最近、雨ばっかりです。
洗濯物がたまっています…。
でも、私の心は晴れ模様です(⌒∇⌒)
今日は、初めてこの市で毎週行われているという
「研究授業」
(こっちの隊員は授業研究って言ってましたが、わたしのとこでは研究授業って言っていました。どっちでもいいけど。)
を見させてもらいました。
ここグアテマラでは、先生同士で授業を見せ合うという習慣がもともとなく、授業について話し合うことなど一切なかったそうです。
しかし現在は、JICAボランティアの活動により、ここ近年グアテマラの算数教育は変化しつつありまして、この研究授業というものも一昨年初めてこの市に導入され、今年から市内全小学校で行われているのです。
この変化は大変すごいものだと思います。
前任の方は、それまでなかった教科書も市内すべての小学校にいきわたるようにしたり、この研究授業という手法を導入したり、本当に大きな働きをして、この市にたくさんの変化をもたらしてくださいました。
そのあとを引き継いだ私。
カウンターパートのペドロからは、今の自分の器以上の期待を求められているようで、ちょいちょいプレッシャーを感じていております…。
とにかく今私にできるのは、現状把握。
その一歩として今日は午前と午後で二つの研究授業を見させてもらいました。
昨日訪れたときは、子どもたちぎゃぎゃー叫びまくっていたのに、研究授業となると20分も前から着席して、そわそわ待っている子どもたち。
子どもも見られるのは、やっぱり緊張するようです。
先生は、すごくよく準備していていろんな掲示物も登場しました。
基本は、教科書の指導書通りに進めていくということが、今のこの市の目指すところなのだと感じています。
先生はとてもよくやっていたと思います。
ただ、昨日の授業観察でも感じたのですが、
「子ども自身が考える」
という時間、機会が少ない気がしました。
できない子ども、わからない子どもにはすぐ手助けしちゃう感じです。
でも、すごいなぁと感じたのが、そのあとの協議会。
「どんなところで子どもはつまずいていたか?」
「どんな改善点があるか?」
など、建設的な話し合いを先生たちは熱心にしていました。
まぁ、内容の85%は理解できませんでしたけどね。笑
私も、意見を求められて、くっしゃくっしゃなスペイン語でとりあえず自分が感じたことを伝えました。
関係ないけれど、ここの校長先生が来ていたウィピル(民族衣装)が素敵すぎたので写真を撮らせてもらいました。
すてき~!
午後の研究授業は、自分の担当する学校ではなかったのですが、子どもたちはとてもしつけられていて(それか緊張していただけかもしれませんが)とてもおとなしかった。
教科書が足りなくて、2人に一冊だったのですが、そのおかげで常時ペアワークのようで、お互いに助け合っていてこれはこれでなかなかいいのでは?と思いました。
協議会の後は、たいてい軽食が配られるのが普通なのでしょうか?
グアテマラでは、会議の途中や、協議会の後やなにかと軽食を出してくださいます。
ありがたくいただきました。
何はともあれ、初の研究授業。
内容は置いておいても、思ったよりしっかりと研究授業のシステムができていて、前任の方が残してくださったものの大きさを感じました。
ここから本当の意味で授業の質を上げていくため、教育の質を上げていくため、子どもの未来をより輝かせるため、さらに自分にできることを問い続けたいと思います。
実は、明日も一本あるので、行ってきます。
ついで金曜日も。なんか日本よりいっぱいやっています。
そして、今日一番心が熱くなったのは、教育長(以前男性の民族衣装で紹介した上司)との会話。
署名してもらうものがあって、オフィスに顔出したついでに、一週間の感想を伝えると、この国の問題点をわかりやすく説明してもらいました。
簡単にまとめると、
グアテマラの農家の一日の平均収入は40ケツ(600円くらい)。
5人家族ならば、一日一人当たり8ケツ。
それで3食まかなうと、一食2ケツ(30円)。
となると、くるしいので朝食を抜く家庭が多くなる。
すると、子どもはおなかをすかして学校へ来る。
授業に集中できない。
学力身につかない。
そのうち、労働力として生きていくために親に学校へ行くより働きなさいと言われる。
学校へ来なくなる…。
というサイクル。
教育長はこの子どもの食生活に目をつけているようです。
学校教育だけの問題ではなく、政府の問題も大きい。
だから、組合でデモをくりかえして来年にむけて今アクションを起こしているそうです。
いやはや、問題は根深い。
私も一週間見て、ほんっと何から手をつけたらこの国はもっと人々がいい環境で暮らせるだろうかと考えていますが、何十年と生きて、私よりもっとリアルを知っている教育長は私よりももっともっとなんともならないこの状況に私の何倍も心を痛めているようでした。
でも、彼は私が抱いた問題点に耳を傾けてくださったし、私の考えも納得してくださった。
私も、彼の考えにすごく同意できたし、私の助けをぜひ貸してほしいと言ってくださる。
さらに、私の通信「SAKURA」もすてきだ!とにっこりと受け取ってくれ、ほかの校長にも送るよととても喜んでくださった。
2年間、この上司のためにも頑張ろうと思いました。
同じ志をもっている上司に仕えることができるというのは、とても感謝なことですね。
よし、がんばろう!
でも、毎日毎日、自分の言いたいことが言えなくてもやもやだぜー。
そして、何度聞いても人の名前をすぐに忘れる!メモしても覚えられない!
単語もなかなか覚えられない!
あぁ~、子どものやわらかい脳みそがほしいっす!
でも、アラサーでもやればできると証明するためにもがんばりますわ。
こどもは雨のなんて気にせず、遊びまーす!