2日目 2017年12月5日(火曜日)
7:50 ~ 8:00 ラジオ体操
8:00 ~ 9:00 発表:「授業研究導入への道のり」 授業研究導入地域による発表
9:00 ~ 10:00 現職教員隊員による講義「教育理論」
10:00 ~ 10:30 休憩
10:30 ~ 12:30 技術顧問講義①「子どもが学べる授業とは」
12:30 ~ 13:30 昼食
13:00 ~ 14:00 講義「授業計画」
14:00~15:00 公開授業に向けグループで指導案作成
15:00 ~ 15:15 休憩
15:15 ~ 16:45 公開授業に向けグループで教材作成
16:45 ~ 17:00 振り返り・諸連絡
授業研究導入済み地域による「授業研究への道のり」の発表。
発表は、ボランティアと一緒に働く現地の方にしていただきました。
現在ボランティアが働く3つの地域の発表と、先輩隊員が活動してしていた地域のカウンターパートによるビデオメッセージの計4地域のはぴょうとなりました。
これは、2015年に行われた中南米広域研修会後の成果も見られる発表内容で、先輩の代から引き継がれているこの活動の流れを私たちも感じることができましたし、それぞれの課題や成果を共有できたことは、今回の研修会の特徴でもあり、成果でもあったと思います。
↓私の地域からもカウンターパートが堂々とこれまでの経緯を発表してくれ、私も誇らしかったです。
↓現在は、ボランティアなしで自力運営が実現できている地域からのビデオレター。
現職教員Matsumooさんによる講義「教育理論」。
教育のあり方を理論から攻め、実際の教育現場にどう生かすか?という内容で、1時間という短い間に本当にたくさんの情報と活動を参加者へ伝えました。参加者からもこの講義は大好評でした。
今回のメイン講師である技術顧問の先生による講義「子どもが学ぶ授業とは」。
先生お得意の、体験型の講義はやはり参加者の興味を引き、納得できるものでした。
小学校現場での、教師の在り方をお話ししていただく中で、自分は小学校で働いてみたいという気持ちがまた高まってしまいました。
先生の講義の中には「感動」という単語がよく出てきた気がします。
理論も大切だけれど、結局どれだけ子どもの心がゆれる、感動する、輝く瞬間を作り出せるかが、教師の力量なのかなと思いました。
お昼ご飯は、任地の先生と!
午後
この日からいよいよ、公開授業に向けての準備です。
はじめに、ソロラ県の教育事務所の方に授業展開について簡単にお話ししていただきました。
そのあと、指導案の書き方を説明した後で、実際に公開授業のグループに分かれて指導案作り!
ボランティア2名で3グループを担当するという形で、ボランティアが支援しながら授業を組み立て、指導案を書いていきます。
授業に必要な教材や道具も用意。
このように各グループに分けてきっちり用意するのが、なんか日本っぽいな~なんて感じた。
教材作り。2年生、繰り下がりのあるひき算のグループ。
板書計画を大きな紙に書いて、検討中。
写真では、伝わっていませんが、この時間に実はいろいろとトラブルが生じました。
トラブル① 誰が授業者になる?問題
今回5人一組で一つの授業を作るのですが、実際に授業をするのはそのうち1名。
そのうち3名は、公開授業当日ファシリテーター役をお願いしているので、その人たちは除き残り2名のうち一人が授業者になるようにお願いしました。
しかし、グループの中には、どちらもやりたがらず微妙な空気が流れました・・・。
最終的には、くじで決めたりしてなんとか収まった。
トラブル② 時間が足りない問題
前回の2015年の在外研修ではこの授業準備に1日とったところ、今回の研修会ではおよろ2時間しか割いていませんでした。
まぁ大丈夫だろうとみていましたが、時間が足りない足りない。
終了時間になっても、指導案、教材が完成していないグループがほとんどで、みなさん終了時間が過ぎても活動していました。
普段は、勤務時間外は断固として働かないというのがグアテマラのスタンダードですが、多くの先生が時間外でも真剣に討議したり、教材準備する姿をみて、その熱意を感じました。
トラブル③ そもそも指導内容を理解できない問題
参加者が授業をする単元は、意図をもってこちらで指定しました。
2年生の「繰り下がりのあるひき算」
4年生の「分数と整数の関係」
5年生の「平行四辺形の面積」
分数と図形の単元は多くのグアテマラの先生が指導内容を理解できないのは承知していました。
だからこそ、その指導法を探ってほしいという思いもありました。
また、今回の参加者は算数知識もある程度はある人が招待されていたので、まぁいけるだろうという予想していましたが、4年生の「分数と整数の関係」がいまいち理解できない先生が結構いました。
そのため、どのように授業を展開するか?という以前に、その学習内容を教師が理解するというところからスタートするグループも数チーム。
研修時間を過ぎて、1時間くらいボランティアがつきっきりで指導する姿も見られました。
日が沈んでからも、遅くまで指導案検討をしているグループ。
宿泊している参加者は、本当に遅くまで討議していました。
この辺から、参加者の顔つきが変わってきたように見えました。
毎日タイトなスケジュールでしたが、そんな参加者の真剣な姿にエネルギーをもらい、隊員も夜までデータ処理など頑張ることができました。
ドタバタの2日目終了。
3日目は、いよいよ公開授業!