自分自身の弱さを見るとき、
もっと強い自分でいられたらいいのにと思う。
人としての本性が出るのは、苦難の中にいるときだ。
試練が与えられたときに、どう自分の人生に向き合うかで人の強さというものは、決まるのだと思う。
私は、年を重ねるごとに、人には経験や知恵もついて、どんどん強くなっていけるものと思っていた。
しかし、最近思うのは、年を重ねるごとに、人生に与えられる試練は大きく、厳しくなっていくということだ。
今年は、今まで生きていて一番辛かった気がする。
与えられる試練に耐えうる自分の強さがなくて、ただ一人で涙するしかできない日々であった。
でも、誰かを愛せる自分になるには、強くなければならない。
たった一つの人生、本当の愛を与えられる人になりたい。
そう願うけれども、試練の時には、自分には自分の力で立てる強さがなく、誰かを責めることでしか、自分を守ることができないことを知った。
自分の中には、本物の愛を与える強さがないことが、くやしい。
人としての強さとは、なにを言うのだろう。
ものごとを、ありのまま見る力だろうか。
自分の期待や願ったことが叶わなかったときに、「そうあるべくして、起こったのだ」と素直に受け入れる態度のことだろうか。
人間だから、きっと涙は流してもいい。
でも、泣くだけ泣いたら、自分でその涙を拭いて、ちゃんと前を向いて歩き出すことだ。
人生には、悲劇は起こるものである。
それが、普通であり、デフォルトである。
その悲劇に心を蝕まれずに、自らの意志で一歩を踏み出すことができるかどうかが、その人の強さなのかもしれない。
ただ、その一歩を踏み出す力は、どこから来るのだろう。
それは、各々の人生で一人一人が答えを見つけないといけないのかもしれない。
私は…。
今、それを探している。