった。
 
しかし!
 
今週で終わる予定だった公立小学校での授業研究、実は終わらなかった・・・。
 
木金で予定されていた残り2校の授業研究は、教員労働組合のデモ活動により、中止に・・・。
 
まぁ、こういう可能性もあるだろうと想定内ではあったので、大して驚きはしないのですが、ちょっと残念・・・。
 
というわけで、ラスト2校は、来週へもちこしという形になりそうです。
 
どうか、最後まで無事に終わることができますように!!
 
とりあえず、おつかれさまでした!