授業研究、第一ラウンド(低学年の部)がパイロット校5校にて終了しました。
今週は、心の針が上下に、左右にバッカンバッカン揺れた週でした。
3校目までの研究授業は、もちろん課題はありつつも、そこにあふれる可能性を感じまくり、手ごたえしか感じられませんでした。
しかし、迎えた4校目。
ここで一気に私はどど~んと、叩きのめされた。
その前に、もう少しこの市の研究授業について説明します。
この研究授業を市内の23校で行うにあたり、4グループに分けました。
グループA 大規模学校
グループB 普通規模学校
グループC 小規模、または僻地校
グループD 午後校
今回、面食らったのはグループC。
もともと、このグループは一番心配していました。
理由1 元祖パイロット校が唯一いないグループ。
理由2 僻地校などだと、子どもがなかなか学校に来なかったりと、授業を行うにあたって、他の場所よりも問題が多い。
理由3 観察者用の研修会がほかの集会でつぶれた
とくに、理由3の研修会が突如つぶれたのは、自分としてはとても痛手でした。
ここで、授業研究の意義についてしっかりと語る機会をもてなくなったし、何より観察者としての心構え、観察のポイント、模擬授業をとおした実際の授業観察と検討会の練習ができなくなったので。
このまま、やってもどうしてもうまく当日が流れる気が全くしませんでした。
そこで、できるだけのことをやろうと思って、5校中4校は、直接学校に足を運んで、15分くらい時間をいただき、どうしても伝えたい観察のポイントだけ、先生たちに説明してきました。
そして、やれる範囲内で準備して迎えた当日。
ありがたいことに、多くの先生は時間通りに到着。
授業開始。
う~ん、
やっぱり・・・
なにか、違う。
観察者の雰囲気。
違和感その① 観察する目に真剣さがない。ほかの人とおしゃべりが多い。
違和感その② 席を立って、子どもを観察しない。子どもの活動を見ようとしない。
違和感その③ 観察シートへの記入量が圧倒的に少ない。
とりあえず、授業は終わり、検討会へ。
ひとつのグループは、授業と全く関係ない質問を私にしてくる。話し合いのテーマがずれまくる。
ひとつのグループは、司会者がしゃべってばっかり・・・。
ひとつのグループは、さっさと終わり、「もう終わった~。」と言って時間を持て余す。
そして、最後の全体協議会。
まずは、授業者からの言葉。
「とりあえず、言われたようにやったんだけど・・・」
という出だし。
なんだろう、
違和感。
言われたようにやっただけ。
というその言い方が、私が言うから仕方なくやってやった。
というように聞こえてならなかった。
そして、観察者のコメント
「黒板の使い方など、型にはめすぎて、一番大切にしなければいけない、教師と子どもの信頼関係が失われている。」
と。
これには、ショックを受けました。信頼を置いていた先生からの発言でした。
そもそも、なんでそうなる??私には、よく理解できなかった。
どうして、私が黒板の使い方を伝えることで、教師と子どもの関係性を壊しているということになるの?
また、
「僕たちは、まだグアテマティカ(国定教科書)を使い始めたばかり。授業研究を他校と行うには、時期尚早。」
などという意見。
「こんな風に、お互いに見せ合う必要はあるのか?その分、子どもとの時間もつぶれている。研修会でいろいろと教えてもらうことを、各自が自分の教室で行えばいい。」
という意見も。
この時は、カウンターパートも不在。教育学区長もいない。
パイロット校の先生も、私につきあってやっているという態度。
30人ほどの先生を前に、この時私の味方は誰もいませんでした。
みんなこの授業研究というプロジェクトに対してどうもマイナスイメージを持っている集団のようで、もうこんなことやめてくれよっていう圧力をかけてくる。
私は、この場で必死にこの時できる限りの私の考えを言いました。
なぜこの授業研究をするのか、
なぜ授業を見せ合うのか、
今後、どうやってこの市の教育の質を上げていくことができるのか。
など。
でも、
でも、
全然伝えられなかった。
言いたいことは、いろいろあったのに。
でも、うまくスペイン語にできなくって。
あせったり、不安があると余計にうまくスペイン語が出てこない。
そんな力不足の自分が、悔しくて、情けなくて・・・。
パイロット校の先生との信頼関係を十分に築けてこられなかったという悔しさ、
他校の先生に対して、授業研究の意義を実感してもらうことができなかったという悔しさ、
何より、自分に伝えたいことを伝える力がないことが、悔しくて・・・。
家に帰って、涙が出てきました・・・。(最近、心が折れやすい)
幸い、この日は午後働く予定がなく、家でゆっくり。
本を読んだりして、自分の考えを整理。
そして見えてきたことが。
それは、私がここ半年ほど悩んでいた問いの答えの糸口でした。
「後任のボランティアを申請するかどうか。」
つづく。
1年生「直線図」の授業
3年生 四則計算強化活動