つづき。
★支援する子どもの選出方法について
今回は、とにかく行動を起こしたかったので、すでに一名の子どもを支援することは決めたのだけれども、今後この活動を広げていくのならば、どうやって支援する子どもを選ぶかは、とても大切になってくる。
手あたり次第支援はできないし、他の人のお金で支援する子どもをこちらが選ぶのであれば、責任もある。せっかく活動を広げるならば、意図をもって、そして公平に子どもを選出する必要があると思う。
マテオさんの意見はこうだ。
①子ども自身に、学ぶ意欲があること。
いくらまわりの大人が望んでも、本人に強い意志がないといけない。
また、いくら勉強ができても、本人にやる気がなければ無駄になる。
②支援に値する経済状況であること。
本当に支援が必要な家庭であるかは、調査をよくした上で見極めるべき。
③他の団体からの別の支援を受けていないこと。
この村には、いろいろな支援団体があるので、一つの家庭が二つ以上の支援を受けていては不公平になる。他の団体から支援を受けていないことを前提とする。
★支援する条件について
ただ支援するだけではいけないというのが、マテオさんの考え。支援をするからには、支援に値する行動をとってもらうことを条件とすべきと。
マテオさんだったら、こうするって。
①学校の成績で、80%以上の成績を維持すること。
(グアテマラでは、落第もある。全体の60%の点数をとれば、進級できる。)
奨学生という形で、学業を支援するのであれば、それに値する学力を求めたい。ただただ合格点である6割ではなく、全教科で最低でも8割はとれる努力をしてもらいたい。
②週末の補習授業に参加
学校の勉強だけでは、十分な力はつかないだろうから、僕なら週末に子どもたちを集めて、勉強の補習をする。そこでは、子どもたちはただ与えられるだけではなく、自分自身も掃除をしたり、先生を手伝ったりと、なにか奉仕して自らも与える精神を養いたい。支援慣れはさせたくない。
この活動はミランダもやっているし、私もやれたらいいなぁと考えていた。でも、私の場合、自分自身はずっとグアテマラにいることは考えていないし、中学校以上の内容を教えるのであれば、先生は現地の誰かを雇わなければいけない。その点について、相談してみた。
現在、仕事のない先生がこの村にはたくさんいる。その中から、やる気のある先生を探して、雇えばいい。できれば、毎回違う先生ではなく、同じ先生がいい。給料の設定は難しい
ところだけれども、時給50ケツ(約750円)くらいだろうか?
さすが、マテオさん。
言っていることすべて、理にかなっている。
ここサンティアゴの一年の変化として、まずはじめに発見したのはこれ。
私がいた時は、おそらく今よりも湖の水位が2メートルくらい高くって、写真に写っているベンチの部分は水の中だった。
2年間見たことなかった、景色です。