派遣前訓練

一年前の私

今日は、タジェールと呼ばれるプレゼンの日でした。それぞれが自分の職種に関係する内容を現地の言葉でプレゼンします。私は、小学校教育で派遣されるので、小学校の算数の授業を1時間スペイン語でやりました。
内容は一年生ひき算。
思うようにしゃべれないもどかしさはあるけれど、久々の授業というものがなんかうれしくて、楽しかったな。

今日、私の愛する後輩ちゃんから連絡がきました。

今、すごく苦しんでいると。
涙する日々が続いていると。

私は、痛いほど彼女の気持ちがわかって、一年前の自分とすごくリンクしました。

とっても頑張り屋さんで、責任感の強い彼女だからこそ、毎日毎日うまくいかないことに対して、自分を責めていることがすぐにわかりました。

一年前、私は本当にもがいていました。
どうしてこんなにがんばっているのに、うまくいかないんだろう。
どうして子どもに届かないんだろう。
どうして他のクラスはあんなにいいんだろう。
どうしてトラブルばかりなんだろう。

全部私がいけないんだ。
私に力がないから、
能力がないから、
心が狭いから、

なんで私はこんなんなんだろう。
なんで先生なんてやっているんだろう。
人前で偉そうなこという資格なんてないだろ、

逃げたい、
やめたい、

でもできない。
誰にも吐けない。
弱さを見せたくない。

そうやって自分を追い込んだ結果、本当におかしくなりました。
理由なしに涙が出てくる。
ベッドから動けない。
無気力。
ご飯も食べたくない。
お風呂に入るのもめんどくさい。
寝るのもいやだ。また朝が来るのが嫌だから。
ただただ一人部屋の中で流れる涙。

このままじゃダメになると思って、病院へも行きました。
処方箋ももらったけれど、結局変わらなかった。

お母さんは、そんな私を見て何度も休職をすすめてくれたし、私のために仕事を辞めてもいいって言ってくれた。

でも、そんな優しさに感謝する心の余裕はなく、
「そんなことできるわけない」ってはねのけ、また殻にこもりました。

でも、今ならちゃんと伝えたい。
一年前の自分に。

あなたが本当に教師としてやることは、

行事での結果を残すことでもなく、
授業で全員発言させることでもなく、
成績を上げさせることでもないんだよって。

子どもが本当に求めていることはなんなのか、心の奥底まで見つめて、気づいてあげてって。

忙しすぎる毎日だけど、本当に大切なことはシンプルなんだと今は思っています。

まぁ、ホント、今だから、一度離れたからこそ言えるんですけど…。

でも、それでも、教師の労働環境は本当に辛いものがあります。
がんばり屋さんであればあるほど、辛くなるのがこの仕事です。

実際に、素晴らしい人材がこの環境のせいで離れていくこともあります。
日本の教育はトップレベルなのかもしれないけれども、子どもと直接関わっている先生たちの精神衛生がこんな状態でいいのだろうかってすごく疑問。

そんなこと言ったって、変わらないものは変わらない。
だったら、ぐずぐず言っていないで、目の前のことやれ!
ってオチになって、結局こんな風に考えるの無駄なのかなって思うことも。

でも、疑問です。

とにかく今は、後輩ちゃんが自分の足で、自分なりの答えに行き着くことを願っています。

今日はヤミーな時期について書いちゃいましたが、教師という職業は、本当にすてきな職業だと思っていますよ。
この職に出会えたことに感謝する今日です。

今日も中庭へ。
四つ葉のクローバー4つも見つけた!
写真の中に、2つあるんだけど、見つけられましたか?

明日は所外活動で1日農家さんに弟子入りしてきます!