今朝、衝撃の光景を目にしました。
何かわかりますか?
アボカドでございます。
これだけでは終わらなかった。
これでもか!
オラオラオラ~!
こんな量のアボカドを私は一度に見たことありません!
果たして、本当にこんな量のアボカドがこの小さな町で売り切れるのかは、謎です。
ここ、サンティアゴアティトラン市では、金曜日と日曜日が市場の日で、今日は道にた~くさんのお店や売り子が並んでいて、ごみごみしているところをすりぬけなければいけないので、ほかの日よりも出勤に少々時間がかかりました。
今日は、3校の学校の教室を回り、こどもたちと先生がたに名前と顔を売ってきました。
子どもたちは、とっても無邪気で、私の名前を教えると
「サキ!サキ!」と連呼してくれました。
かわいいです。
先生たちも前任の方が頑張ってくださったおかげで、「○○さんの後任のボランティアです。」といえば、一発で私のポジションを理解してもらえました。
カウンターパートのペドロさんとのあいさつ回りができたので、ここからはペドロさんなしで一人で訪問できます。
週末に授業観察の計画を作って、来週からはどんどん授業観察をしてここの学校の現状を把握していきたいです!
また、CPのペドロさんから前任の方の活動についてより詳しく教えていただいたのですが、新規で入った前任の方はたった2年で、本当にたくさんの変化をこの地域にもたらしてくださったようです。
多くの先生が、彼の活動や考えにインパクトを受けたようでした。
彼がしてきた活動が、予想以上にいろいろあって、私に後任が務まるのかと、少々不安になっています。
しかも、今はスペイン語がままならないのに、今年度の授業はもうあと2か月で終わってしまう。そのなかで、来年度に向けて情報収集、必要な調査、来年度の計画やらいろいろやらねばと思うと、やり切れるのだろうかと自信がない…。
前任の方や、現在活動している先輩隊員の方にいろいろと相談したいです。
ペドロさんとの会話や、学校の実態を垣間見る中で、グアテマラが抱える問題について今日はたくさん知りました。
私が想像していたよりも、この国が向き合っていかなければいけない問題は根深いように感じます。
今日把握した実態を羅列してみます。
・お金を稼ぐために、子どもも家計を支えているので、学校へ行けなくなる。(高学年になるにつれて、子どもの在籍数が減っている。)
・印刷物に対する資金がない。年度初めに教材費などとしてQ200(3000円)が各教師に支給されるが、十分なお金ではない。印刷にかかる費用は、各家庭から徴収。
・私の活動費、例えば資料や研修で先生方に印刷物を渡したくても、自分のポケットマネーから出さなければいけない。
・30分の休み時間のあと、遊び続ける子どもたち。教師も呼びに来ない。時間に対する意識が、かなり低い。
・12:30終了なのに(午前校は。グアテマラの学校は基本半日。)11:30で帰宅する子どもたち。担任の先生の予定次第で下校時間が決まる。
ペドロさんといろいろ問題点について話し合ったのですが、教師の意識を変えるのはとても難しいことだと言っていました。そうでしょうね。ずっとこのやり方で育ってきて、自分たちもこのやり方になにも疑問に思っていないのが普通でしょう。
また、お家にいるお手伝いさんの22歳の女の子からもいろいろとグアテマラのリアルを聞かせてもらいました。
・親世代は教育を受けていないから、スペイン語で読み書き会話ができないひとがたくさんいる。
・マヤの人たちは、どうも子だくさんらしく、12人子どもがいるケースもあるとか。ちなみに彼女の兄弟には、8人子どもがいるらしい。
・親が教育の重要性を感じていないために、学校へ行かせてもらえない子どもがたくさんいる。
・男性が結婚せずに子どもをいろんな女性との間に子どもをつくってしまうから、子どもや女性の権利が守られていない。
などなど・・・。
さらに、もっと知りたくなってネットでも調べてみた。
