私は、最近
「読書」
の大切さをしみじみと感じています。
今日までに社会に大きなインパクトを残してきた一角の人は、みな読書家であることも最近わかってきました。
本を読むことは、場所、時代、人種を超えて、どんな人とも自由に会話ができるという考えてみれば信じられない行為だと思う。
でも、それができちゃうのが、読書。
自分は自分でいろんなものを授かって生まれてきたと思うけれど、今の自分にないものの方がはるかに多い。
日々、自分の無能さに向き合うことばかり。
でも、自分では生み出せないこと、自分では気づけなかったこと、自分では体験できないこと、思いもつかなかったこと、見えなかったこと、感じられなかったこと、それが、「本」ってものを通して、自分の人生に注ぎ込まれる。
それが「読書」。
これって、めちゃめちゃすごいことだと思いませんか。
私は、毎日毎日自分のこと、ほんっと未熟者!って思いながら生きているけれど、いつか一角の人になりたいと思っています。
それは有名になりたいとか、そういうことではなくて、自分に使命を全うするため、自分の命を使い切るため、もっと自分を磨きたいし、力をつけたい。
そのために、私に欠かせないのが「読書」だと気づいた。
少し余談。
そもそも、私は読書なんて全くしない子でした。
手にとる本は、漫画ばっかり。
とにかく文字ばっかりの本は、自分の頭に入ってこないし、読んでいる間に少し前に読んだことを忘れてしまい、まったくストーリーもわかんない。
だから、本は苦手でした。
初めて、文庫を一冊、自分の力で読み終えたのは、中学3年生の時。
それは、当時好きだった男の子がスターウォーズの文庫本を読んでいて、まったく興味ないくせに、お近づきになりたかったので
「この本私も読みたいな!貸してくれない?」
と言ったことがきっかけ。(かわいいでしょ?)
その子とこの本の内容を共有したいが一心で、一生懸命苦手な読書に打ち込んだ。
これが、私と読書の始まりだったと思います。(ちなみにここからスターウォーズにもはまった。)
話を戻して、今こんなに私が読書を愛してしまったのには、訳がある。
すんごい本に出会ってしまったから。
これです。
「修身教授録」 森信三 到知出版社
なんだかとってもお堅そうでしょ?
でもね、中身がね、まじで、やばい。
この本は、昭和初期、教師を目指す生徒が学ぶ師範学校にて著者が「修身科」の授業で講義した講義内容の講義録です。
文体は、そのままこの著者が生徒に語った言葉が残っており、読んでいる人もまるで彼の授業を受けているような感覚になります。
「教師」というものは、一体どういうものなのか、
どんな姿勢で子どもと向き合うのか、
どんな覚悟でのぞむのか、
この命をどうやって使っていくのか。
そんなことと向き合わされる本です。
この本には、2年間分の講義録が載っているのですが、毎晩寝る前に一講義受けて、寝るという習慣がここ最近では常でした。
そして、昨日ちょうど一年分の講義を読み終えたのですが…。
私は、小説以外で初めて本を読んで泣いた。
心が震える感覚を味わった。
80年前に行われた講義だというのに、この現代に生きる私の心に魂が飛び込んできて、涙がじわっと出てきた。
この森信三という人の言葉が本当に心に伝わってくる。
どうして、そんな言葉が生み出せるのかと、毎晩衝撃と感動の日々でした。
私は、そんな彼の講義を受けて(すでに受けたつもりになっている)、自分の夢がさらに広がった。
そして、今のここでの仕事にもより一層、真心で真剣勝負でぶつかっていきたいと思った。
私の教員人生は、なんとなくっていう理由で始まったのですが、今は、この職に巡り合えたことを本当に本当にありがたく思っています。
私は、一生教育者として生きていきたい。
それがやっぱり使命なんだと思う。
それがわかると、やっぱり自分の未熟さと闘っていかなければとも思うのです。
この作者は40歳前半で計り知れない器をもった人だったことがうかがえます。
私が40になる頃は、どんな自分になれるだろうか。
できることなら、彼のレベルに近づける人でありたい。
だからこれから、もっともっといろんな本を読み、これまで生きてきた歴史上の方々の本も読み、自分の器を磨いていくヒントにしていきたいです。
とにかく、この本との出会いは、私の人生の中で大きな事件となりました。
教鞭をとっている方、これから教師になられる方、そのすべての方にぜひぜひ読んでいただきたい。
全力でお勧めできる本です。
今夜から、2年目の講義を受講します。
どんな世界を感じられるのだろうかと、今からワクワク。
この本と出合わせてくださって、ありがとうございます。
もう12月かー!
びっくりするわー。
実はこの12月、日本から会いにきてくれる人が!
グアテマラの外で会うことになっていますが、その子にいろいろ本を持ってきてもらう予定。(他に、日本の食材も!)
なので、オススメの本があったらぜひぜひ今教えてください!
日本は、急に寒さが増すころでしょうか?
でも、寒さがあるからこそ、、毛布の中の天国を味わえる。
冷たさがあるからこそ、温もりに気づける季節。
そんな日本の季節、堪能してくださいね!