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宿命

今日は日本人ならば誰もが知っているある方に会いに行って参りました。

なぜか口止めされているので、詳しくはここでは言えないんですが、いろいろ考えること、感じるものがある1日でした。

みなさん、自分の宿命ってどうとらえていますか。

以前、この本を毎日ちょっとずつ読んでいると言いました。

昨日読んだ章は「宿命を活かす」っていうところ。

すごく学びのある章だったし、子どもに伝えたい章だった。

うまくまとめて伝えられたらいいんですが、その自信がないので特に響いたところを引用させていただきます。ちょっと長くなりますが、ぜひじっくり読んでみてください。

「宿命は人生において、活かすために存在している。宿命が人生にのしかかる時、人間は死ぬ。宿命が活きる時、我々の生は躍動を始める。生が躍動すれば、運命が初めて微笑みかけてくれる。

人間は誰かを親としてこの世に誕生するが、その親を選べるものはいない。我々は日本人として生まれてきただ、日本人になりたいと思って生まれたものはいない。男か女かすら自分で決めたのではない。これが細かくなるほど、動かざるものの中に、受け入れ難いものがいくつも出てくる。しかし、受け入れなければすべてが死ぬ。

他人と比較さえしなければ、宿命の認識は誰にでもできる。たとえどんな小さなことでも、他人と比較してしまえば、宿命の認識には破滅的な障害になる。自己の人生において、動かざるものの中で、特に自分が受け入れたくないものを、天から与えられた贈り物として、深く沈潜させることがすべての出発となる。

人生の価値は、自分の力で自己の宿命を活きたものとする、その覚悟にある。覚悟には、未来を創り出す力がある。その未来に向き合う生き方こそが、運命を生ききる人生を育む。宿命を活かせば、それによって運命に立ち向かう生き方ができる。立ち向かうことによって、運命は初めて、自己の人生に希望と意味を与えてくれる。」

これを読んでから、今日お会いした方を見た時、私はこの人は自分の宿命を受け入れ、活かして生きているんだと伝わってきた。
そこに至るまでには、私には想像もできない困難があったのだろうと思う。

私はこの方々のことを考えるとき、いつも同情心が先に湧き上がってきます。
きっと、中学校の社会の先生から

「日本には、国民の権利である選挙権がない人、戸籍がない人がいるんだよ」

と教えてもらったからでしょうか。
自分が選んだわけではない、その宿命を受け入れるって、簡単なことじゃないと思う。
でも、それを拒否し続けていては、本当の自分の人生は歩めない。
それを天からの贈り物だと受け入れた時に、自分の命はきっと輝いていくんだろう。

今日は、10時間バスにゆられ、疲れもしましたが、また新たな学びのある素敵な1日でした。
ありがとうございました。

はい、ここからは、読まなくってもいいです!
ここまでもかなり長いしね。笑
自分の心の整理のために勝手に書くだけなんで。

「受け入れ難い宿命」って誰にでもあるのでしょうね。
私は?と考えた時、それは

「女であること」

でした。
小学校高学年から中学生まで、私は本当に自分が女であることが嫌で仕方なかった。
毎日どうして自分は男の子に生まれなかったのだろう。
女ってなんてめんどくさい生き物なんだろう。
こんなに中身は男っぽいのに、なんで女として生まれてきちゃったんだろうって。

3人兄弟末っ子で初めての女の子。
お母さんは、いつもフリフリのスカートを着せたがっていたが、私は全力で拒否していた。
それより走りまわれる短パンが好きだった。

でもね、恋愛対象は男の子だったので、性同一性障害ってわけではなかったんだと思う。

でも、いつもいつも嫌だった。
女のネチネチしたのとか、グループつくって悪口陰でいうとことか、自分をかわいく見せようとキャピキャピするのとか、本当に嫌でたまらんかった。

そんな風に思う自分と、まわりの女子との違いに、なんで私は女なんだ?男の子だったら、どれだけ幸せになれただろう?と、自分の宿命を呪っていました。

今でも、男性はいいなーって思うこと、ないわけではない。
でも、女の私っていうものを、ちゃんと受け入れていこう、大切にしていこうってこの本の章を読んで改めて思いました。

最近気づいたんですが、やっぱり私は乙女なんですね。
私のこと「かっこいい」って言ってくれる人って結構いるんです。もちろんそれはうれしい。
でも、たまに「かわいい」って言ってくれる人がいると、すごく照れてしまう自分がいる。笑
正直、どっちの言葉の方が自分の心は喜んでいるかって言ったら、「かわいい」なんですね。

化粧もあんまりしないし、服もテキトー。
でも、やっぱりかわいく見られたいんじゃんって。
それを思うとやっぱり私は女子やんって。

でも、男っぽい自分も嫌いじゃない。
よくオヤジっぽいって言われるけれど、それもいいじゃないか。

女の子らしい子を見ると、素敵だなーって思うけれど、自分もそうなろうとは思わない。ってか、なれない。
世の女子のようにはなれないかもしれないけれど、他人と比較する必要なんてないんだから、私は私なりの「女」を生きていこう。
この性も天からの贈り物ですもんね。
私が女であることも何か意味があるのでしょう。

自分の宿命は変えられない。
でも、その宿命を正しく理解して、受け入れた時に、初めての命は動きだす。
それが「運命」を生きるってことだそうです。

私もそんな運命を生ききる人生を送りたいな。