・中南米の中でも最低レベルの教育システムである。
・識字率は194カ国中174位。
・30%以上の人が読み書きできない。
・10人のうち8人が小学校入学、3人が卒業。
・世界の中で、最も格差のある国の一つ。
・国民の10%の人が国の半分の富を所有している。
・人口の80%の人が、一日$3(だいたい300円)以下で生活している。
(ざっと調べただけなので、出典がなくてすみません。)
グアテマラにきて、今日で47日目。
日本の窮屈な生活から、解放されて、グアテマラ人の何にもしばられない自由な文化がすてきだと思った。
でも、やっぱり向き合っていくべき問題があるように感じてきました。
時間にしばられない国民性は、嫌いではないけれど、その結果、一年で教えるべき教科内容が教えきらないまま、進学してしまうので、当然学力も身につかない。
細かいところを気にしない国民性も、嫌いではないけれど、その結果、どの子が教育を受けられていないのか把握していない。
ルールにしばられない国民性も、学ぶところはあるけれど、多くの交通事故や犯罪はあとを絶たない。
未来のことで頭を抱えすぎず今を大切にする生き方も、好きだけれど、計画性がなくて物事が先へ進まなかった
り、政府がグアテマラの未来のために掲げている教育目標、指導要録とはかけ離れている現実がかわらないままあったりする。
いろいろ書いてしまったけれど、これもほんの一部なんでしょう。
それらすべてが人間が幸せに生きるために本当に問題視すべきことなのかは、正直まだはっきりわかりません。
今は今で幸せに暮らしているグアテマラの人なのかもしれない。
でも、実際にこの国は、殺人率、犯罪率、識字率、悪いところで世界ランキングにランクインする国。
見えないところで、苦しんでいる人もきっといるのではないだろうか。
そう思うと、グアテマラ人の人たちは、母国の未来をどう描いていきたいのだろう。
外人の私があーだこーだいうのは、ちょっとおかしいのかもしれないけれど、私が話を聞いた人は、みんな問題が山積みだと言っていました。
それなら何を変えていくのか。
やっぱり最後に行き着くのは、
「教育」
だと思う。
今の大人たちの考えをガラッと変えるのは、とっても大変なことだし、システムもガラッとは変えられない。
でも、外人の私たちではなく、グアテマラの子どもたちこそ、自分たちでもっともっとみんなが笑顔で暮らせる未来をつくっていく力があると思う。
その為には、自分たちの力で地域をよくしていく力があるってこと、
自分に与えられた才能でまわりの人を笑顔にしていくこと、
まわりの大人の価値観ではなくて、自分の頭で、心で、意思で、どんなふうに生きたいか決めること、
そんな力が育ったら、この国は、もっともっとよくなるんじゃないかなって思います。
だから、教育こそ、国を変える力があると私は信じます。
そこで、大切なのが、その子どもたちにかかわる大人たち。
教師。
そんな教師と一緒に授業づくりを考えていくのが、私の要請。
ほんの少しですが、自分の仕事の意義を自分の中で整理しつつあります。
私の要請は、算数教育の向上ですが、方法論にとらわれず、なんのための授業なのか、なんのための教育なのか、なんのための教師の仕事なのか、そこをここの先生方と一緒に考えてやっていきたいです。
土日、もう一度自分の頭のなかを整理したいです。
お母さんが、オリンピックがみれないと嘆いた私に、日本人が活躍している様子の新聞をたーくさん送ってくれました。
中でも、女子バスケが8強入りしたとか!
明日フランス戦があるんですよね?
めっちゃみたい!!どうにかネットで見る方法をご存知の方、情報お待ちしています。
今日、昼食をとったところにテレビがあって、初めて生オリンピック競技をみれた~!
競歩で日本人の方が、頑張っているところを見れて、ちょっと胸が高鳴った!
それでは、一週間お疲れ様でした。あ、もしや日本は今お盆休み?
下痢がとまらないセニョリータより、本日の報告でした。
よい週末を!