私ってですね、ものすごく気が変わりやすいのです。
私のことを近くで見ている人はよくわかると思うのですが、
すぐに思い付きで行動してしまったり、
一度言ったことを「やっぱりこうしたほうがいいかなと思う…」とすぐ変えたり、
思ったことをホールドできなくて、すぐに顔や口に出してしまったり…。
そんな性格で周りの人を困らせてしまうこともあるので、ずっとそういう性質をもった自分が嫌でした。
だから、自分のことが何よりも信じられなくなりました。
自分自身、一度思った気持ちがころっと変わってしまうことがよくあることが分かっているから、今ある気持ちも少し時がたったらまた消えてしまうかもしれないって常に自分を疑っています。
どんだけ願っても努力しても、人は正しく生きられない。
そんな風に私は思っていて、自分の情けないところ、弱いところはいつまでたってもそのまんま自分の中に存在し続けていると感じます。
子どものころは、大人になったらそういうところも消えていって立派な大人になれるのだろうと思っていましたが、大人になった今もなんか子どものころとあまり変わっていないなって感じちゃいます。
でも、自分を疑うことって、悪いことでしょうか。
私は、悪ではないと思っています。
己の中に弱さがあることを知っているということは、己一人で世界は完成しないのだとわかっているということ。
私は、自分を100%など信じません。
「自分を信じて」とも言い聞かせません。
自分は本当に頼りなく、もろい存在です。
だから、他人への敬意が生まれます。
だから、人への憧れを抱きます。
だから、人の優しさを感じられます。
そして、自分は弱い存在であるからこそ、何か心に信じるものが必要なのだと思っています。
それは、揺るがず、普遍的で、尊いもの。
その揺るがないものを自分の心で求めることが、人として歩むことができる唯一の道なのだと、疑い深い私は信じています。